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フ:藤津亮太の検索結果1 - 40 件 / 66件

フ:藤津亮太に関するエントリは66件あります。 アニメ映画anime などが関連タグです。 人気エントリには 『20歳が観るべきアニメ38タイトルを選んでみた(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ』などがあります。
  • 20歳が観るべきアニメ38タイトルを選んでみた(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

    学生に「ゴールデンウィーク中に観るといいアニメを教えてほしい」と頼まれ、アニメ評論家・藤津亮太は考えた。20歳のアニメファン向け「入門書」を編むべきではないか。この本を読むことで「日本でメジャー流通するアニメが、現在のような形になっている背景を知ることができる」ことを目標に、まずはタイトル選びに着手した。 過去の作品・歴史上の創作者にアクセスするには 先日、非常勤講師をやっている大学で学生から声をかけられた。ゴールデンウィーク中に観るといいアニメを教えてほしい、というのだ。観終わったら個人的に短いレポートを提出したいが見てもらえるか、という話とセットだったので、単に「おもしろいアニメを知りたい」というわけではない。むしろ「アニメというのものにもうちょっと迫りたい」という積極性の表れという感じだった。 そこで僕は、ちょっと迷ったのだけれど、今 敏監督の映画を観ることを勧めた。学生は見たことが

      20歳が観るべきアニメ38タイトルを選んでみた(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
    • 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』「途中から始まる映画」が、なぜ一般層にリーチし得たのか。キャズム超えの真相 - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

      作りとしては、コアなファン向け 現在大ヒット中の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は異例の存在だ。そもそも新型コロナウイルス感染症の流行という情勢そのものが過去に例のない事態なのだが、異例なのはそれだけに留まらない。今回は、その異例さを確認し、仮説を立てることで、これからのアニメのあり方を考えてみたい。 改めて説明するとマンガ『鬼滅の刃』は『週刊少年ジャンプ』の連載作で、2019年4月からテレビアニメ全26話が放送された。鬼に家族を殺された少年・竈門炭治郎が、鬼殺隊という組織に入り、努力を重ねながら鬼と戦っていくというストーリーだ。テレビアニメは1巻から6巻(正確には7巻冒頭の第53話)までを描いており、今回の『無限列車編』はそのつづきにあたる、7巻から8巻の途中までを映画化したものだ。また、原作自体は2020年5月に連載を終了し、すでに22巻まで発売されている。 『無限列車編』で異例な点は

        『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』「途中から始まる映画」が、なぜ一般層にリーチし得たのか。キャズム超えの真相 - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
      • アニメ評論はなぜ「無いように見える」のか? アニメ雑誌と評論の歩み――アニメ評論家・藤津亮太インタビュー

        ※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています アニメ関連の記事を眺めていると、新作情報やクリエイターインタビュー、メイキングなどはちまたにあふれているのに、「評論やレビューはあまり見かけない気がする」――そう疑問に思ったことはないだろうか。 SNSでは感想ツイートが日々飛び交い、配信全盛となった現在でも放送時刻の前後にはTwitterトレンドがアニメ関連ワードに染まるのも珍しくない。作品を自分とは違う(あるいは同じ)角度で論じた情報へのニーズは確かに存在するのに、なぜ評論記事は「少ない」のだろうか? そんな疑問を解消すべく、ねとらぼでは3月21日に「なぜ商業媒体で“アニメ批評”は難しいのか?」をテーマにした特集記事を掲載。メディア各社へのアンケートを実施し、回答のあった5媒体の意見を紹介した。ところが意外にも、各編集部からはいずれも(温度感の違いはあるものの)「作りにくい実感は

          アニメ評論はなぜ「無いように見える」のか? アニメ雑誌と評論の歩み――アニメ評論家・藤津亮太インタビュー
        • 【プロ直伝】“アニメレビュー”ってどう書けばいいの? 藤津亮太が伝授する、たった1つの心得と3つの技 | アニメ!アニメ!

            【プロ直伝】“アニメレビュー”ってどう書けばいいの? 藤津亮太が伝授する、たった1つの心得と3つの技 | アニメ!アニメ!
          • 『天気の子』帆高の「あの言葉」が脚本から消えた理由 | 文春オンライン

            新海誠7作目の劇場アニメーション映画として2019年に公開された『天気の子』。「これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語」というキャッチコピーがつけられ、前作『君の名は。』同様その1年のNo.1ヒット映画になった同作。その最後のセリフがなぜ生まれたのか。アニメ評論家の藤津亮太氏が読み解いた。 ※本記事では映画のラストシーンに触れています。 ◆◆◆ 『天気の子』のラストシーンは「大丈夫だ」という言葉で締めくくられる。どうしてこの映画は「大丈夫」という言葉で締めくくられることになったのか。それはこの映画が無力な子供たちの物語だからだ。 『天気の子』に描かれた“ガラス細工のような世界” 物語の語り手は、家出少年の帆高。故郷の島を出て雨の降り止まない東京にやってきた帆高が出会ったのが陽菜。陽菜は1年前に母親を亡くし、弟・凪と2人暮らし。陽菜は、雨ばかりの世界に晴れ間を作ることがで

              『天気の子』帆高の「あの言葉」が脚本から消えた理由 | 文春オンライン
            • 谷口悟朗監督が藤津亮太に迫る「アニメ評論家」という仕事とその現実 | アニメージュプラス - アニメ・声優・特撮・漫画のニュース発信!

