文 小山テリハ 誰かの「やめた」ことに焦点を当てるシリーズ企画「わたしがやめたこと」。今回は、バラエティ番組のプロデューサー・ディレクターである小山テリハさんに寄稿いただきました。 コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、理想とする「丁寧な暮らし」を目指し始めた小山さん。自分のために料理をしてみたものの、なんだか味気ない。実践してみたことで、今の自分にとっての優先順位や向き不向きを見つめ、自分自身の「幸せ」のあり方に気づいたといいます。 自分の理想や、他人の価値観にとらわれ過ぎることなく、今の自分の幸せを優先できるようになるまでをつづっていただきました。 *** 「丁寧な暮らし」に憧れるけど 「丁寧な暮らし」という言葉を、Instagramなどでよく見かける。象徴するのは例えば、お気に入りの家具に囲まれたモデルルームさながらのリビング、ちょっとこだわりを見せつつも時短テクニック満載の手作りご飯、