オブジェクト指向はしばしば,とっつきづらく難しい技術と言われます。その理由の一つには,対象とする分野が広く,それぞれに深みがあることが挙げられます。しかし,それ以上にこの技術を難しくしている落とし穴とも言うべき原因が二つあると筆者は考えています。それは比喩を乱用する説明の仕方の問題と,「もの中心」を意味するコンセプト自体の問題です。 事実、オブジェクト指向というのは最初は子供向けだったのだ。 このことを、現在「オブジェクトとはなんぞや」という大人たちは忘れてしまっている。 それで、オブジェクトとは何か、といえば、「自分が何が出来るのかを知っているデータ」ということになる。それ以上でもそれ以下でもない。犬は吠えることはできても話すことは出来ない。URLからホスト名やパスを取り出すことは出来ても、URLどおしを足すことは出来ない。犬が哺乳類で、URLが文字列でというのはその後でかまわない。 人
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