ハリウッド映画やFPSゲームではよく見るマシンガンやロケットランチャーを撃ちまくりながら敵に突進していくヒーロー達ですが、あれを実際にやると脳に悪影響が出ることがアメリカ国防総省の研究によって明らかになっています。 湾岸戦争以降、多くの兵士が外傷性脳損傷(TBI)に苦しんでいることがわかりました。TBIの要因は様々ですが、爆発の際の衝撃波(気圧変化の波)によるもの、と思われるケースが増えてきました。米軍に敵対する武装勢力がIED(簡易的な仕掛け爆弾)によって米軍の行動を制限する戦い方をとるケースが増加しているためです。 IED爆心地からの距離と圧力変化の関係を表す図。 TBIは脳の機能を低下させ、認知や記憶、運動能力などに悪影響を与えます。また健忘や不安障害といった心的外傷後ストレス障害(PTSD)に似た症状を引き起こします。TBIは外から見ても発症が分からないため、しばしばPTSDと混同
