○ツォンガ3−2錦織●(2日・全仏テニス・男子単準々決勝) 地元のツォンガがポイントを取るたびに地鳴りのような大歓声に沸き返るセンターコート。その後押しを受けたツォンガの200キロを超えるサーブに錦織のラケットは何度もはじかれた。「第1サーブがとれなかったのが最後一番苦戦した」。追い上げたがツォンガの強力サーブは最後まで攻略できなかった。 【写真特集】フルセット激戦! 錦織の試合中の表情 これまでの好調ぶりがうそのようだった。錦織はコートに舞う風に苦戦し「早く決めようと焦って攻め急いだ」。相手の弱点のバックハンドを狙わず、得意なフォアを打たせてしまうほど自分を完全に見失った。精度の高かったバックハンドも精彩を欠いた。 第2セット途中で電光掲示板を支える板が落下し約30分中断し流れが変わった。「我に返った」と、得意のバックハンドがコースに決まりだし、長いラリーでも主導権を握った。しかし