コンビニエンスストアのない大阪府千早赤阪村で昨年9月下旬にオープンした弁当店が、開店1年もたたない7月下旬に閉店し、村が開業資金として交付した補助金300万円の全額返還を求める事態になっている。閉店した原因は不明だが、販売不振だったとみられる。(藤崎真生、写真も) 補助金300万円の交付を受けながら、1年もたたずに閉店した弁当店「ふくまる」=大阪府千早赤阪村 閉店したのは、村内の新興住宅地「小吹台(こぶきだい)」(同村小吹)にあった弁当店「ふくまる」。住民らによると、今年6月中旬ごろには休業の張り紙がされ、7月下旬には機材類が運び出された。村が経営者に事情を確認したところ、店は閉店したと説明したという。 同店は昨年9月にオープン。村の「小売店舗等開業支援事業補助金」制度を活用した第1号店として、開業時は注目を集めた。経営者も当時の取材に「ここで地域の人の役に立ちたい」などと話していたが、1