◇宮城・大島で支援 三郷の保田さん 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の大島で支援を続けている三郷市の無職保田全さん(70)が、大島で伝承された民話や伝説をまとめた本を、NPO法人の仲間や地元の被災者と協力して、復刻出版にこぎ着けた。 大島は気仙沼湾に位置する周囲約22キロの有人離島。昨年3月11日の震災では、太平洋側から津波にのみ込まれ、本土側からの引き波にも被害を受けた。 保田さんは被災直後から仲間と大島に支援物資を送り続け、現地でのボランティアにも力を入れてきた。そこで知ったのが、大島に伝わる民話や伝説だった。 昨年12月にはNPO法人「緑の真珠・アスナロウの会」を立ち上げ、代表理事として活動を広げている保田さんだが、世話するだけの支援には限界があるとも感じていた。「民話による町おこし」を思いつき、10年前に「大島の民話・伝説」という本が発行されていたことも突き止めた。