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  • 「韓国企業が育てたLINEが日本に強奪される」 資本関係見直しの問題、韓国野党に反日あおる動き:東京新聞 TOKYO Web

    【ソウル=木下大資】通信アプリLINE(ライン)を運営するLINEヤフーに対し、総務省が韓国IT大手ネイバーとの資本関係見直しを求めたことに、韓国メディアが一斉に批判的な報道を展開している。自国企業の育てたサービスが日本に「強奪される」との受け止めが広がり、野党の一部では過去の植民地支配と重ねて日本への反感をあおる動きもある。 最大野党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)代表は11日、自身の交流サイト(SNS)で松本剛明総務相が伊藤博文の子孫だと指摘する報道を引用し、「韓国のサイバー領土・LINEの侵奪」などと書き込んで尹錫悦(ユンソンニョル)政権の対応が消極的だと批判した。伊藤博文は初代韓国統監を務め、韓国では否定的なイメージが強い。祖国革新党の曺国(チョグク)代表は13日、LINE問題に抗議するとして島根県竹島(韓国名・独島=トクト)を訪問した。 この問題では昨年、LINE利用者らの

      「韓国企業が育てたLINEが日本に強奪される」 資本関係見直しの問題、韓国野党に反日あおる動き:東京新聞 TOKYO Web
    • 地政学リスクの全体像の整理

      地政学リスクの全体像の整理 2024年5月28日 調査部 主任研究員 細尾 忠生 研究員 井口 るり子 調査レポート ※ 本稿は執筆時点の地政学リスクを網羅的に整理したものです 1 Mitsubishi UFJ Research and Consulting 1.地政学リスクの俯瞰 2.米国の政治動向 3.中国の政治動向 4.米中対立の論点 5.台湾有事の可能性 6.アセアンの政治リスク 7.中東情勢とエネルギー問題 8.ロシアのウクライナ戦争とその影響 9.まとめ 本レポートの内容 2 Mitsubishi UFJ Research and Consulting 1-(1)地政学リスクの俯瞰  日本企業にとり重要なのは、中国、米中対立、台湾有事、ASEAN、中東など 豪 州  日米英印との関係強化による中国への対抗 インド  中国等との 国境衝突 中 東  イスラエル・ハマス紛争

      • 故郷・東北を「かっこ悪い」と感じる自分に困る...「かっこよくなった」沖縄、台湾、韓国との違いは?

        <独自の近代ナショナリズムや自意識の形成など、台湾のナショナリズムとイデオロギーから見えてくる、日本の東北について> 毎日新聞に入社3年目の02年、青森支局員だったとき、東京で「沖縄反基地運動連帯」をかかげる団体を取材した。 取材後の雑談で「米軍三沢基地や使用済み核燃料再処理施設を抱える青森の立場は、沖縄に似ている」と言うと、相手は「考えたこともなかったです。沖縄と違って、青森はなんだか、かっこ悪いですしねえ」。 「かっこ悪い」――。あまりに率直すぎる言葉に、愕然とするよりも納得させられた。私も東北を「かっこ悪い」と思ってきた。だからこそ、ちょうど30年前の春、大学進学を期に、出身地である東北・仙台を逃げ出した。東日本大震災の、あの津波が来るよりもはるか前に。 私は「かっこ悪い」東北出身である。と同時に東北から逃げて、結果として震災からも逃げ得た。その自分が後ろめたく、震災の死者に罪責意識

          故郷・東北を「かっこ悪い」と感じる自分に困る...「かっこよくなった」沖縄、台湾、韓国との違いは?
        • 山本太郎氏 つばさの党・黒川敦彦氏の凸から逃げた陣営を批判「政治家なんて向いていない」 | 東スポWEB

          れいわ新選組の山本太郎代表が16日、都内でゲリラ街頭演説会を行い、公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで警視庁から家宅捜索を受けた黒川敦彦代表率いる政治団体「つばさの党」に言及した。 山本氏はつばさの手法に関して、「いろんな候補者のところに凸っていくというか、要は質問に答えろっていうことで、街宣やっている場所に入り込んできて、向こうもマイクでガーガーやって、やり取りになると。選挙妨害じゃないか、いや、ならない、向こうも立候補者だからというややこしい話」と状況を説明した。 そのうえで山本氏が凸された場合の対処について、「彼らは質問に答えたら帰るって言っているんでしょ。じゃあ、さっさと質問してもらいますよ。だって皆さんにも質問してくださいって言っているわけだから。彼らにも質問しに来た場合には権利がある。なので、来たから隠れるとか意味不明です。そんなことやっているから、いたちごっこになる。さっ

            山本太郎氏 つばさの党・黒川敦彦氏の凸から逃げた陣営を批判「政治家なんて向いていない」 | 東スポWEB
          • チャバネゴキブリは世界をどう征服したのか、250年来の謎を解明

            チャバネゴキブリ(Blattella germanica)は、約2100年前、現在のインドとミャンマーにあたる地域でオキナワチャバネゴキブリ(Blattella asahinai)から進化した可能性が高い。(PHOTOGRAPH BY OZGUR KEREM BULUR/SCIENCE PHOTO LIBRARY) 夜食でも食べようとベッドから起き上がり、キッチンの明かりをつけると、冷蔵庫の下にツヤツヤと光る茶色い昆虫の群れがうごめいているのを見つけた経験はないだろうか。その昆虫とはもちろん、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)だ。 この嫌われ者の訪問客は、どのようにして世界に悪名をとどろかせる害虫となったのだろうか。5月20日付けで学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された新たな研究によると、その答えはチャバネゴキブリのDNAに記されていた。 いつ、ど

              チャバネゴキブリは世界をどう征服したのか、250年来の謎を解明
            • エリートの、エリートによる、エリートのための“反民主主義”――とその解毒薬 | p2ptk[.]org