              アニメ評論家・藤津亮太氏の初書籍がちくま文庫より『増補改訂版 「アニメ評論家」宣言』として復刊された。数々のアニメの名作・話題作はなぜ人の心を掴むのか、様々な角度からその理由を読み解く内容には、アニメファンならずとも魅了されるはずだ。 藤津氏の目指す「アニメ評論」とはどんなものなのか、またいかなる姿勢でそれに取り組んでいるのか。そして、アニメ評論を取り巻く様々な問題とは……? 編集部は大ヒット上映中である『ONE PIECE FILM RED』を手がけた谷口悟朗監督を聞き手に招き、藤津氏の立脚点に迫った。 谷口 私は以前、藤津さんにお会いした時に「何でアニメ評論なんてやるんですか?」と訊いたことがあるんですけれど、覚えていらっしゃいますか? 藤津 そういうこと、ありましたね(笑)。 谷口 その時、私の中で「そもそもアニメに評論なんて根付くんだろうか?」という疑問があったわけです。というのも

                谷口悟朗監督が藤津亮太に迫る「アニメ評論家」という仕事とその現実 | アニメージュプラス - アニメ・声優・特撮・漫画のニュース発信!
              • アニメ評論家・藤津亮太が会田誠の「戦争画」に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は「戦争画RETURNS」になったのか

                アニメ評論家・藤津亮太が会田誠の「戦争画」に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は「戦争画RETURNS」になったのか3月2日に発売されたアニメ評論家・藤津亮太の著書『アニメと戦争』(日本評論社)。アニメに登場する様々な戦争の系譜をたどり、社会との関係を問い直す同書の装丁には会田誠《ザク(戦争画RETURNS 番外編)》(2005)が選ばれている。なぜ、会田誠の「戦争画」が同書に必要だったのか、その理由を藤津が綴る。 文=藤津亮太 藤津亮太『アニメと戦争』(日本評論社) 2月末に『アニメと戦争』(日本評論社)を上梓した。戦中から21世紀に至るまで、架空・現実を問わず「戦争」を取り扱ったアニメを取り上げ、そのアプローチの変遷を俯瞰した内容だ。 アニメについて語る書籍のカバーをどうするかはいつも難しい。特定の作品の図版を借りる方法はあるが、費用の問題もあるし、複数作品を扱っている本の場合は

                  アニメ評論家・藤津亮太が会田誠の「戦争画」に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は「戦争画RETURNS」になったのか
                • 「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」…松本零士作品の“アニメブーム”はいかにして起こったか?【藤津亮太のアニメの門V 第92回】 | アニメ!アニメ!

                  漫画家の松本零士が亡くなった。今回は“松本アニメ”のあり方について考えてみたい。 1977年から1984年いっぱいまで続いたアニメブームを振り返ると、映画『宇宙戦艦ヤマト』(1977)→『機動戦士ガンダム』(1979)→『超時空要塞マクロス』(1984)という流れで取り上げられることが多いが、この流れと並行して2つの潮流があり、ひとつが松本零士が原作・関与した“松本アニメ”の流れだった。ちなみにもうひとつは団塊ジュニアを中心に盛り上がった、『ドラえもん』(1979)を皮切りとする“藤子アニメ”の流れだった。 当時、“松本アニメ”がどれだけハイペースでリリースされていたのかを確認してみよう。 1977年 『宇宙戦艦ヤマト』(映画)、『惑星ロボ ダンガードA』 1978年 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(映画)、『宇宙戦艦ヤマト2』、『SF西遊記スタージンガー』、『宇宙海賊キャプテンハ

                    「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」…松本零士作品の“アニメブーム”はいかにして起こったか?【藤津亮太のアニメの門V 第92回】 | アニメ!アニメ!
                  • 3回目の結末を迎えた『エヴァンゲリオン』 今だからこそ描かれた「描きたいもの」と「描かなくてはならないもの」 | 文春オンライン

                    テレビシリーズ、その劇場版に続き3回目の結末を迎えた『エヴァンゲリオン』。本作について、アニメ評論家の藤津亮太氏が語った(本文では劇中の内容に触れています。ご注意ください)。 ◆◆◆ 映画監督の黒沢清は、「世間が思ういわゆる“映画”」について、「『見せる』スペクタクルと『感銘させる』人間ドラマ」の融合である、と結論づけている(『映画はおそろしい』所収の「人間なんかこわくない」)。 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(以下『シン・エヴァ』)を見てまず思い出したのは、黒沢が記したこの「『見せる』スペクタクルと『感銘させる』人間ドラマ」という2つの要素で考える視点だった。 『エヴァンゲリオン』シリーズの2本柱と「人類補完計画」 というのも、私見を記すなら、『エヴァンゲリオン』シリーズは、「スケールの大きなビジュアル」と「個人のアイデンティティをめぐる内的葛藤」という両極端な要素を2本柱として出来上

                      3回目の結末を迎えた『エヴァンゲリオン』 今だからこそ描かれた「描きたいもの」と「描かなくてはならないもの」 | 文春オンライン
                    • 『カリオストロの城』ルパンのジャケットが「緑色」のナゾ ヒントは“あのセリフ”にあった! | 文春オンライン

