名古屋市は15日発表した2017年度一般会計当初予算案に大規模展示場を名古屋港・空見ふ頭(同市港区)につくる調査費2千万円を計上した。だが愛知県は中部空港島に建設する方針。大村秀章知事は直ちに反対を表明し、河村たかし市長との対立が再燃した。 空見ふ頭の大規模展示場構想は昨年2月に河村氏が表明。現在の東邦ガス所有地(10万平方メートル)に県と共同で5万平方メートルの展示場を新設する構想だった。 大村氏は目標とする東京五輪前の19年開業は無理とみて拒否したが、市は昨年5月に共同整備を断念する代わりに、独自に建設する方針に転換した。 だが、展示場建設には、現地の地目を工業用地から変更する必要がある。許認可権を持つ名古屋港管理組合の現在の長(管理者)は愛知県の大村知事。大村氏は15日、「適地ではない。県と市で合意しないものはできない」と、展示場建設を認めない意向を記者団に表明した。 県も6万平方メ