ニュースやバラエティ番組などで一般人を映す際、原則的にシルエットのみで放送する方向で検討に入っていることが民間放送関係者の話などでわかった。デジタル放送時代のプライバシーに配慮した対応で、遅くとも20年には開始する。 プライバシー意識の高まりから、近年テレビ番組では街頭ロケを放送する場合、本人の許諾が取れた場合を除いて、通行人の顔にモザイクやぼかし処理を入れることが一般的になっている。 画像が鮮明なデジタル放送では、瞬間的に映り込んだ通行人でも身元が特定されるおそれがある。ぼかし処理はプライバシー侵害による訴訟リスクを回避するための対応だが、人通りが多い場所ではまるで視力が落ちたかのようなモヤモヤ画面になるなど視聴者の不満は高まりつつある。 民放各局では今後さらに解像度が高い「4K・8K」放送が本格的に始まるのを前に、より自然な映像処理のあり方について協議してきた。 独自に入手した検討案に