『続・プログレとの別れ話』の末尾に、和田明広という、ある時代のTOYOTA技術陣のトップだった人物を通して、改めてセリカ、カリーナEDというヒット作が生まれ、そしてプリウスという、新時代を切り拓いていった軌跡を検証してみたくなった、と書いている。 幸い、そのための絶好の資料が手元で眠っていたことに気付いた。これは2008年に行われた和田さんへのインタビューを、対談形式でまとめたもので、和田さんご自身が、オフレコという条件で話した内容があるけれども、後からレポートを読み返すと、オフレコの部分を除くと話が判らなくなってしまいそうなので、少々加筆してぎりぎりのところまで記録に残させていただいた、と断り書きのはいった対談集である。これから、自動車人を目指す有志には、とくにご一読願いたい重要な内容が、満載であった……。以下、そのエキスを抽出して、紹介していきたい。対談集の具体的な紹介は、この回の掉尾
