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短編小説の集いの検索結果41 - 80 件 / 161件

  • 【感想】第7回短編小説の集い - ちーさんのイイネあつめ

    前回は感想をおさぼりしたので、今回はがしがし書かせていただきます。 毎度のことながら、辛口だったり甘口だったり私の好みで適当です。 novelcluster.hatenablog.jp lfk.hatenablog.com 完全版切望! 規定の5000字に収めるためにずいぶんカットしたとのことですが、 結末が気になりすぎて発狂しそうです。 謎の人物佐藤と上司の友人の弟を繋ぐ何か。 今回のテーマの未来だから、何かしらタイムスリップ系かな。 するすると読みやすい文章で、話の世界にすぐに引き込まれていきました。 kannno-itsuki.hatenablog.com いつか起こるかもしれない未来の物語。ディストピア系。 世界観は陰鬱でどうしようもないけれど、主人公のアキが希望の象徴みたいに諦めてなくてもがいてるので、読み手としては明るい未来を期待しながら読み進めました。 アキとハルカに幸多きこ

      【感想】第7回短編小説の集い - ちーさんのイイネあつめ
    • 【第11回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」

      お待たせしました、今月のとりまとめです。この「短編小説の集い」も気が付けば第0回から始まっているので通算12回目となり、丸1年続いてしまったのですね。皆勤賞の人は5000字×12か月ということで60000字も小説を書いてしまったのですね。すごいですね。それではいつも通りやっていきます。 sakuramizuki20.hatenablog.com 夏祭りでりんご飴を買う話ですね。一番乗りどうもです。確かに主人公たちがかなり幼く見えるんですね。いろいろ原因を考えたのですが、キャラクターの思考を先回りして表現してしまっているからだと思います。これからの行動を台詞で説明してしまっていたり、地の文で気持ちを直接書いてしまっていたりと「全部説明しなくては!」という意気込みが全体的な幼さを誘っているのではないでしょうか。例えば直樹の視点のみで真相がわからないまま失恋の気持ちだけをクローズアップするなど、

        【第11回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」
      • 【第4回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

        世俗のしがらみや承認欲求に疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。 ここでは目の前の純粋な表現だけを追究して楽しみましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そして集まった小説に出来るだけ主催者の感想をつけます。また、参加者同士の感想もこのブログでまとめます。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 はてなブログ・はてなダイアリーからの投稿に限らせていただきます。 (

          【第4回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
        • 【第25回 短編小説の集い】感想と振り返り - novelsのブログ

          第25回 短編小説の集いに参加させていただきました、かんどーです。 昨年の「納涼フェスティバル」以来の参加です。参加のきっかけをくれた、まさりん様、ありがとうございます。そして、この場所を運営し続けている管理人様に感謝です。書いている時間がとても楽しかったです。 novelcluster.hatenablog.jp それでは、参加作品への感想を書きます。投稿作品一覧の順で書いていきますね。 135.hateblo.jp とても好きなオチでした! ご自身の振り返りで書かれていましたが、わたしは「右手」がテーマなら、切り落とすオチをまず選んでしまいます。それだけに、この作品のラストがとても素敵で、短いので「このあとは…」と想像させてくれる余韻がありました。 文章ってどうしても「読むのがつらい」ものと「読みやすい」ものに分類されるのですが、こちらはとても「読みやすい」ものでした。なぜだろう考えた

            【第25回 短編小説の集い】感想と振り返り - novelsのブログ
          • 【第4回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」

            お待たせしました。今回も抜けたり消えたり大変申し訳ありませんでした。感想だけでも頑張ります。 甘党 - OK 余裕 最初の空間描写で「どこにも行けない俺たち」感があふれていてどどーっと十分エモいです。文体だけで謎の焦りが感じられます。その焦りの理由も後半でなんとなく見えてきて、そこでふっと幕が閉じる感じが好きです。「マジWACK」の使い方がマジWACKで全体的に反骨精神も感じられたましたね。なんとなくメロディアス。 粉 ― 【第4回】短編小説の集い 投稿作品 - ごくまトリックス はったい粉のステマに見せかけたはったい粉のダイマ。この企画にはたまにこういう「いまいち浸透していない知識を物語に載せて紹介する」という側面もあってなかなかいいんじゃないかと自分で思っています(世話ない)。物語ですが親子で受け継いでいくものの話で、意外と「ゆうくんいらない」と「ヨーカ堂」の破壊力がありますね。昔はど