              以下の文章は、コリイ・ドクトロウの「Ostromizing democracy」という記事を翻訳したものである。 Pluralistic 「現実主義者」が「クズ野郎」の代名詞になっているのをご存知だろうか。たとえば「私は人種差別主義者ではなく、ただの『人種リアリスト』だ」という具合に。同じ「現実主義」は、民主主義そのものを否定するためにも使われている。自称「リバタリアン・エリート主義者」たちの間でだ。彼らは、社会科学によって民主主義が機能せず、そして機能しえないことが証明されていると言う。 あなたも、このイデオロギーの亜種に触れたことはあるだろう。我々の認知バイアスが熟議を不可能にしているだとか、「推論は真理を追求するようにデザインされたのではない。推論は議論に勝つように進化によってデザインされたものだ」とか。 あるいは、有権者は「合理的無知」であり、自分の一票には、誰に投じるかを考えるだ

                エリートの、エリートによる、エリートのための“反民主主義”――とその解毒薬 | p2ptk[.]org
              • 「むちゃくちゃな話だった」 蜃気楼のような大日本帝国「終戦構想」 | 毎日新聞

                大日本帝国は「終戦構想」が破綻した後も戦争を続け、敗戦を迎えた。写真は1945年9月2日、東京湾上の米戦艦「ミズーリ」で開かれた降伏調印式 始まった戦争は容易に終わらない。ウクライナとガザでの戦争で、私たちはそのことを改めて実感した。戦争を始める為政者の多くは戦場の最前線に行かない。そして戦争の終わらせ方を知らない。かつての大日本帝国(帝国)がそうだったように。今回は帝国の「終戦構想」を振り返りつつ、日本政府が想定する「新しい戦争」について考えてみたい。 開戦1カ月前に「腹案」 5月配信の原稿で書いた通り、帝国の指導者たちは武力で米国を屈服させられないことは分かっていた。ではどうやって戦争を終わらせるつもりだったのか。一応の「終戦構想」があった。開戦1カ月弱前の1941年11月15日、「大本営政府連絡会議」(主要閣僚と陸軍参謀本部、海軍軍令部の幹部らによる会議)でまとめられた「対米英蘭蔣戦

                  「むちゃくちゃな話だった」 蜃気楼のような大日本帝国「終戦構想」 | 毎日新聞
                • 国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読めるフランス現代思想|MasakiUeta

                  人類学篇が人気だったので、たぶん求められているだろう──いや、作成者自身が求めている──フランス現代思想版をつくりました。例により作成者は専門家ではありません。またおそらく漏れているひともたくさんいます(特に1900年以前に生まれたひとは適当)。なにとぞご了承ください。 2024年6月1日 植田将暉 (6月2日更新) アンソロジーJ.デリダ ほか著 ほか『現代フランス哲学12講』,青土社,1986.10. 〔レヴィ゠ストロース、フーコー、バルトとの対話〕レーモン・ベルール 著 ほか『構造主義との対話』,日本ブリタニカ,1980.2. ジャン=ルイ・ド・ランビュール 編 ほか『作家の仕事部屋』,中央公論社,1979.5. 1900年代以前の生まれガブリエル・タルド(1843–1904)タルド 著 ほか『タルドの社会学原理』,岩波書店,1923. ガブリエル・タルド 著 ほか『模倣の法則』,而

                    国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読めるフランス現代思想|MasakiUeta
                  • 国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読める人類学系の翻訳書(著者篇)|MasakiUeta

                    とりあえずつくった暫定版です。主要な人類学者(岸上伸啓ほか『はじめて学ぶ文化人類学』ミネルヴァ書房、2018年などを参考にしました)の翻訳書のうち、国会図書館デジタルコレクションの(主に)個人送信サービスで読むことができるものを集めています。※ 個人送信サービスの説明や登録方法はこちら。 おもに2024年4月末の追加によって、1995年ごろまでの絶版書目を中心に、多くの文献(とくに各分野で「古典」とされているようなもの)が登録すればオンラインで読めるようになっています。これはすごい! 暇をみて更新するつもりですし、テーマ・地域別のリストも作成したいし、日本人の著者についてもまとめたいと思っている(今回は多すぎたので断念)のですが、そんな余裕はないかもしれません。ぜひ誰かやってください。また作成者は人類学の専門家ではありません。漏れがあったり、主要な人類学者の選定に論争性があったりするのかも

                      国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読める人類学系の翻訳書(著者篇)|MasakiUeta
                    • ポーランドのホテルではサラダバーが有ったのに、同じチェーンのイギリス店ではきゅうりしか置いてなかった→イギリス人がカッパなのは一部で有名

                      大黒天 @kinokochan99 @lillilmimimiiz ふむふむ。イギリスね。 昔→じゃがいもは植民地の卑しい食べ物として食べられることはなかった。 今→先祖代々受け継がれているこのじゃがいも料理食べてみろ!うまいぞ! 2024-05-13 22:46:43 ずわい3kg @zuwai3k 海無し山梨県の旅館でマグロが出てくるのと一緒で、イギリスではきゅうりは貴族の食い物だったんですよ。うちはこんなにおもてなししてますって表れじゃないの?これ。 x.com/lillilmimimiiz… 2024-05-14 07:27:09 hiro @hiro_literal 若い頃住んでいた寮は、毎日油揚げの味噌汁だった 他の具材の味噌汁食べたいと言ったら、他の具材と油揚げの味噌汁になった 油揚げ抜きの味噌汁食べたいと言ったら、油揚げ抜きになった代わり、おかずが巾着になった キタキツネの

                        ポーランドのホテルではサラダバーが有ったのに、同じチェーンのイギリス店ではきゅうりしか置いてなかった→イギリス人がカッパなのは一部で有名
                      • 電信は令和のインターネットに届かなかった──『ヴィクトリア朝時代のインターネット』を読む - シロクマの屑籠

