丸井 レッドカード クレジットカード業界の勝ち組、丸井グループ(G)のエポスカードを巡る発明の対価を求め、「育ての親」の元役員が訴えを起こした。元幹部が古巣にいわば“レッドカード”を突き付ける異例の展開となった法廷闘争の裏には、特異なビジネスモデルや創業家支配といった丸井Gが抱える構造的な問題が横たわる。訴訟の詳細解説を手始めに、丸井Gのビジネスや経営の実態、カード業界の序列変化などにスポットを当て、“異形の王国”を徹底解剖する。 バックナンバー一覧 創業90年超にも及ぶ長い歴史を持つ丸井Gで、経営トップとして代々実権を握ってきたのは青井家だ。創業家にはアナウンサーや実業家などが名を連ねる、まさに「華麗なる一族」である。だが、本業の有力な後継者は見当たらず、創業家支配に対する疑問の声も上がる。特集『丸井 レッドカード』(全13回)の#7では、同族経営体制が抱える矛盾を明らかにする。(ダイヤ