人気ロックバンド「ＡＳＩＡＮ（アジアン）　ＫＵＮＧ－ＦＵ（カンフー）　ＧＥＮＥＲＡＴＩＯＮ（ジェネレーション）」のボーカル兼ギターで、島田市出身の後藤正文さんが、藤枝市の旧市街地を拠点にアーティストを支援するＮＰＯ法人を創立した。市内にある茶の倉庫を音楽スタジオに改装し、新人のミュージシャンを中心に支援するという。市役所で先月開いた会見で後藤さんは「地域の交流の場所にしたい」と意気込んだ。　（佐々木勇輝） ＮＰＯ法人は「アップルビネガー音楽支援機構」。明治時代に建てられた倉庫をスタジオに、隣接する母屋を宿泊施設に、それぞれ改修し、安価に活動に取り組める滞在型音楽制作スタジオ「Ｍｕｓｉｃ（ミュ...

自民党の裏金事件に、新総裁はどう向き合うべきか――。「政治とカネ」の問題にメスを入れるよう期待する国民と、大幅な制度変更に後ろ向きな所属議員の間で、候補者たちがどこまで抜本改革に踏み込むか、「本気度」が問われている。 26日に立候補表明した河野太郎デジタル相（61）=麻生派=は、裏金事件について「（政治資金収支報告書への）不記載金額の返還で、けじめとして前へ進みたい」と語った。方法や手続きには触れなかったが、裏金問題の政治的責任を追及する姿勢を示した形だ。 この発言に対し、裏金づくりに関わった派閥を中心に、反発や疑問の声が広がる。 1070万円の不記載があった…

演劇堂で来月７、８日 滝腰さんら地元出身の俳優共演　日本大芸術学部演劇学科の学生が七尾市中島町に滞在して舞台作品を創り上げる「ノトゲキ」の実行委員会が９月７、８日、同市中島町中島の能登演劇堂前で「銀河鉄道の夜」（宮沢賢治原作）を上演する。２０１９年夏に始まったプロジェクトだが、今夏は地震の影響で学生の合宿は見合わせる。それでも被災者を励まそうと、プロの俳優らを交えて演劇を届ける。　（大野沙羅） ノトゲキは、同市中島町笠師保出身の俳優滝腰教寛さん（３９）＝東京都＝が発案し、住民の協力を得て実現した。合宿は１９年夏に初めて開き、翌２年間はコロナ禍でオンライン交流にとどまったが、２２年に再開。学生は２～３週間、空き家で共同生活を送り、祭りに参加したり、アルバイトをしたりと地元住民と関わりながら、舞台作品の制作や稽古にいそしむ。昨年は、のと鉄道（穴水町）の車両内で「銀河鉄道の夜」の上演に初挑戦した

丸い形状、摩耗遅く、自分で交換　視覚障害者が歩く時、段差など道の状況を把握するのに欠かせない白杖（はくじょう）。金沢大の主任研究員吉岡学さん（５６）＝リハビリテーション学＝は、白杖の先っぽにある小さな部品「石突（いしづき）」に注目し、より安全で便利な新型を開発した。１０月に発売予定で「社会に踏みだす一歩として、安全に好きな場所へ行くのに使って」と呼びかける。　（高橋雪花） 視覚障害者は、白杖で路面を軽くたたいたり擦ったりして、行く先の状況を確認しながら歩く。吉岡さんによると、従来の石突は一般的な円筒状のタイプで直径１・５センチと細く、側溝のふたの穴などにひっかかりやすかった。１カ月程度で摩耗し、業者などに交換を頼む必要があり、部品代込みで３千円程度かかることもあるという。 開発した新型は、円筒状の部品の先を、さらに高さ３センチの丸みを帯びたパーツが覆う。最も太い部分で直径３・５センチあり、

プロバスケットボールBリーグ1部（B1）の「シーホース三河」（刈谷市）は26日、JR三河安城駅近くのアイシン安城工場跡地に建設する新アリーナについて、2026年10月ごろとしていた完成時期が28年3月ごろにずれ込むとの見通しを明らかにした。

伊勢市の伊勢神宮内宮周辺の市営駐車場の混雑解消に向け、市が近くに800台程度を収容可能な立体駐車場の設置を計画していることが分かった。観光客が増える2033年の式年遷宮を前に、29年度の完成を目指す。交通対策費の増大に対応するため、駐車料金の値上げを検討する。 市が26日の市議会産業建設委員協議会で、駐車場再編事業として説明した。立体駐車場の整備は、同市宇治館町の三重交通Gスポーツの杜（もり）伊勢周辺の公有地で予定している。