                      もはや古典ともいえる1979年公開のアニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』。本作でルパン三世は、緑のジャケットを着ている。そこには本作ならではの明確な主張が込められている。 『カリオストロの城』は、『ルパン三世』シリーズの映画第2作にあたる。前年の1978年にTVアニメ『未来少年コナン』で演出家として一本立ちした宮崎駿が初めて手掛けた映画作品だ。本作の監督を引き受けるため、宮崎はその時参加していた『赤毛のアン』を第15話で抜けており、これ以降、高畑勲監督の下でスタッフとして働くことはなかった。本作は宮崎が本格的に監督の道を歩み始める分岐点となった作品でもある。

                        『カリオストロの城』ルパンのジャケットが「緑色」のナゾ ヒントは“あのセリフ”にあった! | 文春オンライン
                      • なぜ二郎は“苦悩”しないのか 『風立ちぬ』が描いたものの行方 | 文春オンライン

                        宮崎駿監督は、編集者・音楽評論家の渋谷陽一が『風立ちぬ』について「この映画は、戦争が大きなテーマになっているんですけども」と問うたのに対して、「戦争そのものじゃないですけどね。モダニズムですよね」と答えている。この「モダニズム」は『風立ちぬ』を理解する上で重要なキーワードだ。『風立ちぬ』は「モダニズム」を接点にして、『坂の上の雲』(司馬遼太郎)や宮崎自身の監督作である『もののけ姫』と繋がっている。 「目の前に果てしない道が開けたような気がします」 『風立ちぬ』は零戦を設計したことで知られる設計技師・堀越二郎にインスパイアされた作品だ。本作の主人公・堀越二郎は、実在の人物と同じく軍用機開発に携わってはいるものの、その人生には小説家の堀辰雄の小説のモチーフが組み入れられている。堀は堀越と同時期に東京帝国大学に在学していた同時代人である。 『風立ちぬ』は、結核で婚約者を失うという展開とタイトルを

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                        • 宗教とアニメを考察『輪るピングドラム』『銀河英雄伝説』『機動戦士Vガンダム』が問いかけるもの(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

                          アニメ作品を軸に社会現象を読み解く「藤津亮太のクイックジャーナル」では「宗教とアニメ」をテーマに、『輪るピングドラム』『銀河英雄伝説』『機動戦士Vガンダム』をピックアップ、現実と不可分の命題を考察する。 架空の宗教団体が登場する作品をピックアップ 宗教が登場するアニメは多い。 まず、伝統宗教から新新宗教、カルトに至るまで、宗教団体が宣伝のためにアニメを作ることは珍しくない。また“いわゆる中世風”のファンタジー作品にも架空の信仰が出てくる場合があるし、ハルマゲドンといった宗教的モチーフを扱った『幻魔大戦』のような作品もある。 変わったところでは百年戦争の時代のフランスを舞台にした『純潔のマリア』。本作には、アニメオリジナルキャラクターとして敬虔で頭脳明晰な修道院長ベルナールが登場する。彼の明晰な頭脳は、主人公である魔女マリアと対話を経た結果、皮肉にも「神を必要としない信仰のあり方」という“異

                            宗教とアニメを考察『輪るピングドラム』『銀河英雄伝説』『機動戦士Vガンダム』が問いかけるもの(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
                          • アニメに評論は必要か? 藤津亮太さんとの対談を通じて考える(まつもとあつし) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                            日本のアニメーションは多様化と細分化が進み、国内のファンでも全体像や作品の構造が見渡しにくくなっている。海外でも本来の価値が十分伝わっているとは言えない状況だ。そうした現状において、アニメの表現や文化を豊かにするための「共通の理解」の場を作るーー。それが「評論」の役割の一つと言えるだろう。 商業・個人を問わず、多くの書き手による多種多様な評論が共有され、豊かな作品が生まれるための空間を成立させるにはどうすれば良いのか? この答えを探るべく、『ぼくらがアニメを見る理由』などの著作があり、アニメ評論の第一線で活躍する藤津亮太氏との対談を行った。 アニメ評論は「無い」のではなく、そう見えるだけ藤津(以下、藤):まず「アニメの評論が少ない」と言われるわけですが、何と比べているのか、ということが気になります。恐らくなんですが、映画とか小説となんですよね。 まつもと(以下、松):わたしの認識もそれに近

                              アニメに評論は必要か? 藤津亮太さんとの対談を通じて考える(まつもとあつし) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                            • 「タイタニック」の悲劇はなぜ『銀河鉄道の夜』に描かれたのか 一人の日本人乗客が結ぶ2つの“残されたものの物語” | 文春オンライン

                              1997年に公開された映画『タイタニック』は全世界で約22億ドル(約2400億円)もの興行成績を上げた大ヒット作である。 ©️世界中で大ヒットした映画『タイタニック』。物語のテーマになったタイタニック号の沈没は、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の中にも描かれている ©️getty この『タイタニック』と奇妙な縁がある作品が、1985年に公開されたアニメ映画『銀河鉄道の夜』だ。この縁は“偶然の産物”でしかないのだけれど、そこを意識しながら2つの映画を見ると、それぞれの作品がより立体的に楽しめるようになる。では2つの映画が、どんな縁で結ばれているか順番に紐解いていこう。 1912年4月10日、タイタニック出港の日 全ての始まりは1912年4月10日。豪華客船タイタニック号は、アメリカ・ニューヨークを目指して、イギリスのサウサンプトン港から初航海に出発した。航海は順調に進むかに思えたが、出発して4日後

