日本において、数字の「9」というと、その発音が「苦(く)」を連想させることから、一般的にはそれほど好まれる数字ではない。 今ではあまり一般的ではないかもしれないが、ホテルやマンション、病院等では、「死(し)」を連想させる数字の「4」とともに、「9」という数字が一桁につく部屋番号を避ける傾向がある。「49」という数字は、「死苦」「始終苦」「轢く」を連想させて縁起が悪いことから、車のナンバープレートの下2桁に通常は使用されない。さらには、「四苦八苦」を語呂合わせで「4989」と記載することもあり、「9」という数字にマイナスのイメージを有している方も多いものと思われる。 ところが、実際には数字の「9」は縁起の良い数字であるとする一面も見られる。 皆さん、「馬九行久」あるいは「馬九行駆」という言葉をご存知だろうか。これは、「うまくいく」と読む。その意味は、そのままで「万事何事も上手くいく」というこ
