「統一地方選2023」 会見場を後にする大阪市長選候補の北野妙子氏(手前)と大阪府知事選候補の谷口真由美氏=9日午後、大阪市中央区(安元雄太撮影) 午後8時、早々と流れた敗戦の一報。支持者が集まる大阪市内の会場が静まり返る。大阪府知事・大阪市長のダブル選で「大阪維新の会」の両候補に対抗すべく政治団体「アップデートおおさか」から知事選に挑んだ谷口真由美氏(48)は「敗因は分析できていないが、被選挙権を行使できたのは幸せなこと」と語り、大阪市長選で敗れた北野妙子氏(63)は「首長選に女性2人が出たことは歴史的なこと。今後の糧にしてもらえれば」と淡々と語った。 いずれも「市民派」を打ち出して政党色を薄め、自民党や立憲民主党などは「自主支援」の形で後方に回って支える形を取った。長年にわたる「維新政治」の評価が大きな争点をなす中で、維新が大阪誘致を推進してきたカジノを含む統合型リゾート施設(IR)に