                                「タイタニック」の悲劇はなぜ『銀河鉄道の夜』に描かれたのか 一人の日本人乗客が結ぶ2つの“残されたものの物語” | 文春オンライン
                              • 名物アニメキャラ「声優交代」の知られざる苦悩

                                “おなじみのキャラクター”のキャスト交代に当たり、受け継ぐ声優はどのような覚悟で臨むのだろうか。山寺宏一や栗田貫一などが語る苦労とは。写真は声優の山寺宏一さん(写真:ZUMA Press/アフロ) 8月、声優の増岡弘が長らく演じてきた2つの役から“卒業”した。2つの役とは、『サザエさん』のマスオ役、『それいけ!アンパンマン』のジャムおじさん。 増岡は、マスオをおよそ40年、ジャムおじさんをおよそ30年にわたって演じ続けてきた。ジャムおじさんは、『アンパンマン』でめいけんチーズなどを演じていた山寺宏一が8月16日から、マスオは、『キン肉マン』のテリーマンなどで知られる田中秀幸が25日から後任を務めている。 長期にわたってある役を演じてきた声優が交代するというのは、作品にとっても、作品のファンにとっても大きな出来事だ。“おなじみのキャラクター”のキャスト交代にあたり、受け継ぐ声優はどのような覚

                                  名物アニメキャラ「声優交代」の知られざる苦悩
                                • 「テレビ離れ」から考えるアニメの近未来「バズらせて知ってもらう」では通用しなくなる(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

                                  「テレビ離れ」検証で大切なのは、世代別の動向を追うことである。過去のデータも参照しながら、10年後の未来をスライドさせて予測する。現在、テレビ視聴とインターネット利用の率が拮抗している30代が、40代になる未来はどうなっているのだろう、業界が今やるべきことは? アニメ評論家・藤津亮太が考える。 世代別テレビ視聴率、インターネット利用率 5月25日、NHK放送文化研究所による「国民生活時間調査」が発表され、テレビ離れの傾向がくっきりと示された結果が話題を呼んだ。テレビ離れのトレンドはもはや驚くほどのことでもないと思うが、テレビ視聴とインターネット利用を対比したグラフはなかなか興味深かった。 自分は専門のメディア研究者ではないので、こういうデータを見るときは“つかみ”で大まかな傾向を読むことに傾注する。そして自分が読み取ったものを「仮説」として持つことで、さまざまな事象(僕の場合はアニメビジネ

                                    「テレビ離れ」から考えるアニメの近未来「バズらせて知ってもらう」では通用しなくなる(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
                                  • 「映画大好きポンポさん」 大事なのは“自分がそこにいる理由”を見つけること【藤津亮太のアニメの門V 第71回】 | アニメ!アニメ!

                                      「映画大好きポンポさん」 大事なのは“自分がそこにいる理由”を見つけること【藤津亮太のアニメの門V 第71回】 | アニメ!アニメ!
                                    • 富野由悠季「ガンダムで伝えたかった」熱い信念

                                      富野由悠季監督は現在78歳。昨年秋に劇場版『GのレコンギスタⅠ 行け!コア・ファイター』が公開されたのに続き、2月21日からは劇場版第2作『GのレコンギスタⅡ ベルリ撃進』の公開も控えている。また『富野由悠季の世界展』も島根県立石見美術館で開催中で、同展覧会は今年も各地を巡回する予定だ。1970年代からおよそ半世紀にわたって監督として第一線を走ってきた富野監督とは、はたして“何者”なのか。 「逆襲のシャア」の卓越した演出力 言うまでもなく富野監督はまず、明確なスタイルを持った演出家である。富野演出の手際のよさをコンパクトに体感するなら、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)の冒頭10分を見るとよい。 キャラクター同士の会話を使い、観客を現場に立ち会わせるかのように映画の中に導いていく導入から始まり、画面の上手と下手を巧みに使って画面内の情報を整理して伝えながらストーリーは進んでいく

                                        富野由悠季「ガンダムで伝えたかった」熱い信念
                                      • 2022年アニメ映画総括『かがみの孤城』『すずめの戸締まり』『犬王』『THE FIRST SLAM DUNK』は「石」か「大波」か(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

                                        アニメ評論家・藤津亮太が2022年のアニメ映画を振り返る。キーワードは「大波のような映画」と「石のような映画」。激しいアクション、キャラクターの感情といった魅力の横溢する「大波のような映画」が趨勢であるように見えるが、確実に「石のような映画」が増えつつある。たとえば『かがみの孤城』のような……。進化しつづけるアニメ表現を考察。 期待されている「大波のような映画」 「大波のような映画があり、石のような映画がある。石のような映画をつくったのは、たぶん小津とブレッソンだ。一方、大波のように映画をうねらせるのはスピルバーグだ。セルジオ・レオーネだ。ベルトリッチだ。」 映画評論家の畑中佳樹は著書『夢のあとで映画が始まる』の中でこんなふうに記している。多分に感覚的な言葉ではあるのだけれど、だからこそ実感に訴えてくる部分がある。 2022年のアニメ映画を振り返ると当然ながら「大波のような映画」が注目を集