風土、食文化をＰＲ ＪＲ西日本は２５日、小浜線でラッピング列車「サバ号」の運行を開始した。外装は嶺南の伝統的な食文化を育んできたサバをモチーフにし、沿線の特産品や郷土料理を紹介する中づりポスターを設置し、嶺南地域の風土、食文化をＰＲしている。 この日は小浜駅で出発式と運行記念イベントが開催され、沿線市町の首長ら関係者が運行を祝った。ＪＲ西日本金沢支社の川村聡副支社長は「多くの人が駅に集まった。サバ号には集客力、発信力があり、沿線の魅力を沿線の外にも伝えたい」とあいさつ。杉本和範小浜市長は「これを契機に小浜線のさらなる利便性向上と嶺南地域の発展、観光振興に一層の努力をする」と述べた。 杉本市長らがテープカットし、おばませんサポーターズクラブの４０人がサバ号に乗り込んだ。中村利紀雄駅長（６４）といずれも高浜町の青木満寛（まひろ）さん（７）と武田佳之（よしの）さん（６）が「出発進行」と合図した後

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【「斎宮ガイドブック」のチラシ】 【多気郡】三重県明和町竹川の斎宮歴史博物館はこのほど、開館35周年を記念して「斎宮ガイドブック」（Ａ５判、96ページ）を製作した。同館受付で税込み千円で購入できる。 「この１冊で斎宮がわかる！」がキャッチフレーズ。斎王の制度▽歴史に残る斎王たち▽王朝文学と斎王▽眠りから目覚めた幻の宮―の４章から成る。 同館が所蔵する美術資料や写真を多数掲載し、近年の発掘調査で分かった飛鳥・奈良時代の斎宮についても掲載している。 問い合わせは同館＝電話０５９６（52）３８００＝へ。

南牧村の国立天文台野辺山宇宙電波観測所で２４日、特別公開が行われた。普段の一般公開の中身に加えて、アンテナの直径が４５メートルにもなる巨大な電波望遠鏡（愛称・ヨンゴー）を触る体験「ヨンゴー・タッチ」を実施。電波観測の仕組みや研究を紹介する実演会、講演会なども開かれ、県内外の家族連れや天文ファンでにぎわった。 「ヨンゴー・タッチ」はアンテナに触れられる年に１度の機会。順番待ちの長い列ができた。東京都調布市の小学２年田村慶成さん（７）は「思ったよりも表面がさらさらしていた。ずっとアンテナに触ってみたいと思っていたから、触れて良かった」と笑った。 午前の体験終了後には、電波望遠鏡が上下に向きを変えて動く時間もあった。来場者は「動いた」「すごい」と声を上げ、興奮しながら写真を撮っていた。 特別公開は、日頃の天体観測の様子や最新の天文学研究の成果について広く知ってもらおうと観測所が主催。毎年夏の恒例

能登半島地震で被災した能登町小木の家屋から、１４５年前に愛知県尾張地方出身の画家が描いた小木の風景図が見つかった。８月から町立美術館（宇出津）に飾られている。町教委の寺口学学芸員（３５）は「日本海の交易を担った北前船の寄港地としてにぎわった当時がよく分かる。愛知の方も興味を持って」と呼びかけている。　（奥川瑞己） 風景図は飯田李峰（生没年不詳）が小木在住中の１８７９（明治１２）年に描いた「九十九（つくも）湾之図」。縦約０・８メートル、横約１メートルの布地に、入り組んだリアス式海岸が特徴の九十九湾や、北前船と思われる船がいくつも小木港に停泊している様子を墨で描写している。 寺口さんによると、金沢市出身の画家玉井敬泉（１８８９～１９６０年）が、１９３５（昭和１０）年に加賀や能登地方の画家をまとめた「加能画人集成」で、同作品を紹介している。寺口さんは「これまで所在が分からず幻の図だった。見つかっ

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全国から鉄道ファンの高校生が集まって三重県伊賀市で開かれた第13回全国高校生地方鉄道交流会で、参加各校が鉄道を活用した同市への観光誘客策を発表し、表彰された。 16日から三重県伊賀市のハイトピア伊賀などで開かれ、県内や東京、大阪、福島、宮城、奈良の12校からリモートを含め鉄道研究部などの約100人が参加。同市や伊賀鉄道、近鉄、JR西日本関係者の話を聴いたり、伊賀鉄道上野市車庫（上野丸之内）などを見学したりした。 最終日の18日に各校が誘客策を発表した。フリーパスや旅行商品の案が相次ぐ一方、「郵便物を運ぶ列車や発車メロディーの公募」（大阪府の清風南海中高）、「観光列車『忍賀号』の導入や台湾鉄道とのコラボ企画」（東京都の芝中高）、「毎年4月9日に49歳が四十九駅に集まってコンテスト」（仙台市の東北学院中高）といったアイデアも出た。 審査の結果、「NARUTO」のラッピング列車や沿線の木津川への

