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ベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルさんと、ハヤカワSFコンテスト出身の直木賞受賞作家・小川哲さんによる、SFマガジン史上に残る豪華対談が話題となり、発売前にもかかわらず増刷なったSFマガジン2024年6月号。本欄では、その対談全文をなんと無料で公開いたします! SFマガジン2024年6月号 定価:1320円(税込)早川書房特別対談:宇多田ヒカル×小川哲撮影:古谷勝/Styling:小川恭平/Hair and Make-up:稲垣亮弐「Automatic / time will tell」での鮮烈なデビューから25 年――初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルと、ハヤカワSF コンテストからデビューし『地図と拳』での直木賞受賞も記憶に新しいSF 作家・小川哲の特別対談が実現。二人のアーティストを育んだ「SF」そして「文学
第168回芥川賞と直木賞の選考会が19日に東京で開かれ、直木賞に小川哲さんの「地図と拳」と千早茜さんの「しろがねの葉」の2つの作品が選ばれました。 小川哲さん 受賞作「地図と拳」 直木賞の受賞が決まった小川哲さんは、千葉県出身の36歳。 東京大学大学院の在学中に小説を書き始め、2015年にSF小説の「ユートロニカのこちら側」でデビューしました。 直木賞は2019年に発表した短編集の「嘘と正典」に続いて、2回目の候補での受賞となりました。 受賞作の「地図と拳」は、19世紀末から1950年代にかけての中国東北部の満州を舞台にした空想歴史小説で、新たな都市の設計に挑む日本の研究者や、キリスト教を広めるために測量を続けるロシア人宣教師、父親や日本人に復しゅうしようとする中国の女性兵士など、数多くの人物が登場します。 生きる場所を求める測量や建築といった行為と、領土や資源を奪おうとする戦争を「地図」
嘘と正典 作者: 小川哲出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/09/19メディア: 単行本この商品を含むブログを見る『なめらかな世界と、その敵』の伴名練を筆頭に今30代前半にはやたらと熱いSF作家が揃っているのだけれども、そのうちの一人がこの小川哲だ。デビュー作『ユートロニカのこちら側』の完成度の高さから期待値は高かったが、カンボジアを舞台に不安定な政治体制、虐殺などの歴史的事象とテクノロジーを組み合わせ、「ルールとはなにか」を問いかける『ゲームの王国』でその才能は本物だと証明してみせた。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp 本書『嘘と正典』は、そんな小川哲による三作目にして初の短篇集である。収録作はSFマガジンに散発的に載った短篇が4つと、書き下ろしの表題作「嘘と正典」、Penに掲載の「最後の不良」の全6篇で、統一感はないかと思いきや実際には大半(少なくと
小川哲さんの『地図と拳』が発売されました。『ゲームの王国』で日本SF大賞と山本周五郎賞を受賞し、『嘘と正典』で直木賞の候補になった、いま最も注目される作家の3年ぶりの新作です。 作品の舞台は満洲(現・中国東北部)。日露戦争前夜から第二次世界大戦まで、満洲の名もなき都市で繰り広げられる知略と殺戮。そして、理想の都市を作ろうとした、日本・中国・ロシアの人間たちのロマンと挫折が描かれた大作です。 構想を始めた2017年から、膨大な資料を読み込み、中国東北地方への取材旅行も経て、5年の歳月をかけて完成させた本作の裏側を、小川さんに聞きました。 〔取材・構成〕長瀬 海 ※この記事は『地図と拳』の物語展開の重要な部分に多く触れています。ネタバレが気になる方はご注意ください。 満洲を作ることと、小説を書くこと ――小川さんの新作『地図と拳』は満洲を舞台に20世紀の戦争のダイナミズムを象(かたど)る超大作