                                          2022年アニメ映画総括『かがみの孤城』『すずめの戸締まり』『犬王』『THE FIRST SLAM DUNK』は「石」か「大波」か(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
                                        • なぜ彼女はよみがえったのか 『風の谷のナウシカ』にあった幻の3つのラストシーンとは | 文春オンライン

                                          1984年に公開された映画『風の谷のナウシカ』。大地を覆った「腐海」や巨大な王蟲(オーム)など印象的な世界が描かれ、長年に渡って愛されている。その中でも記憶に残るのがラストシーン。このラストシーンに隠された秘密を、アニメ評論家の藤津亮太氏が紐解いた。※本記事では映画のラストシーンに触れています。 ◆◆◆ 映画『風の谷のナウシカ』のラストシーンについて、宮崎駿監督は公開当時に次のように語っている。「ラストでナウシカがよみがえるところ、あの場面にいまでもこだわっていまして、まだ終わった感じがしないんです」(※1)。宮崎監督は、あの“感動的”なクライマックスにどうしてこだわりを感じていたのか。そもそも映画『ナウシカ』のラストシーンはどうして成立したものなのか。

                                            なぜ彼女はよみがえったのか 『風の谷のナウシカ』にあった幻の3つのラストシーンとは | 文春オンライン
                                          • アニメにおける“世界観”とは? 話題作「モルカー」「プペル」から考える【藤津亮太のアニメの門V 第67回】 | アニメ!アニメ!

                                              アニメにおける“世界観”とは? 話題作「モルカー」「プペル」から考える【藤津亮太のアニメの門V 第67回】 | アニメ!アニメ!
                                            • 『アニメージュとジブリ展』に潜んでいた「アニメブーム終焉」の真実(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

                                              緊急事態宣言を受けて開催中止となった『アニメージュとジブリ展』だが、アニメ評論家・藤津亮太は、展覧会の導入部分に展示されたグラフが「アニメブーム」について大きな真実を伝えていることに気づいていた。「アニメブーム」は1980年代半ばには終わっていた? 『アニメージュとジブリ展』の背景 4月22日に『アニメージュとジブリ展』に足を運んだ。この展覧会は、アニメ雑誌『アニメージュ』の記事などを通じて、雑誌創刊から、アニメ映画『風の谷のナウシカ』を経て、スタジオジブリ第1作である『天空の城ラピュタ』が生まれるまでを扱ったもの。展覧会は当初、5月5日までの予定だったが、緊急事態宣言の発出を受けて25日以降は中止となってしまった。 当時のアニメを取り巻く状況に詳しくない人のために、この展覧会の背景をまず簡単に説明しておこう。 1978年、徳間書店が『アニメージュ』を創刊する。同誌は大手出版社による定期刊

                                                『アニメージュとジブリ展』に潜んでいた「アニメブーム終焉」の真実(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
                                              • 『時をかける少女』細田版が答えた「残されていた問い」とは? | 文春オンライン

                                                どうしてこの3作品を取り上げるかといえば、細田版、谷口版ともに原作小説と大林版を念頭においた上での“続編”だからだ。そこからは必然的に、芳山和子というひとりの女性の人生が浮かび上がることになる。 原作小説『時をかける少女』は、土曜日の実験室で人の気配を感じた芳山和子が、ラベンダーの匂いをかいで倒れてしまうところから始まる。この体験をきっかけにして彼女はタイムリープ(とテレポーテーション)ができるようになってしまう。 ©iStock.com 奇妙な体験に困惑する彼女を支えるのはクラスメイトの浅倉吾朗と深町一夫たち。やがていくつかの事件を経て、彼女はタイムリープ事件の原因が、同級生の深町一夫であることを知る。彼は未来からこの時代にやってきた未来人だったのである。 大林版は、大枠で原作の内容を踏襲しつつ、ひとつ決定的な変更を加えている。 原作小説の和子は中学生。クラスメイトに「わたしは、芳山さん

                                                  『時をかける少女』細田版が答えた「残されていた問い」とは? | 文春オンライン
                                                • 『明日ちゃんのセーラー服』が魅せる「超現実」―美を追求する耽美な姿勢の原点とは【藤津亮太のアニメの門V 第79回】 | アニメ!アニメ!

                                                    『明日ちゃんのセーラー服』が魅せる「超現実」―美を追求する耽美な姿勢の原点とは【藤津亮太のアニメの門V 第79回】 | アニメ!アニメ!
                                                  • ウクライナ侵略と『太陽の牙ダグラム』気恥ずかしいようなことを正面から描くアニメの力が示した希望(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

                                                    ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まり、毎日毎時、言葉を失うようなニュースが流れてくる。アニメ評論家・藤津亮太は、2月21日に開かれた国連安全保障理事会の緊急会合で演説したケニアのキマニ国連大使のロシアの軍事行動を明確に否定する言葉に『太陽の牙ダグラム』(1981年)の登場人物の言葉を重ねた。あれから世界は進歩していると信じたい。 キマニ大使の言葉から想起したサマリン博士 政治とは言葉である。 ロシアのウクライナ侵略を報じるニュースに触れながら、日々その思いを強くしている。自らの正義を訴える言葉がさまざまに飛び交っている。人間は自らのよって立つところ、どこへ向かうかを説明し、仲間を増やすには言葉を使うしかない。 なかでも、強く印象に残った言葉は、2月21日に開かれた国連安全保障理事会の緊急会合でケニアのキマニ国連大使が行った演説だった。 キマニ大使は演説で、アフリカの国境線がかつての帝