補聴器などの販売を手がける「聴覚研究所」（岐阜市）は、誰が何を話したのか、話す人ごとの内容をスマホに表示する音声認識システムの開発に取り組んでいる。難聴者は複数人での会話を苦手とする傾向があり、スマホを利用した文字おこしアプリを来年初めにも販売する計画だ。 先天性難聴者の多くは、相手の口の動きを見てコミュニケーションを取るため、複数人での会話が難しくなりがち。さらにコロナ禍でマスクを着ける人が増え、会話がより難しくなってきているという。 複数人での会話のサポートをしようと開発しているのが、音声認識システム「Team　Log」だ。 既存の文字おこしシステムでは、複数の人が参加すると声が重なり、うまく文字おこしができなかったり、関係ない人の声や環境音の影響で認識精度が落ちてしまったりする課題があった。また、スマホのマイクでは遠くの声がうまく拾えないため文字にできず、誰の発言だったのかも分からな

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高岡市博物館は、江戸後期に描かれたとみられる高岡御車山（みくるまやま）祭の祭礼行列の屛風（びょうぶ）（６曲１隻）を新たに収蔵し、２４日から常設展示場で公開する。祭りを描いた最も古い絵となる。現在はない坂下町の大神楽山車（だいかぐらやま）が古文書の記載通りの姿で描かれており、担当学芸員の仁ケ竹亮介主幹は「幻の山車（やま）がビジュアル化された」と話す。　（松村裕子） 絵巻物を２段に切り張りして表装したとみられ、縦３６センチで、長さは計４・５メートル。現在と同様、通町を先頭に御車山７基の行列が描かれ、最後尾に坂下町の大神楽山車が描かれている。おはやし用の山車で、人形がのった御車山と異なり、太鼓や笛のはやし方、曲芸師がのり、大きさなど見かけに大差はないが、御車山より格下の車輪が付いている。最上部の飾り、鉾留（ほこどめ）が「薄（すすき）に三日月」で、古文書の記載を裏付けた。坂下町の山車は１７１８（享

テレビアニメになった児童書「怪談レストラン」の挿絵や表紙で知られる絵本作家たかいよしかずさん（63）＝大阪府＝の個展「ようかいむらと鬼のまち」が、高浜市青木町の市かわら美術館・図書館で開かれている。10月27日まで。

莵橋神社（小松市浜田町）の秋季例大祭「西瓜（すいか）祭」（北陸中日新聞後援）が２３日、始まる。石や俵を担ぎ上げる一般参加の盤持ち大会は２４日午後３時からで、参加賞としてキッチンカーで使えるチケットや祭り限定の御朱印を用意する。 盤持ち大会は幼児から参加可能で、成人女性で最大７５キロ、男性で１２０キロの石や俵を肩まで持ち上げる。神社によると、例年、男性は１～３人が持ち上げ、女性で持ち上げた人はいない。上田秀一宮司は「盤持ちに挑戦し、御利益を願いましょう」と参加を呼びかけている。

浜松・浜名湖ツーリズムビューロー（浜松市中央区板屋町）とオートバイのアフターパーツメーカー「デイトナ」（森町）は、観光パートナー協定を結んだ。２２日、締結式が同ビューローで開かれ、ビューローの斉藤薫理事長＝写真（左）＝とデイトナの織田哲司社長＝同（右）＝が協定書に調印した。 デイトナは、オートバイを活用した観光振興を目的に、愛知県の設楽町観光協会や渥美半島ツーリズムビューロー、磐田市観光協会とも協定を結んでいる。国内の主要オートバイメーカー発祥の地である浜松・浜名湖地域をライダーたちが集う場所にしようと、新たに協定を締結した。

ネコ専門のペットホテル「にゃんのおうち」が岐阜市岩地にオープンした。ネコの習性に配慮した専用の部屋で預かるため、ネコが普段の生活に近い環境で過ごせるのが特徴。ペットホテルは、ストレスがかかりやすいケージでの預かりが一般的といい、愛猫に快適に過ごしてほしいと願う飼い主のニーズを見込む。旅行などで自宅を空ける際の利用を想定している。 にゃんのおうちは、NPO法人「人と動物の共生センター」（同市）が運営。1匹用の小部屋が2室、最大4匹まで泊まれる大部屋が1室ある。いずれも奥行き約1・5メートル、高さ2メートルで、幅は小部屋が82センチ、大部屋が約1・6メートル。白を基調とした内装で、窓付きの明るい空間になっている。...