              【第4回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」
            • 桜の咲く季節にわたしは噛むということ――のべらっくす【第6回】短編小説の集い - 日々我れ

              2015-03-30 桜の咲く季節にわたしは噛むということ――のべらっくす【第6回】短編小説の集い 創作 【第6回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」novelcluster.hatenablog.jp 久しぶりの参加です。よろしくお願いいたします。 「桜の咲く季節にわたしが噛むということ」 ところでみなさん、人間は噛むという行為によって愛情を表現します。耳たぶ、鎖骨、肩甲骨。これらの部位は噛まれるのに適した形をしていて、人さし指なんかよりももっと、 もっと滑らかで確実です。しかしあまりの滑らかさに水滴が滴り落ちてしまうのではないかと不安にさえなってしまうのですが、そこは非常にうまく出来ていて、たとえ水滴が滴り落ち てしまっても、別のくぼみにうまくおさまるようになっているのです(それらはたいてい、人体構造の不思議としてひとくくりにされてしまうのですが)。

                桜の咲く季節にわたしは噛むということ――のべらっくす【第6回】短編小説の集い - 日々我れ
              • “家族” -【第2回】短編小説の集い- - このはなブログ

                星になったはずの父が帰ってきたのは、英恵が中学二年生のときだった。 「どうも、あなたの父です。」 屈託のない笑顔で自己紹介をしたその男は、どうやらこの家に居座ろうとしているらしかった。 英恵の母も、突然訪ねてきたその男に最初こそ戸惑っていたものの、少しすると何かの魔法をかけられたようにすぐに打ち解けてしまった。 英恵が物心ついたとき、父はすでに居なかった。 まだ英恵が幼い頃、母に父のことを訪ねてみたことがある。そのとき母は一言「星になった。」と言うだけだった。 その言葉の裏には、「それ以上聞くな」という母からの暗号が隠されているように感じられたので、それ以降、英恵が父について尋ねることはなかった。 それから実に10年近い月日が流れたが、大人にとっての10年というのは英恵にとってのそれとは質が違うものらしく、ケラケラと笑いながら昔話に花を咲かせる父と母を見て英恵はただ呆然としていた。 「他に

                  “家族” -【第2回】短編小説の集い- - このはなブログ
                • 【第1回】短編小説の集い一言感想文。テーマB「写真」編 - 読書録 地方生活の日々と読書

                  読みました。例にもれず幼稚な感想で申し訳ないのですが、感想文を書いてみました。 記載順は下記公式ページの順番に従います。 『かつて‐そこに‐あった』 『明るい部屋』は未読です。そのため物語の全てを感じることはできなかったのですが、面白く読めました。最後の「腕がうつりこんだ」写真ということは上司と誰かが一緒に撮ったということなのでしょうか。それからぜろすけ様の感想を読んでから、上司の性別が気になってしょうがないです。私は男性だと思って読みました。 『ツナガル』 ド直球ないい話。前作に引き続き、心の汚れきっている私にはどうしても出せない「暖かさ」が文脈から立ち上っています。自分なら同じシチュエーションでシリアス風味な怪奇譚にしてしまうと思う。いい話をいい話として書ききることは凄いことだと思う。それから脇役のピースケがよいと思います。 『ハロウィンの思い出』 出来ごころからの悲劇。オチに驚いた。

                    【第1回】短編小説の集い一言感想文。テーマB「写真」編 - 読書録 地方生活の日々と読書
                  • 【第9回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」

                    雨に風に火山に地震、天変地異が続く日本列島ですが皆さん体は差し障りないでしょうか? せめて心の中は日本晴れでいたい、そんな主催者です。そんなわけで今月のとりまとめです。 kannno-itsuki.hatenablog.com 雨宿りから始まる過去と未来への折り合いのつけ合いのお話ですね。毎回トップバッターありがとうございます。Re:ボーイミーツガールという感じでこういう話は割と好きです。微妙な関係が雨を口実に距離が縮んで、することもないので過去へ戻り、雨が降っている現在に戻ってきても特に話が進むわけではない、でも確かに雨が近づけている……観客は「はやく言っちまえ!」と思っていても本人たちには大事な時間ですよね。意外と雨が止んだら夢のように醒めてしまうのかもしれないという含みが感じられました。 www.drinkerlife.com 恋人の安否を気遣った過去を思い出すお話ですね。ご自身の経