                                                      ウクライナ侵略と『太陽の牙ダグラム』気恥ずかしいようなことを正面から描くアニメの力が示した希望(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
                                                    • 「子供が成長するというのはどんどん可能性を失っていくことです」『千と千尋の神隠し』千尋の“足元”から浮かび上がる“ナゾ” | 文春オンライン

                                                      『千と千尋の神隠し』で一番要となるシーンは、ラスト間際、主人公・千尋が、湯屋“油屋”のある世界からトンネルを通って帰っていく場面だ。このシーンの見せ方が、『千と千尋』という作品の持つ意味合いを決定づけているといってもいい。 『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)は2001年公開。興行収入316億8,000万円(当時の日本歴代興行収入第1位)を記録した大ヒット作というだけでなく、第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞、第75回アカデミー賞でアカデミー長編アニメ映画賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けた作品である。 物語は10歳の少女・荻野千尋が、引っ越しの途中で怪しい町へと迷い込んでしまうところから始まる。そこにあったのは神々が通う湯屋“油屋”。両親が豚になってしまった千尋は、湯屋の主である湯婆婆に名前を奪われ、千(せん)として湯屋で働くことになる。 千はそこで、湯屋で働く謎の少年ハク、お客の

                                                        「子供が成長するというのはどんどん可能性を失っていくことです」『千と千尋の神隠し』千尋の“足元”から浮かび上がる“ナゾ” | 文春オンライン
                                                      • 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を“父殺し”で考察 星一徹から碇ゲンドウへ - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

                                                        『巨人の星』の“父殺し” 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(以下『シン・エヴァ』正式には末尾にリピート記号)を観て、ちょっと驚いたのは予想以上に親子関係が大きな要素を締めていたからだ。だから映画を観ながら、これまでのアニメで描かれてきたさまざまな親子関係──特に父子関係──が頭の中をいろいろ去来することになった。アニメはいったい、どんな父子関係を描き、そこで“父殺し”はどういうかたちで表現されてきたのだろうか。 アニメに出てくる父親の中で有名な存在といえば、まず『巨人の星』の星一徹が挙がるだろう。星一徹は太平洋戦争のために巨人で活躍することが叶わなかった野球選手で、その思いが息子の飛雄馬に託されることになる。そしてこの「父の夢」がある種の“呪い”となって飛雄馬を呪縛することになる。 心理学者の河合隼雄は、父性原理を「切断」によって規範を示し、子供を鍛えるもの、母性原理を「包含」によって、子

                                                          『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を“父殺し”で考察 星一徹から碇ゲンドウへ - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
                                                        • 2019年はアニメーションにとってどんな年だったか?  | 土居伸彰

                                                          2019年は日本においても海外においても、アニメーションが大きな変動をみせた年でした。現代アニメーションについていま最も信頼のおける語り部である土居伸彰さんと藤津亮太さんのお二人に、2019年のアニメーションを総括していただくとともに、2020年以降の展望について語っていただきました。 (この記事は2019年12月13日に出町座にて開催されたイベント内容を再構成したものです) 土居伸彰(以下、土居):みなさんこんにちは、土居伸彰です。わたしは長らく海外のインディペンデントのアニメーションを紹介するという活動をしてきました。ニューディアーという会社を設立し作品の配給をやったり、新千歳空港国際アニメーション映画祭のフェスティバル・ディレクターをやったりもしています。以前は海外のアニメーションが中心だったのですが、いまは国内外問わずいろいろなアニメーションを紹介しています。 藤津亮太(以下、藤津

                                                            2019年はアニメーションにとってどんな年だったか?  | 土居伸彰
                                                          • 新型コロナ以降のアニメ業界を考える。TVアニメの制作本数減、「日常」が揺らぎ作品内容への影響も【藤津亮太のアニメの門V 第58回】 | アニメ!アニメ!

                                                              新型コロナ以降のアニメ業界を考える。TVアニメの制作本数減、「日常」が揺らぎ作品内容への影響も【藤津亮太のアニメの門V 第58回】 | アニメ!アニメ!
                                                            • 「戦争ごっこ」が「ごっこ」であるために<br/>『アニメと戦争』で読むフィクションと現実の距離<br/>藤津亮太×小田切博 対談 - メディア芸術カレントコンテンツ

                                                              メディア芸術領域の現状をより深く、広く伝えるため愛称を「MACC」とし、総合的な広報用ウェブサイト「メディア芸術カレントコンテンツ(MACC)」として令和5年2月13日リニューアルオープンしました。 (https://macc.bunka.go.jp/) 当サイトは、これまでの記事をアーカイブとして掲載しています。 2021年初春に刊行されたアニメ評論家・藤津亮太による『アニメと戦争』(日本評論社)。戦前の国威発揚のためのアニメーションから、『宇宙戦艦ヤマト』(1974~1975年)、『機動戦士ガンダム』(1979~1980年)、平成時代の作品に至るまで、各作品が「戦争」をいかに取り扱ってきたのかを通底した一冊だ。アメリカンコミックの作家たちが2001年の同時多発テロ以降、「戦争」とどう向き合ってきたのかを書いた『戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌』(NTT出版、