独ソ戦を題材とする第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作『同志少女よ、敵を撃て』で2022年本屋大賞を受賞した逢坂冬馬氏と、第3回ハヤカワSFコンテスト出身で、日露戦争後の満州を描いた大作『地図と拳』が刊行になった小川哲氏。ともに海外・戦争を題材としてきた2氏による特別対談。SFマガジン8月号に掲載された本記事を、『噓と正典』の文庫版発売を記念して特別公開します。 ■「伊藤計劃以後」のあとで小川 僕には今の逢坂さんの心境を推し量りようがないのですが、『同志少女よ、敵を撃て』が本屋大賞もとってこれだけ話題になった以上、二作目はどんなものを出してくるのか皆が気にしていると思います。意地悪なことを言ってくる人がいたとしても、それすらも黙らせるような作品をぜひ。 逢坂 小川さんは『ゲームの王国』を書かれたとき、二作目に本作を書くことを早い段階で決められていたという噂を聞いたんです。デビュー作『ユ
大好きな本の中から一冊を選ぶのはとても難しい。僕の職業が作家であることも、この難しさを助長している。たとえば小説なら『グレート・ギャツビー』、『怒りの葡萄』、『悪童日記』、『わたしを離さないで』、『百年の孤独』、『一九八四年』。小説以外なら『論理哲学論考』、『偶然性、アイロニー、連帯』、『心の仕組み』。もちろんこの他にもたくさんある。キリがないからあげていないが、もちろん日本人が書いた本だって好きだ。チェーホフ、カーヴァー、ブローティガンやヴォネガットなど、著書の中から一冊を選ぶことが困難な作家もいる。寿司とカレーとラーメンと焼肉の中から一番好きな食べ物を選べと言われても、「日による」としか答えられない感覚に近い。 迷った末、僕は「読み返した回数」という尺度で選ぶことにした。それなら明確に、平等に、客観的に一冊を選ぶことができる。そう決めた以上、可能な限り正確に、「読み返した回数」を思い出
【新入生のみなさんへ】「二十歳のときに、ある壮大な計画を立てた。大学の生協に置いてある岩波文庫をすべて読破しようというものだった。」『ゲームの王国』『嘘と正典』の小川哲が語る青春と読書 春、三月。新しいことがはじまる予感にあふれた、そわそわと落ち着かない季節です。世情は違う意味で落ち着きませんが、一年の中でも特殊なこの時期の、特に新入生のみなさんへ、うってつけの文章をご紹介します。小説家・小川哲氏のエッセイです。 小川哲(おがわ・さとし)氏は、1986年千葉県生まれ。ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を『ユートロニカのこちら側』で受賞し、デビュー。第2長篇『ゲームの王国』は日本SF大賞と山本周五郎賞をW受賞し、続く『嘘と正典』は2020年の第162回直木賞候補作となりました。また同作は、第7回高校生直木賞の候補作にもなっています。 ご紹介するエッセイは、全国大学生協連合会『読書のいずみ』に掲載
――『地図と拳』は選考会満場一致で山田風太郎賞も受賞されているし、読者からの前評判も高かったですよね。ご自身でも受賞の予感があったのでは。 小川 評判とかはあまり関係なかったです。ただ、書いた側の感覚として、受賞しても「びっくりした」というつもりはなかったという感じですね。直木賞の候補になった作品ってどれも面白いのが前提で、どれが直木賞のやり方のなかで強いか弱いかというだけだと僕は思っていて。で、今回の僕の作品はチャンスがあるんじゃないかな、とは思っていました。別に直木賞をとるために書いたわけではないんですけれど。 ――今回の会見でも、『ゲームの王国』で山本周五郎賞を受賞された時の会見でも、「ひとごとのように感じる」とおっしゃていました。それは、賞をとったからといって作品の中身が変わるわけでもないし、みたいなことでしょうか。 小川 そうなんですよね。昨日は友達から「すごい」「すごい」という
【宇多田ヒカル×小川哲】サイエンスフィクションなふたりの特別対談を掲載したSFマガジン6月号が4/25(木)発売! 「Automatic / time will tell」での鮮烈なデビューから25 年――初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発売したシンガーソングライター・宇多田ヒカルさんと、『地図と拳』で第168回 直木賞を受賞したSF 作家・小川哲さんの特別対談が、なんとSFマガジン本誌で実現。2人のアーティストを育んだ「SF」そして「文学」について語り合ったファン必読の貴重な対話を、撮りおろしグラビア3p、約1万字のボリュームで掲載します! SFマガジン2024年6月号 4月25日(木)発売 定価1320円(税込)■特別対談 宇多田ヒカル×小川哲ベストアルバム『SCIENCE FICTION』のタイトルについてのトークを発端に、新曲「Electricity」の小川哲
『エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)』 ルース・スタイルス・ガネット,ルース・クリスマン・ガネット,わたなべ しげお,子どもの本研究会 福音館書店 1,320円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 『21世紀こども百科 科学館』 山田 卓三,小暮 陽三 小学館 7,187円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 『アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)』 アガサ クリスティー,Christie,Agatha,詩津子, 羽田 早川書房 902円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 『オリエント急行殺人事件 (講談社青い鳥文庫)』 アガサ クリスティ,高松 啓二,花上 かつみ 講談社 902円(税込) 商品を購入する
小川哲さんの『地図と拳』(集英社)が第168回直木賞を受賞! 2022年には『君のクイズ』も大ヒットとなるなど、勢いが止まりません。 小川哲さんは2015年、大学院在学中に第3回ハヤカワSFコンテストで大賞を受賞してデビュー。現在ハヤカワ文庫から3作が刊行されています。『地図と拳』『君のクイズ』で小川さんを知った方も、ぜひお手に取り下さい! ①衝撃のデビュー作『ユートロニカのこちら側』小川哲さんのデビュー作は、全ての個人情報が共有された実験都市を舞台とする連作集。ユートピアでありディストピアでもある、SFだからこそ迫れる都市像・人間像が読みどころです。 『ユートロニカのこちら側』巨大情報企業による実験都市アガスティアリゾート。その街では個人情報――視覚や聴覚、位置情報等全て――を提供して得られる報酬で、平均以上の豊かな生活が保証される。しかし、誰もが羨む彼岸の理想郷から零れ落ちる人々もいた
第162回直木賞候補作の小川哲『嘘と正典』、文庫版が7月6日に発売です。帯に声優の斉藤壮馬さんからご推薦をいただきました! 「ぼくもこんな小説が書きたかった!」 ――斉藤壮馬(声優) pic.twitter.com/1uk7b89W5D — 早川書房公式 (@Hayakawashobo) June 27, 2022 魔術師 「私の師匠であるマックス・ウォルトンは、ロサンジェルスの小さなパブではじめて会ったときにこう言いました。『マジシャンにはやってはいけないことが三つある。お前は知っているか?』と──」 観客席を映していたカメラがステージを向く。照明が少しずつ明るくなり、暗闇がぼんやりと白く光る。ステージの中央には、タキシードを着てシルクハットをかぶった竹村理道たけむらりどうが立っている。年齢と しの割には老けているように見えるが、それでもまだ十分に男前だ。自分に注目が集まったとわかると、
先日、第168回直木三十五賞に小川哲さんの『地図と拳』が選出されました。本書は満洲を舞台に、日露戦争前夜から第二次世界大戦までの半世紀を、史実とフィクションを織り交ぜて描いた長編小説です。本作の受賞を記念し、『ゲンロン11』に掲載された小川さんのエッセイを無料公開いたします。 本稿執筆時、小川さんは『小説すばる』(集英社)にて「地図と拳」を連載しており、2018年には取材のために満洲を訪れていました。その訪問の翌年、『ゲンロン10』に掲載された東浩紀の満州にまつわる論考「悪の愚かさについて、あるいは収容所と団地の問題」を読んだ小川さんは、東が論じた「悪」の問題を通じて、小説家として自身が書くべき物語のあり方に思い至ります。『地図と拳』とあわせて、どうぞご覧ください。(ゲンロン編集部) 1 2017年の11月、僕は、『ゲームの王国』というカンボジアを舞台にした長編を書き終えて、短編の依頼など