                        ヴィクトリア朝時代のインターネット (ハヤカワ文庫NF) 作者:トム スタンデージ早川書房Amazon 前々から読みたかった『ヴィクトリア朝時代のインターネット』を購入して、最優先で読んだ。電信というひとつのテクノロジーの栄枯盛衰を描いたノンフィクションとして、とても面白く勉強になった。 この本の概要については、基本読書さんがわかりやすいレビューを書いてらっしゃるので、そちらをどうぞ。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp 『ヴィクトリア朝時代のインターネット』では、電信技術が誕生する前に「腕木通信」という手旗信号的なテクノロジーを用いた情報網が築かれた話、モールスらが電信技術をつくりあげていく話、その電信が普及段階を迎えて商業に利用され、政治や軍事にも利用される話、それが大英帝国の世界支配を支えていく話などが記されている。 が、やがて電話(など)が登場して、電信という

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                        • 「天皇はイラン人だった」という怪情報も拡散…イラン国民が「米中露は大嫌いだけど、日本は大好き」と語るワケ 出稼ぎ労働者は「日本人の礼儀正しさ」に感動した

                          欧米にも中露にも中東にも不信感を抱くイラン 反米国家としてのイメージが強いイランだが、実際にはイラン人の多くが、われわれ日本人と同様に、米国、そしてヨーロッパの文化に対して、親しみと強い憧れを抱いている。とはいえ、19世紀以降は英国とロシア(ソ連)、20世紀に入ってからはこれに米国を加えた三大国の利害に翻弄され、なかばそれらの属国ないし半植民地的な地位に甘んじてきた歴史がある。 欧米諸国は、いったい誰の味方なのか――。イラン人の欧米観の根底に、こうした不信感が横たわっていることを見落としてはならない。 では、イラン人はどの国を信用の置けるパートナーと見なしているのか。 ご承知のように、イランの友好国はロシアと中国であるというのが、一応、国際政治の常識となっている。しかし、実際にこれらの国に対して一般のイラン人が抱くイメージは、欧米先進国よりもさらにひどい。何しろ中露両国は、今やイラン国民最

                            「天皇はイラン人だった」という怪情報も拡散…イラン国民が「米中露は大嫌いだけど、日本は大好き」と語るワケ 出稼ぎ労働者は「日本人の礼儀正しさ」に感動した
                          • ダイヤモンド最大手デビアス売却 英アングロ、計画発表

                            ダイヤモンド産業最大手デビアスが2000年に発表したコレクション「ミレニアムジュエル」の希少ダイヤモンドの一つ、10.10カラットのブルーダイヤ(2016年3月15日撮影)。(c) Leon NEAL / AFP 【5月15日 AFP】英資源大手アングロ・アメリカン(Anglo American)は14日、グループ傘下のダイヤモンド産業最大手デビアス(De Beers)の売却計画を発表した。競合する豪BHPの買収提案を退け、より安定した成長が見込める銅や鉄鉱石事業に経営資源を集中するとしている。 長年、世界のダイヤモンド市場を支配してきたデビアスの売却をめぐっては、より安価な人工のラボグロウンダイヤモンド(ラボダイヤ)との価格競争や、中国をはじめとする需要の低迷をアナリストらは指摘している。 デビアスは1888年に英植民地政治家セシル・ローズ(Cecil Rhodes)が設立。採掘から宝飾

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                            • 香港への情報提供で起訴された3人の男性 2人は来年2月に公判へ 1人は”自死” - 黄大仙の blog

                              香港当局の英国での情報収集に協力した疑いで起訴された3人の男性のうち、2人が来年2月に裁判を受けることになると裁判が5月24日に発表しました。残りの1人は19日に遺体で発見されました。 米国国営国際放送の美國之音の記事より。 スパイ活動で起訴された男性の公判決定 1人は自死 2023年12月から2024年5月2日の間、外国の諜報機関を実質的に援助する可能性のある情報収集、監視、欺瞞行為の実行した容疑で、袁松彪(63歳)と衛志梁(38歳)は起訴され、ロンドンの中央刑事裁判所で公判前審問を受けました。 袁松彪はロンドンにある香港経済貿易事務所の管理部長であったことが確認されています。 ジェレミー・ベイカー判事は、公判期日を来年2月10日に設定し、約5週間続くと予想しました。同判事によると、容疑者は定められた外出禁止令などを守ることを条件に保釈が認められました。 この事件では、3人目の容疑者であ

                                香港への情報提供で起訴された3人の男性 2人は来年2月に公判へ 1人は”自死” - 黄大仙の blog
                              • 政府が「ない」と説明してきた浮島丸事件の「乗船者名簿」、やはりあった!|布施祐仁

                                終戦直後の1945年8月24日、日本に強制連行された多数の朝鮮人らを乗せた海軍特設艦(*)「浮島丸」が京都府の舞鶴湾で沈没し、500人を超える犠牲者を出した事件をめぐり、これまで日本政府が「存在しない」と言ってきた乗船者名簿の存在が明らかになりました。厚生労働省が3月、私の情報公開請求に対して開示しました。 概要はこの共同通信の記事の通りですが、私のnoteでは開示請求を行った当事者の視点でもう少し詳しく解説したいと思います。 *特設艦とは、民間の船を海軍が徴用して運用した艦船のこと。浮島丸は1937年に大阪商船株式会社が阪神~沖縄航路用の貨客船として建造したが、1941年に海軍に徴用された。 舞鶴湾に沈没した海軍特設艦「浮島丸」浮島丸事件とは 「浮島丸」は終戦1週間後の8月22日夜、青森県下北半島の大湊港を出港しました。乗船者の大半は、日本の戦争遂行のために軍に徴用され、朝鮮半島から日本

                                  政府が「ない」と説明してきた浮島丸事件の「乗船者名簿」、やはりあった!|布施祐仁
                                • アフリカ哲学への招待──「他者の哲学」から「関係の思想」へ(後篇)|中村隆之