                                                                「戦争ごっこ」が「ごっこ」であるために<br/>『アニメと戦争』で読むフィクションと現実の距離<br/>藤津亮太×小田切博 対談 - メディア芸術カレントコンテンツ
                                                              • 『ONE PIECE FILM RED』メガヒットから考える。今、観客がアニメに望むものとは?(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

                                                                このメガヒット背景の背景には何があるのか。それぞれの映画が観客が望む“何か”に応えているからこそ、このヒットが実現しているはずだ。それは何なのか。 日本のアニメの興行を考えるときに、いつも思い出し(そしていつも引用する)文章がある。これは映画監督・黒沢清が書いたもので、「人間なんかこわくない」(青土社『映画はおそろしい』所収)の一節だ。ここで黒沢は、世間が何を「映画」と呼んでいるかについて考えている。 多分ジョン・フォードだ。彼自身がたくらんだと言うより、彼の評価のされかたあたりからぐーんと映画は人間ドラマに接近した。が、それでもフォードの映画にはスペクタクルの要素や派手なアクションがあり、何かそういう「見せる」娯楽性と人間の深みとが一体になった理想的形態としての道を映画は歩むのか、と当時は見えたのかもしれない。その後歴史的にはまあいろいろあったわけだが、「見せる」スペクタクルと「感銘させ

                                                                  『ONE PIECE FILM RED』メガヒットから考える。今、観客がアニメに望むものとは?(藤津亮太) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
                                                                • 「虚構と現実」の狭間で…“没後10年”今敏監督はアニメで何を描き続けていたのか? | 文春オンライン

                                                                  新型コロナの影響に揺れる9月の東京。早稲田松竹の劇場前には、「今 敏監督 没後十年」の企画に押し寄せた人々が連日の行列をつくった。海外の映画監督にも影響を与えた今 敏の作品とはどういうものだったのだろうか。再びその世界を探る。 ※監督の生前の意向に添い、「今」と「敏」の間を空けてフルネームで表記してあります。 ◆◆◆ 日本を代表するアニメーション監督だった今 敏が急逝したのは2010年。没後10年にあたる今年は、作品のリバイバル上映も各地で行われ、雑誌でも特集が組まれるなど、改めて今 敏監督のクリエイションに注目が集まっている。 今 敏監督は1963年に生まれ、1991年公開の映画からアニメ制作に関わるようになった。1997年に監督となると、10年余りの監督活動のうちに4本のアニメーション映画と1つのTVアニメ、1つの短編を残した。残された監督作は、どれもが趣向を凝らした一級のエンターテイ

                                                                    「虚構と現実」の狭間で…“没後10年”今敏監督はアニメで何を描き続けていたのか? | 文春オンライン
                                                                  • 映画「海獣の子供」は何を描いているのか? “行きて帰りし物語”として読み解く【藤津亮太のアニメの門 第48回】 | アニメ!アニメ!

                                                                      映画「海獣の子供」は何を描いているのか? “行きて帰りし物語”として読み解く【藤津亮太のアニメの門 第48回】 | アニメ!アニメ!
                                                                    • 映画「THE FIRST SLAM DUNK」花道、リョータたち湘北の“今”が動き出す―【藤津亮太のアニメの門V 第90回】 | アニメ!アニメ!

                                                                        映画「THE FIRST SLAM DUNK」花道、リョータたち湘北の“今”が動き出す―【藤津亮太のアニメの門V 第90回】 | アニメ!アニメ!
                                                                      • 『OBSOLETE』虚淵 玄(原案・シリーズ構成)×髙橋良輔(企画プロデュース)スペシャル対談 | V-STORAGE (ビー・ストレージ) 【公式】

                                                                        Tweet YouTube Originals バンダイナムコアーツチャンネルにてEP1~EP6の配信が開始されるとEP1が瞬く間に770万再生を突破するなど、全世界で大反響を呼んでいる奇才・虚淵 玄(ニトロプラス)が手掛けた完全オリジナルフルCGアニメーション『OBSOLETE』。全高2.5mのリアルロボットならではの魅力について、虚淵 玄とベテラン監督・髙橋良輔にアニメ評論家・藤津亮太が聞いた。 ──今回、髙橋さんのクレジットは企画プロデュースとなっています。 髙橋 そういう肩書がついていますが、やったことは応援団ですね(笑)。 虚淵 (笑) 髙橋 今回は企画の相談を受けたので、それがうまくいくように応援するという役回りだったんです。なので企画の立ち上がりのところで、虚淵さんも交えて、いろいろ打ち合わせに参加をしました。途中からは自分の企画がスタートしたので、そちらに専念することになっ

                                                                          『OBSOLETE』虚淵 玄(原案・シリーズ構成)×髙橋良輔(企画プロデュース)スペシャル対談 | V-STORAGE (ビー・ストレージ) 【公式】
                                                                        • アニメにおける「映画とは何か」という問い 2020年を振り返るアニメ評論家座談会【後編】

