五輪は自分の夢をかなえる場所。16歳だった2001年世界選手権で日本代表デビューを果たした“美女スイマー”は足かけ12年、常に最良の方法を模索しながら、ロンドンで悲願のメダルを手にした。小さい頃から負けず嫌いな彼女。今後の去就はどう考える?(文・青山綾里) --五輪は8年ぶり2度目の出場でした。どんな舞台でしたか 寺川 前回(2004年アテネ五輪)とは考え方が全く違いました。アテネのときは自分のことしか考えていなくて、今回は世界と対等に勝負できるということを、心から楽しめた大会だったと思う。相手に勝たなければ結果は出ないということをプレッシャーに感じるのではなく、自分の力にして泳げたかなと思います。 --不安は? 寺川 特になかったです。自然に五輪を迎えられていて、変な緊張感もなく。あと何回も話していることなんですが、今回はチームの結束力がすごく強かったんです。自分一人でレースに行くので