日本郵政傘下のゆうちょ銀行は、振り込みを24時間・365日できるようにする全国銀行協会の新しい決済システムに参加する方針を固めた。国内最大の現金自動出入機(ATM)網を持つゆうちょ銀の参加で、競争相手の地方銀行でも振込時間拡大の流れが広がりそうだ。 全銀協の新システムは、原則として平日の午前9時から午後3時に限っていた振込時間を延ばし、24時間・365日、いつでも振り込めるようにするためのもので、2018年中の稼働を目指す。参加するかどうかや、参加する場合に利用時間をどれだけ広げるかは各行の判断に委ねる。 ゆうちょ銀は来年中にも株式上場を予定しており、顧客の利便性をさらに高める必要がある。ゆうちょ銀幹部は朝日新聞の取材に対し、新システムについて「ゆうちょ銀も従うというのが基本的な考え方だ」と述べ、参加の意向を示した。今後、どの程度利用時間を広げるかについて検討を進める。