現実と離れた題材が取り上げられることが多いライトノベル。そんな中、農業高校を舞台に大胆な筆致で農業に関わる人々を描いたライトノベル『のうりん』が静かに話題となっている。著者の白鳥士郎さんに、作品が生まれた経緯や反響について尋ねた。 1990年代後半をピークに、雑誌・書籍とも低落傾向にある出版業界。そんな中でも、2009年の販売額を301億円と、その5年前より13.6%伸ばしているのがライトノベルだ(「ライトノベルで勝負 角川に挑む講談社・集英社」)。 ライトノベルでは現実と離れた題材が取り上げられることも多い中、農業高校を舞台に大胆な筆致で農業に関わる人々を描いた作品として話題になっているのが白鳥士郎著『のうりん』(GA文庫)である。農業高校を1年以上取材した中から生まれた『のうりん』はシリーズ累計で14万部を販売、この春にはマンガ化やドラマCD化も行われることとなった。 近年、マンガ界で
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