                                  「関係の思想」としてのアフリカ哲学(1990年代―現在) 1960年代に「他者の哲学」として見出されたアフリカ哲学が、1970年代以降、より若い世代の哲学者によって問い直されはじめ、ヨーロッパから見たアフリカのイメージにとらわれない、新しいアフリカ哲学のかたちが模索されていった。──このような発展段階的なストーリーでお話しできるのは、前篇で紹介した、1980年代のムディンベまでです。 というのも、1990年代以降の「アフリカ哲学」をめぐる言説の動向は、非常に複雑化・多様化していくからです[★1]。私はそんなアフリカ哲学の動向を、〈関係〉という視点で捉えるのがよいと思っています。 〈関係〉とは、アフリカ大陸から多くの奴隷たちが連れて行かれた場所であるカリブ海の詩人で思想家のエドゥアール・グリッサン(1928-2011)が練り上げた概念です。簡単に言うと、私たち一人ひとりが、世界中の人々(さら

                                    アフリカ哲学への招待──「他者の哲学」から「関係の思想」へ(後篇)|中村隆之
                                  • 早尾貴紀「『鋼の錬金術師』から読み解く国家と民族」 - 達而録

                                    今回は、『ユリイカ』の『鋼の錬金術師』完結記念特集(2010年12月号)より、早尾貴紀「『鋼の錬金術師』から読み解く国家と民族」を取り上げる。 私は読んだ漫画の数でいうと同世代の人と比べてかなり少ない。自分が読んだことのある「超人気作」は数少なく、その中でもさらに数少ないお気に入りの一つが『鋼の錬金術師』である。 まず、この文章の紹介に入る前段階として、自分の言葉で『鋼の錬金術師』の特徴を紹介しておく(例によって若干のネタバレを含むので、注意してください)。ざっと好きなところを箇条書きにしておくと、以下のような感じ。本当は一つ一つについて詳しく論じたいところだが、またの機会にする。 壮大かつ緻密な物語展開から、きっちり伏線を畳み切って完結した作品である。 当たり前のように見えて、その時の人気によって打ち切りの可能性を常に秘めている連載漫画では、このこと自体がまず奇跡的である。無駄な引き延ば

                                      早尾貴紀「『鋼の錬金術師』から読み解く国家と民族」 - 達而録
                                    • イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——前編|じんぶん堂

                                      記事:平凡社 パレスチナ・イスラエル問題に関するオンラインセミナー「パレスチナ連続講座」に登壇する東京経済大学教授の早尾貴紀さん 書籍情報はこちら ヨーロッパ植民地主義を反復するイスラエル イスラエルは1948年の建国の際に、およそ500のパレスチナの村や町を破壊し、住んでいた人々は難民となって周辺の地域に逃れました。とりわけガザ地区は住民の70%以上が難民という状況が生じました。 1967年から軍事占領されたガザ地区では、抵抗運動とそれに対する弾圧、空爆や侵攻も繰り返されてきました。2000年代からは陸海空の封鎖が強化され、ガザ地区は外部との出入りがほぼできない「巨大監獄」のような状態に置かれています。2023年10月7日の武装蜂起は、このような軍事占領に対する最終的な一斉蜂起、最後の抵抗でした。 それを受けてイスラエルは大規模な空爆、侵攻、虐殺を始めました。抵抗運動を組織してきたハマー

                                        イスラエルはどうしてあんなにひどいことができるの? 早尾貴紀——前編|じんぶん堂
                                      • 神を燃やす | フォルモサ南方奇譚⸺南台湾の歴史・文化・文学 倉本知明

                                        こんな奇譚がある。 その昔、東アジアに覇を称えたオランダ船が、深夜台湾海峡を航海中に一隻の賊船を発見した。指揮官の合図の下、百戦錬磨のオランダ兵たちは賊船に一斉射撃を行った。ところが、賊船からは一発の銃声も上がることはなく、ただ彼らの周囲をぐるぐる周航するばかりであった。よもや無人船かと勘繰ったが、船の上には確かに人影のようなものが見える。やがて夜の帳が薄いオレンジ色に染まった頃、オランダ兵たちは再び正体不明の賊船に向けてジッと目を凝らした。 船には誰もいなかった。 巨大な船内には色とりどりの紙糊で作られた大量の人形と、得体の知れない数柱の神像だけが載せられてあったのだ。オランダ兵たちは大いに驚き、慌ててこの不気味な無人船から身を引いた。彼らは一様に口を噤んでいた。いったい、その不気味さをどのように形容してよいのか分からなかったのだ。 数日後、賊船に向けて発砲したオランダ兵の半数は、まるで

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                                        • 『万物の黎明』を読む。 #323|Χ

                                          デヴィッド・グレーバーとデヴィッド・ウェングロウによる『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』を読んだ。本書は紙で708ページ、Kindle版で1097ページという大ボリュームであるため、大まかな論旨を追いつつも、個人的に気になった部分を中心に取り上げながら紹介していく。 『万物の黎明』で印象的だった部分不平等は自然状態or文明病?「どうすれば不平等を是正できるのか?」という問いを考えると、「なぜ不平等が発生したのか(平等だった時代や社会はあったのか)?」という問いも浮かぶ。その先駆者と言えばルソーとホッブズだ。 ルソー的な考え方をすれば、「昔は平和だったのに文明のせいで人類は不幸になっている(不平等になってきている)」となる。一方、ホッブズ的に考えれば、「昔は争いの絶えなかった人類は文明のおかげで平和な社会を構築してきた(不平等が解消されてきた)」となる。(ちなみに、二人が言う「自然状

                                            『万物の黎明』を読む。 #323|Χ
                                          • アート界の「先住民族ブーム」の陰で進む、歴史の忘却に警鐘を鳴らす。2024年3月11日に国立西洋美術館で起きたこと、2023年10月7日から——あるいは、もっと以前より、そして、この瞬間も——ガザで起きていること #3(文:山本浩貴)