SF作家・小川哲さんからのメッセージ──「こんな状況で、いま自分にできること」 2020.05.01 文:小川 哲 皮肉なことに、現在の世界はまさに「事実は小説より奇なり」、SF的とでもいえそうな状況だ。注目のSF作家である小川 哲さんは、そんな世の中に対し、なにを思っているのだろうか。編集部が声をかけ、数日経って返ってきた答えは、小川さんらしい真摯なものだった。以下、小川さんからのメッセージを紹介する。 小川 哲(おがわ・さとし)●1986年、千葉県生まれ。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。2作目の『ゲームの王国』で日本SF大賞と山本周五郎賞を受賞。最新作『嘘と正典』は、Pen本誌2017年11/1号で書き下ろした作品『最後の不良』も収録された短編集。写真:後藤武浩 ウイルスによって人命が危険に晒されたとき、小説家にできることはほと
「足し算のできるゴリラは朝食のあとにブラックコーヒーを飲むか?」。直木賞作家の小川哲さん(36)は、8年前のデビュー作でこんな奇妙な問いかけをしている。当時、小川さんはAI(人工知能)の父と呼ばれる英国のアラン・チューリングを研究する東京大の大学院生。さて、近ごろの生成AIなら、どう答えるだろう。人間とAIの境界はどこにあるのか。 コンピューターの基礎理論を築いた天才数学者、チューリングは「チューリングテスト」の発案者として知られる。機械が人間の思考を模倣できたら、人間と区別できなくなる--。そんな仮定に基づいたテストだ。 「大ざっぱにいえば、人間のふりをした機械が出した回答が、本物の人間の回答と間違えるレベルになったら、機械に心が宿ったと判断していい、というのがテストの趣旨です」。数理論理学を学んでいた小川さんが、かみくだいて説明してくれた。 「例えばチャットGPTは、人間に納得してもら
ライター 梅澤レナ 更新日2021.03.18 小川哲インタビュー:『嘘と正典』までの全著書から“流儀”を紐解く【SFG×VG+】 写真:SFG 【SFG×VG+】小川哲インタビュー 2015年のデビュー後、瞬く間に日本を代表するSF作家の一人となった小川哲。第3回ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞した『ユートロニカのこちら側』でデビューを果たすと、2017年に発表した『ゲームの王国』は第38回日本SF大賞を受賞した。2019年の『嘘と正典』は第162回直木賞の候補作に。各文芸誌にも短編小説やエッセイを寄稿している他、2020年10月にはフジテレビ「世界SF作家会議」に出演するなど、目覚ましい活躍を見せている。 バゴプラでは、SF同人誌を発行するSFGと共に小川哲への共同インタビューを実施。映画・ゲーム・文学など、幅広いジャンルを扱うライターとして活躍する梅澤レナがインタビュアーを務めた。
撮影:石川耕三 第2回 小川哲 ギャグと拳とディストピア 小説と漫画は、「物語」という同じ揺りかごに生まれた二卵性双生児である。 人気小説家が「漫画」を巡り、言葉を紡ぐ特別企画。第2回はデビュー作が「伊藤計劃の時代を終わらせた」と謳われたSF小説界のホープ、小川哲先生が登場。ジャンプ漫画が自作に与えた影響、SF小説とギャグ漫画の意外な共通点などを語ります。 小川哲(おがわ・さとし) 1986年生。千葉県出身。 2015年『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。 2017年『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。 2018年「小説すばる」9月号より、19世紀の満州を舞台にした歴史スペクタクル『地図と拳』を好評連載中。 ディストピアと『HUNTER×HUNTER』 小川 僕が前作『ゲームの王国』を書くときにすごく考えたのは「
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