日本、自前主義を脱却 日本の半導体製造装置メーカーが岐路に立っている。中国の活況や人工知能(AI)市場の立ち上がりなどで需要環境の改善が期待される一方、世界との競争は厳しさを増し、日本企業のシェアは多くの装置で減少傾向が続く。反転のキーワードは「オープンイノベーション」。自前主義から脱却し、顧客やサプライヤー、技術パートナーなどと協力関係を結び、ニーズやアイデアを集約できる体制を築けるかがカギを握る。(山田邦和) 先行は蘭ASML 露光装置「連携」で明暗 「日本経済の『7人の侍』は」―。日経平均株価が史上最高値を34年ぶりに更新した2月、米大手投資銀行ゴールドマン・サックス(GS)は日本の株式市場をけん引する七つの有力銘柄を「セブン・サムライ」と名付けて公表した。過半の四つを占めたのが東京エレクトロンやSCREENホールディングス、アドバンテストなどの半導体製造装置メーカー。利益率とPER