                                            イスラエル人歴史家の言葉から1954年にイスラエルで生まれたユダヤ系イスラエル人歴史家のイラン・パぺは、2006年に『パレスチナの民族浄化——イスラエル建国の暴力』を著した。2017年に邦訳が出た同書は、パレスチナ人がアラビア語で「ナクバ(大災厄)」と呼ぶ1948年前後の出来事を詳細に描く。その年にイスラエルが建国されたとき、そこに先住していたパレスチナ住民は計画的に追放され、さらには組織的な虐殺さえ被った。「シオニスト」はパレスチナにユダヤ人の民族的拠点を創設することを悲願とする人々を指すが(「シオニズム」は、そのイデオロギー)、戦後、こうした人々はそこにあった元々のパレスチナ社会を不可逆的に破壊した。パぺの本は、このナクバを一貫して「民族浄化(エスニック・クレンジング)」として解析している。 そこでパぺは読者に、こう問いかける。 「こういうことを想像してほしい。あなたのよく知る国で、少

                                              アート界の「先住民族ブーム」の陰で進む、歴史の忘却に警鐘を鳴らす。2024年3月11日に国立西洋美術館で起きたこと、2023年10月7日から——あるいは、もっと以前より、そして、この瞬間も——ガザで起きていること #3(文:山本浩貴)
                                            • 「外国人差別のルーツは日本の植民地支配」 川崎でシンポジウム、人種差別撤廃法のモデル案を公表:東京新聞 TOKYO Web

                                              外国人に対する差別の構造を解き明かそうと、在日コリアンが多く暮らす川崎市で「日本の植民地主義と奪われた外国人の人権」と題したシンポジウムが開かれた。同志社大の板垣竜太教授(朝鮮近現代社会史)は講演で、植民地支配で形成された朝鮮との関係性が戦後も克服されず、レイシズム(人種、民族差別)に根ざした法制度がつくられたと指摘。差別撤廃法や人権救済の制度が必要とした。(安藤恭子)

                                                「外国人差別のルーツは日本の植民地支配」 川崎でシンポジウム、人種差別撤廃法のモデル案を公表:東京新聞 TOKYO Web
                                              • 映画「オッペンハイマー」は何が優れているのか、アメリカと日本の「決定的な違い」が見えてきた(堀 有伸) @gendai_biz

                                                映画「オッペンハイマー」を観てきた。良作だった。 この作品は2023年にアメリカで公開され、第二次世界大戦を扱った伝記映画として歴代最高の興行収入を記録するなど、世界中で話題となっている。しかし、この映画の注目すべき点はその興行成績だけではない。この映画がどのように原子爆弾の開発と使用に伴う罪悪感を扱っているのか、その点について本ブログでは考察する。映画の詳細に触れるところがあり、ネタバレが含まれるので注意していただきたい。 二つの罪悪感について この作品は、原爆投下が必要だったという見解への反論を含みつつも、アメリカ国内で広く支持されている。この支持は、国際的な政治的駆け引きにもかかわらず、アメリカ人が内面の真実を優先したことを示しており、その点で尊敬に値する。 映画のラストシーンでは、オッペンハイマーの「一つの良い世界を破壊してしまった」という感慨が示される。このシーンは、彼の真の罪悪

                                                  映画「オッペンハイマー」は何が優れているのか、アメリカと日本の「決定的な違い」が見えてきた(堀 有伸) @gendai_biz
                                                • 仏看護師「ディエンビエンフーの天使」死去 99歳 インドシナ戦争に従軍

                                                  仏パリの自宅で、写真撮影に臨むジュヌビエーブ・ド・ガラールさん(2014年4月29日撮影)。(c)PIERRE ANDRIEU / AFP 【6月1日 AFP】第1次インドシナ戦争中、当時のフランス領インドシナで従軍看護師として負傷者の治療に尽力し、「ディエンビエンフー(Dien Bien Phu)の天使」と呼ばれたジュヌビエーブ・ド・ガラール(Genevieve de Galard)さんが5月30日、死去した。99歳。エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は翌31日、「模範的に献身した」と哀悼の言葉をささげた。 ガラールさんは、1954年のディエンビエンフーの戦いに従軍。この戦いでフランスはベトナム独立同盟(ベトミン)に敗北を喫し、植民地のインドシナから撤退した。 貴族出身で青い目を持つガラールさんは1953年、志願して仏領インドシナに赴いた。ディエンビエンフーを

                                                    仏看護師「ディエンビエンフーの天使」死去 99歳 インドシナ戦争に従軍
                                                  • TESCREALふたたび:AGIが約束するユートピアはSF脳のディストピアなのか?

                                                    TESCREALふたたび:AGIが約束するユートピアはSF脳のディストピアなのか? 2024.05.08 Updated by yomoyomo on May 8, 2024, 13:03 pm JST 主にインターネット研究を対象とするオンライン論文誌First Mondayの2024年4月号は、「AIのイデオロギーと権力の強化」と題された特別号でした。気になる論文はいくつがありますが、もっとも目を惹いたのは、ティムニット・ゲブルとエミール・P・トーレスによる「TESCREALバンドル:汎用人工知能にみる優生学とユートピアの約束」でした。 この連載でも、AI研究者のティムニット・ゲブルについては「先鋭化する大富豪の白人男性たち、警告する女性たち」、そして彼女と哲学者のエミール・P・トレスが提唱した造語「TESCREAL」については「テクノ楽観主義者からラッダイトまで」で取り上げており、そ

                                                      TESCREALふたたび:AGIが約束するユートピアはSF脳のディストピアなのか?
                                                    • 夫が「不自然なセックス」強要、女性の訴え裁判所が棄却 夫の罪を問わないインド刑法の壁

                                                      印ニューデリーで強姦や女性への暴力に対する抗議集会に参加する人々=2021年8月/Anushree Fadnavis/Reuters (CNN) インド中部マディヤプラデシュ州の高裁は、夫に「不自然なセックス」を強要されたとして提訴した女性の訴えを退ける判決を言い渡した。 インドでは婚姻関係にある夫が妻に性行為を強要した場合でも、妻が18歳以上であれば犯罪とはみなされない。今回の判決では、この法律の抜け穴が浮き彫りになった。 法改正を求める運動は何年も前から続いているが、国家が介入すればインドの結婚の伝統が破壊されかねないと主張する保守層の反対に阻まれているという。 法改正をめぐってはデリー高裁の2022年の判決で判断が分かれ、インド最高裁で上訴審が続いている。 マディヤプラデシュ州高裁の判決によると、原告の女性は結婚後間もない19年に夫が自宅へやって来て「不自然なセックス」を強要したとし

                                                        夫が「不自然なセックス」強要、女性の訴え裁判所が棄却 夫の罪を問わないインド刑法の壁
                                                      • モルモットが動物実験に使われるのはなぜ?

