[Simon Wren-Lewis, “Media radicalisation in the US and UK,” Mainly Macro, February 8, 2021] 合衆国でおきたキャピトルヒル襲撃がどれほど危険なものだったか,おそらく,合衆国外の多くの人々は認識していないだろう.議事堂の外から見た様子は,すぐにメディアで伝えられた.それでもまだ,十分に無害なものに見えた.現実は,それと大きく異なっている.5名の死者が出た.これには警官も含まれる.警官隊のバリケードを押し通って議事堂のなかになだれ込もうとしていた人々の顔を見て,ある共和党議員が述べたように―― あのガラスを叩きながら叫び声を上げる群衆の人々が見えた.彼らの顔を見て,「これは抗議する人間とはちがう」と思った.危害を加えたがっている人間だ.私の目の前に見えたのは,ようするに,アメリカ国産のファシズムだった.制