JPモルガン証券の阪上亮太チーフ株式ストラテジストは、海外勢の日本株買いは「13年に大きく盛り上がり、14年には為替だけでなく、『第3の矢』やガバナンス改革のストーリーで盛り上がった」と指摘。なかなか結果が出ず、「15年は様子を見ていたが、見切りを付けたのが15年9月あたりという印象」と言う。この頃、労働市場改革などで成果が出ないアベノミクスに対し、口々に飽きた、失望したという声を海外投資家から聞くようになり、「政策への見切りは前にきていた」と振り返る。 TOPIXのパフォーマンス、欧米主要国を軒並み下回る TOPIXの年初来騰落率は17日時点でマイナス13%。主要国ではフランスCAC40指数のマイナス3.6%、ドイツDAX指数のマイナス1.5%、米S&P500種株価指数のプラス4%、英FTSE100指数のプラス11%などを軒並み下回る。ブルームバーグ・データにある世界94の主要株価指数