                                                        新しい薬や化粧品などを作る時に必ず動物実験を行います。 人間で試す前に動物で実験して安全性を確かめるためです。 そんな動物実験で使われるのがモルモットです。 人体実験をされる事を「モルモットにされる」なんて暗喩がありますが それくらい動物実験といえばモルモット なぜ、モルモットなのか?他のネズミとかハムスターじゃダメなのか ハツカネズミとかめっちゃ増えるから動物実験に使っても困らなそうなイメージ なのに何故、モルモットなのか? モルモットが動物実験に使われる理由モルモットが使われる理由としては2つあって 人間との共通点敏感である事増やしやすい 人間と酷似した特徴モルモットが動物実験に使われる理由は人間と同じくビタミンCを体の中で生成できない生き物だからです。 ビタミンCを作るL-グロノラクトンオキシダーゼという物質が人間と同じく体内にない 人間と同じ特徴を持っているため創傷治癒、骨リモデリ

                                                        • 民族移動の歴史的波紋:古代から現代への大規模な移動

                                                          世界史上、多くの大規模な民族移動が繰り返されてきました。特に有名なのは4~5世紀に起きたゲルマン人の移動ですが、古代から現代に至るまで、さまざまな形態で民族移動は行われています。 民族移動の原因と影響 民族移動の波は、気象の変化、食糧事情の変化、社会的変化など、多くの要因が重なって起こります。これらの移動は単一の原因によるものではなく、その影響も多様です。主な民族移動には、インド=ヨーロッパ語族の移動、4~5世紀の民族移動、9~12世紀の民族移動、トルコ系民族の大移動、モンゴル民族の拡張、近世・近代の民族移動(移民)などがあります。 人類の拡散 現生人類の登場はアフリカ単一起源説が有力で、アフリカからユーラシア大陸、新大陸、大洋州へと拡散しました。これは「民族」の形成以前の話です。 アフリカ大陸の民族移動 バントゥー語諸族の移動は西アフリカから東アフリカへと紀元前1000年から紀元後500

                                                            民族移動の歴史的波紋:古代から現代への大規模な移動
                                                          • 音楽遊覧飛行 2024年5月7日・8日・9日(蓮沼執太 & ユザーン、グラス・ビームス、フンフルトゥ, カルメン・リッツォ, ダーニ・ハリスン) - ラジオと音楽

                                                            www.nhk.jp 【目次】 日本発のグローバルミュージック 蓮沼執太,U-zhaan,Babui「Good News」 新作紹介 Glass Beams「Orb」 Huun-Huur-Tu, Carmen Rizzo, Dhani Harrison「Remembering Ulatay River」 日本発のグローバルミュージック ワールドミュージックという言葉は1980年代後半に名付けられた言葉だそうです。それが今新たにグローバルミュージックと呼び替え始められているそうです。ワールドという言葉に欧米とそれ以外の世界という、かつての植民地主義的意味合いが生じてしまうからだそうです。グラミー賞でもグローバルミュージックと呼び替えが行われたそうです。この番組でも世界標準に従いグローバルミュージックという言葉を使っていくそうです。 5月7日 蓮沼執太,U-zhaan,Babui「Good N

                                                              音楽遊覧飛行 2024年5月7日・8日・9日(蓮沼執太 & ユザーン、グラス・ビームス、フンフルトゥ, カルメン・リッツォ, ダーニ・ハリスン) - ラジオと音楽
                                                            • 黒船来航の地「浦賀」(横須賀市)~近代日本の幕開け - 青空のスローな生活

                                                              京急本線に乗って、終着駅「浦賀駅」にやって来ました。 kirakunist.hatenablog.com 浦賀と聞いて、思い浮かべるのは1853年のペリー率いる黒船の来航でしょう。 「泰平の眠りをさます上喜撰たった四盃で夜も寝られず」 という狂歌が当時の混乱ぶりを表現しています。 鎖国政策をとっていた江戸時代、唯一外国に開かれていた長崎の出島ではなく、 江戸の喉元の浦賀に軍艦を差し向け開国を迫った異国に幕府は驚愕しました。 この事件をきっかけとして、日本は開国し、そして近代化への道を歩み始めました。 そして、近代化の舞台の一つとなったのが、浦賀そして横須賀でした。 目 次 ⚓ 黒船来航 開国へ 近代日本の幕開け 黒船来航 黒船がやって来た浦賀沖を見に行ってみましょう。 京急「浦賀駅」を出ます。 駅前の交差点にある工場の塀に絵があります。 黒船来航の絵です。 浦賀中学校美術部の作品のようです

                                                                黒船来航の地「浦賀」(横須賀市)~近代日本の幕開け - 青空のスローな生活
                                                              • 教科書にはない加害の歴史、「旅行ガイドブック」に書いた日本の大学生たち(ハンギョレ新聞) - Yahoo!ニュース