                                                                          2020年のアニメ界を振り返るために、レギュラー執筆陣より、アニメ評論家の藤津亮太氏、映画ライターの杉本穂高氏、批評家・跡見学園女子大学文学部専任講師の渡邉大輔氏を迎えて、座談会を開催した(2020年12月某日収録)。 『鬼滅の刃』現象、ジャンプアニメについて掘り下げた前編(『鬼滅の刃』大ヒットと『ジャンプ』アニメの隆盛 2020年を振り返るアニメ評論家座談会【前編】)に続き、後編では、近年数を増やしているリブート企画の盛り上がり、2020年に活躍した作家にフォーカスをし、語り合ってもらった。(編集部) 加速するコンテンツのリビルド ――2020年に限らないかもしれませんが、この1年は『魔女見習いをさがして』など過去の作品のリブート企画が目立った年でもありました。 藤津亮太(以下、藤津):アニメ市場における、ソフトなどにお金を払えるメインターゲットが30代後半からアラフォーぐらいになってき

                                                                            アニメにおける「映画とは何か」という問い 2020年を振り返るアニメ評論家座談会【後編】
                                                                          • 海外市場の成長鈍化/配信がビデオを追い越す…「アニメ産業レポート2019」二大トピックが示すもの【藤津亮太のアニメの門V 第54回】 | アニメ!アニメ!

                                                                              海外市場の成長鈍化/配信がビデオを追い越す…「アニメ産業レポート2019」二大トピックが示すもの【藤津亮太のアニメの門V 第54回】 | アニメ!アニメ!
                                                                            • 2021年の劇場アニメが良作ぞろいだった理由【藤津亮太スペシャル対談】 | アニメージュプラス - アニメ・声優・特撮・漫画のニュース発信!

                                                                              藤津さんが今年の収穫に選んだ1作『サイダーのように言葉が湧き上がる』(C)2020 フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会 2021年もあとわずか。数多くのアニメ作品が放送・上映・配信された。そこにはどんな注目作があったのか、またアニメ界の今後を占うどんな動きがあったのか――アニメ評論家・藤津亮太とアニメージュプラス編集長・治郎丸が1年のアニメシーンを振りかえり、2022年への期待を語った対談を全3回で掲載する。 第1回は、なぜ今年の劇場アニメ作品が良作ぞろいだったか、その理由と各作品の魅力に迫った。 ▲(左から)藤津亮太さん、アニメージュプラス編集長・治郎丸。 編集長 2021年のアニメシーンを振り返るにあたり、藤津さんからいくつかキーワードを戴いています。まず「長編の豊作」。これは劇場アニメということですか。 藤津 はい、もうその言葉に尽きちゃう感じですね。 編集

                                                                                2021年の劇場アニメが良作ぞろいだった理由【藤津亮太スペシャル対談】 | アニメージュプラス - アニメ・声優・特撮・漫画のニュース発信!
                                                                              • アニメ『BNA』とBLM運動。「選ぶ権利を奪うあなたのやり方は、マジで!最高に!キモいから!」獣人の叫びが示した視点 - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

                                                                                人類から差別される獣人が主人公のアニメ『BNA』を観ていると、激化する「Black Lives Matter」運動のニュース映像が重なってしまう。アニメに何ができるんだろうか。アニメ評論家・藤津亮太は厳しい現実のなかで悶々とする。悩みながらまた『BNA』を観て、日々を繰り返しながらひとつの啓示を受ける、それもまた、アニメ作品の言葉だった。 差別をめぐる状況が点描される テレビアニメ『BNA ビー・エヌ・エー』を観ながら、改めてアニメと現実の距離を考えた。 僕は、アニメ評論家という肩書で仕事をしているんだけれど、この肩書だと、アニメのことしか考えてないんじゃないかと思われることもある。けれどごく普通の有権者で、ローンを抱えた納税者で、夫で2児の父なので、現実に心配しなくちゃならないこともそれなりにあるから、アニメを観つつ現実のことを考えてしまうことだってよくあるのだ。 『BNA』は、動物の個

                                                                                  アニメ『BNA』とBLM運動。「選ぶ権利を奪うあなたのやり方は、マジで!最高に!キモいから!」獣人の叫びが示した視点 - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
                                                                                • なぜ京アニ作品には「実在感」が宿るのか? 歴代ヒット作から読み解く“3つの秘密” | 文春オンライン

                                                                                  背景や人物が、実際に存在しているかのような映像表現を目指してきた京都アニメーション。このような緻密で劇的な作品を世に送り続けることがなぜ可能だったのか。アニメ評論の第一人者、藤津亮太氏がその秘密に迫る。 ◆◆◆ 日本を代表するアニメーション制作スタジオのひとつ、京都アニメーション。同社の作品は、美しく緻密な映像と劇的な物語で知られ、国内だけでなく国外にも多数のファンがいる。ここでは京都アニメーションの歩みをたどりながら、その作品の魅力の秘密を探っていこう。 同社は1981年に創業し、1985年に法人化を果たした。もともとは仕上(セル画に色を塗る工程)を専門とする会社だったが、やがて作画部門を設け、1990年代半ばから「グロス請け」を手掛けるようになる。「グロス請け」とは、TVアニメの1話分の制作をまるごと引き受けるというアニメ業界の下請けの形態のひとつだ。90年代の京都アニメーションは、丁

                                                                                    なぜ京アニ作品には「実在感」が宿るのか? 歴代ヒット作から読み解く“3つの秘密” | 文春オンライン

                                                                                  新着記事