2012年は、通信速度の高さを特徴とする最新の移動体通信サービス、LTEに注目が集まった。先行していたNTTドコモに加え、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス(イー・モバイル)の各社も、12年に相次いでLTEの商用サービスに踏み切り、各社のサービスが出そろったのだ。 各社は2013年も、引き続きLTEのサービスを拡充していく姿勢を打ち出している。とはいえ、どのように拡充していくかという具体的な施策は各社異なる。また各社は、今後数年のうちに実用化が見込まれるLTEの後継方式「LTE-Advanced」を見据え、中長期的な回線網の高速化プランを練り始めている。これが実現すれば、光ファイバーに匹敵する超高速通信が、手のひらのスマホで実現することになる。通信各社のLTE拡充への取り組みと、将来に向けた技術動向をまとめた。