                                                                一橋大学社会学部の加藤圭木教授(写真左から)と4年生の藤田千咲子さん、根岸花子さんの姿。彼らは最近『大学生が推す 深掘りソウルガイド』という本を出版した=東京/キム・ソヨン特派員 加藤ゼミの学生たちは全3冊の本版を出した。(左から)2021年『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』、2023年『ひろがる「日韓」のモヤモヤとわたしたち』、『大学生が推す 深掘りソウルガイド』(一番右)。1冊目は韓国語に翻訳された=東京/キム・ソヨン特派員 2015年10月、日本軍「慰安婦」問題解決のための第1201回定期水曜デモがソウル鍾路区中学洞の日本大使館前で開かれた。ある参加者が「歴史教科書が記憶に刻まれるようにせよ」と書いたプラカードを持っている=イ・ジョンア記者 「南山公園の一角にある安重根(アン・ジュングン)義士祈念館。朝鮮の独立運動家・安重根の生涯を紹介する博物館です。安重根といえば、初代内閣総理

                                                                  教科書にはない加害の歴史、「旅行ガイドブック」に書いた日本の大学生たち(ハンギョレ新聞) - Yahoo!ニュース
                                                                • 小アジア/アナトリア:歴史の十字路

                                                                  アナトリア半島:古代から現代までの変遷 アナトリア半島、またの名を小アジアとは、西アジアの西端に位置する歴史的に重要な地域です。現在はトルコ共和国の一部となっていますが、この地はヒッタイト、ペルシア帝国、ローマ帝国、ビザンツ帝国、セルジューク朝、オスマン帝国といった多くの大国によって支配されてきました。アナトリアは、北に黒海、西にエーゲ海、南に地中海を臨み、東はアルメニア、メソポタミア、シリア地方へと続いています。この地域は、かつて「アジア」と呼ばれたローマ時代の属州の名前から、ヨーロッパに対する東方世界全体を指す言葉へと意味が拡大しました。その結果、「小アジア」という言葉が生まれ、本来のアジアと区別されるようになりました。現在では、アナトリアはトルコ語で「アナドル」と呼ばれ、トルコ共和国の主要な国土となっています。 小アジアのトルコ化とオリエント文明の影響 小アジアは現在トルコ共和国の一

                                                                    小アジア/アナトリア:歴史の十字路
                                                                  • 香港民主活動家14人に有罪判決、国安法に基づく逮捕から1240日

                                                                    香港(CNN) 香港の民主化運動を率いた活動家や政治家14人が30日、政権転覆の共謀罪で有罪判決を言い渡された。 14人は、2020年の香港立法会(議会)に立候補すべき候補者を決める非公式の予備選にかかわったとして罪に問われた。 有罪を言い渡されたのは、「香港47」と呼ばれる民主派47被告のうちの14人。大規模な反政府デモを受けて中国政府が制定させた香港国家安全維持法に基づき起訴され、47人のほとんどは起訴内容を認めた。 しかし16人は争う姿勢を示し、1年以上にわたる裁判が続いていた。うち2人は30日に無罪を言い渡された。 活動家に対する有罪判決は、国家安全維持法が香港の政治情勢を一変させた現実を物語る。かつて認められていた民主派は壊滅状態となり、反対勢力は実質的にかき消された。 2020年に国家安全維持法が施行されて以来、市民団体は解散させられ、独立系メディアは閉鎖された。香港立法会は中

                                                                      香港民主活動家14人に有罪判決、国安法に基づく逮捕から1240日
                                                                    • ペリーとプチャーチンが見た日本!その時、彼らは[日本人の弱点]を暴いた?

                                                                      【ペリーの日本人観】友好より恐怖に訴え軍事力で圧倒すべし ペリーは日本開国のための計画を上司である海軍長官に提出しています。この中で、ペリーは「恐怖を与える」事の方が友好的に接するより効果があると説明しているのです。その根拠は、清に対しての交渉で得た教訓でした。 圧倒的な軍事力、科学的優越が目で見て分かる巨大な蒸気船軍艦による「砲艦外交(ほうかんがいこう)」がアジア人には効果的であろうと判断したのです。その上で、長崎に向かえば、オランダの妨害にあう可能性を考慮し江戸に近い浦賀(うらが)に直行します。ペリーは軍艦13隻の大艦隊を要求しますが、さすがに費用がかかりすぎるとうことで、最終的に4隻の軍艦が日本に来航することになります。そして、この4隻であっても十分な威圧を幕府に与えることになったのです。 【プチャーチンの日本人観】幕府のプライドを傷つけず紳士的に接する プチャーチンはペリーとは対照

                                                                        ペリーとプチャーチンが見た日本!その時、彼らは[日本人の弱点]を暴いた?
                                                                      • 赤紙がきたら「おめでとうございます」と言う意味について紹介!朝ドラ『虎に翼 第40話』 - AKIRAの映画・ドラマブログ

                                                                        引用:https://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/ 朝ドラ『虎に翼 第40話』でも、赤紙がきたら、家族が「おめでとうございます」と祝いました。 なぜ、家族が危険な目にあうのに「おめでとうございます」と言うのか?その意味について紹介しましょう。 ドラマ『虎に翼』のキャスト 演出 登場人物&俳優 ドラマ『虎に翼 第40話』のストーリー 赤紙がきたら「おめでとうございます」と言う意味 ドラマ『虎に翼 第40話』の見所とまとめ ドラマ『虎に翼』のキャスト 虎に翼は、2024年4月1日から放送開始されました。 演出 梛川善郎 安藤大佑 橋本万葉 登場人物&俳優 猪爪寅子-佐田寅子(演:伊藤沙莉)三淵嘉子をモデルにした人物 猪爪はる(演:石田ゆり子)猪爪寅子の母親 猪爪直言(演:岡部たかし)猪爪寅子の父親 猪爪直道(演:上川周作)猪爪寅子の兄 猪爪

                                                                          赤紙がきたら「おめでとうございます」と言う意味について紹介!朝ドラ『虎に翼 第40話』 - AKIRAの映画・ドラマブログ
                                                                        • 「働きにだけ来てください、追い出すのは勝手にやります」という社会でいいのか―永住許可取消制度をめぐって(鈴木雅子さんインタビュー)

                                                                          在留期間や就労分野に制限のない「永住権」を持つ人々は、昨年6月末時点で約88万人いるとされています。ところが、税や社会保険料を納めない場合などに、永住許可を取り消せるようにする法案が、今国会に提出されました。 税や社会保険料の滞納が恣意的に「故意」とみなされ、永住権を奪われてしまうのではと、懸念の声があがっています。この問題について、弁護士の鈴木雅子さんと考えていきます。 鈴木雅子さん(本人提供) 突然浮上した「永住許可取消制度」 ――今国会に提出された入管法改定案に「永住許可取消制度」が盛り込まれたのは、突然のことだったのでしょうか? 技能実習制度の廃止についてはずっと議論がされてきており、それがいよいよ法案化することは、予想されていました。しかし、突然出てきたのが永住許可取消制度の導入です。技能実習制度の廃止と合わせて閣議決定されました。 永住許可の取消については、これまでまったく議論

                                                                            「働きにだけ来てください、追い出すのは勝手にやります」という社会でいいのか―永住許可取消制度をめぐって(鈴木雅子さんインタビュー)
                                                                          • 【素面のダブリン市民】第2回 ダブリンの住宅事情(北村紗衣)|書肆侃侃房 web侃づめ

                                                                            アイルランドでは6月7日にEU議会の選挙があるので、今ダブリンは選挙のポスターがそこらじゅうに貼られています。今回のEU選挙では、これまでと違う点がひとつあります。それはホームレスの人が投票できるようになったということです。 日本も含めてたいていの国では、住所が無い人は有権者として登録をすることができず、さまざまな社会保障サービスからも疎外されてしまいます。ところが2022年にアイルランドの法律が改正され、住所不定の人でもホームレスチャリティ団体を住所として投票のための登録ができるようになりました。6月7日のEU選挙は、この法改正以降に行われる大きな議会選挙としては初めてのものになります。住所がなくても投票ができるというのは困窮している人に力を与える施策なので、非常に意義のあるものだと思います。 最悪の住宅事情 このような法改正が行われた理由のひとつとして、アイルランドの住宅事情は最悪レベ

                                                                              【素面のダブリン市民】第2回 ダブリンの住宅事情(北村紗衣)|書肆侃侃房 web侃づめ
                                                                            • アフリカ哲学への招待──「他者の哲学」から「関係の思想」へ(前篇)|中村隆之

                                                                              パリに「学校通り」という名の通りがあります。一般にこの通りは、ソルボンヌ大学(旧パリ第四大学)やコレージュ・ド・フランスが所在することで知られます。ですが、アフリカ系文化全般に関心を持ち続ける私にとって、学校通りとは、ここに来れば、フランス語で執筆されたアフリカ系文化の本の大半を見つけられる、二軒の書店兼出版社がある場所のことです。ひとつはラルマッタン書店。もうひとつはプレザンス・アフリケーヌ書店です。 ラルマッタン書店は、店内がとても広くて、アフリカのみならず、世界中の文化にかんする書籍を多数取り揃えています。それとはある意味で対照的なプレザンス・アフリケーヌ書店は、アフリカ系文化に特化していて、こぢんまりとした佇まいです。気軽に入れる雰囲気とはいいにくいこのプレザンス・アフリケーヌ書店に、研究のためにパリに滞在していることもあって、近ごろ通い出しました。その理由は、「アフリカ哲学」に関

                                                                                アフリカ哲学への招待──「他者の哲学」から「関係の思想」へ(前篇)|中村隆之
                                                                              • ギアナ三国密入国体験記|指笛奏者『限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く』9/26発売

                                                                                皆さんはギアナ三国を知っているだろうか?私の友人や読者の中の百戦錬磨の旅行オタク達からは「そんなの常識だろう」と返ってくるかも知れない。 ただ大多数の人間は多分知らないと思うので地理やらそこを踏まえた上でこの文章を認めていきたいと思う。南米一周旅行者ですら飛ばしてしまう人の方が大多数の地域だからだ。 まぁ旅行・地理オタクは落ち着いてもらいたい。今回は通常のルートを逸脱した行程を辿っているのでそのエピソード部分は楽しんで頂けるであろう。 ※ 今回のルート及び、手段手法は推奨させるものではありません。個人的にも入出国スタンプ収集が出来ず面白い反面、マイナス面もあります。当記事を参考にし、いかなる事態が起きようと当方は一切の責任を負いません…..。 ではまず地理から話そう。ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナの3つは南米の北にある3つの小さな国である。(仏領ギアナはフランスの海外県であるがいちい

                                                                                  ギアナ三国密入国体験記|指笛奏者『限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く』9/26発売
                                                                                • 親パレスチナ団体はなぜ絵画を切り裂いたのか。環境問題やパレスチナ侵攻とアートについて「セトラー・コロニアリズム(入植植民地主義)」の視点から考える(文:Maya Erin Masuda)

                                                                                  今回標的にされたバルフォア卿(アーサー・バルフォア、イギリス元首相)は、 パレスチナで後に民族浄化を引き起こす原因のひとつとなった1917年のバルフォア宣言に外相としてサインをした人物である。当時イギリスの領土でもない、かつ当時先住のアラブ人・キリスト教徒などが人口の90%を占めていたパレスチナに、シオニストの「郷土」を建てることへの支持を約束するその宣言は、中東におけるイギリスの戦争責任を問うものとして、現在でも国際社会で物議を醸している(*4)。こうした入植行為はセトラー・コロニアリズムと呼ばれ、植民者が特定の土地を永久的に占領し、すでに存在する社会を植民者のもので置き換える行為のことを指す。 今回絵画への攻撃を通して抗議を行ったパレスチナ・アクションは、こうしたイギリスの戦争責任を追及するとともに、イスラエル最大の武器会社であるエルビット社と、エルビット社に出資をするイギリスの共犯関

                                                                                    親パレスチナ団体はなぜ絵画を切り裂いたのか。環境問題やパレスチナ侵攻とアートについて「セトラー・コロニアリズム(入植植民地主義)」の視点から考える(文:Maya Erin Masuda)