                      【第9回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」
                    • 【夏休み特別企画】納涼フェスティバル開催のお知らせ - 短編小説の集い「のべらっくす」

                      夏休み特別企画です。怖い話を募集します。 【企画概要】 夏なので怖い話をしましょう。 【募集要項・規定】 実話、創作問わず怪談を募集します。子供の頃に体験したゾッとする話や不思議な体験、肝試しに出かけた若者の末路など「怖い」というくくりがあればどんな話でもOKです。今回は三人称推奨はありませんので、好きな方式で怖い話を書いてください。ただし、ストーリーで怖がらせてほしいので文章中に画像や動画を入れて怖がらせるのは禁止としますが、アイキャッチで怖い画像を挟むのは可とします。あと、もちろんパクリは禁止です。 字数制限は「短編小説の集い」と同じく5000字以内とさせていただきます。多くて原稿用紙10枚程度の文量です。また、募集期間が長いので1人につき3作品まで投稿可とします。じっくりと考えてください。 【締切・評価方法】 8月20日(木)深夜までの期間を投稿期間とします。 なお、今企画では第0回

                        【夏休み特別企画】納涼フェスティバル開催のお知らせ - 短編小説の集い「のべらっくす」
                      • 【第1回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」

                        投稿作品の一覧です。今回はテーマごとに分けて掲載していきます。更新情報はTwitterアカウントで確認してください。 ※11/6 追記※ こちらのミスでid:atsushimissinglさんの作品の掲載が抜けていました。id:atsushimissinglさん、本当に大変失礼いたしました! A.ハロウィン・ホラー 『子供好き』 - atsushimissingl’s diary 【A ハロウィン・ホラー】 【第1回】短編小説の集い投稿作品 「おばあちゃんのカボチャ」 (A) - ごくまトリックス 10/28 追加 お題はAのハロウィンで、タイトルは「取り繕い」です - Almost Always 【創作】天使の領分【ハロウィン・ホラー】 - nerumae 10/31 追加 【第1回】短編小説の集い『トリック・オア・トリート!』A ハロウィン・ホラー - ファンタジー頭へようこそ! Aの

                          【第1回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」
                        • 「花闇」 (第6回短編小説の集い 参加作) - 菅野樹のよもやま

                          2015-03-29 「花闇」 (第6回短編小説の集い 参加作) 【第6回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」novelcluster.hatenablog.jp 初参加させていただくことに。何時ものような話だけれども。三人称にて。 「花闇」 小さな村の外れにある、まるでその地を見守るような桜の木は、身を大きく捩った太い幹をしていた。一度、落雷に引き裂かれたというが、それでも枯れることはなく、二股の大きな木となって、村を見下ろす。枝は薄紅色に染まり始め、あともう少しもすればこぼれんばかりの花を咲かせるに違いない。枝をよく見れば、小さく固い蕾が時を待っていた。 夕闇の迫る頃、その木の根元で一人の女童が声を押し殺して泣いていた。派手な紅色の小袖を着て、唇と目元に紅をさしているが、まだ愛らしい顔(かんばせ)には、幼さがある。ひーひー、とまるで苦しむ小鳥のような

                            「花闇」 (第6回短編小説の集い 参加作) - 菅野樹のよもやま
                          • 【第6回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」

                            お待たせしました。先日関東地方でも桜の開花宣言があったということで、これから締め切りまでがちょうど桜が満開になっていくいい時期です。桜の季節にまつわるお話を書いて読んでいきましょう。 ronpoku.hatenablog.jp lfk.hatenablog.com 3/27 追加 ktmk.hatenablog.jp sampo.hatenablog.com 3/30 追加 tsubuyaki.hateblo.jp yama-aki1025.hatenablog.com bambi-eco1020.hatenablog.com hjsmh.hateblo.jp nisinao.hatenablog.com nerumae.hateblo.jp literary-ace.hatenablog.jp kannno-itsuki.hatenablog.com 3/31 追加 tuchinoco.

                              【第6回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」
                            • 【のべらっくす様】第1回短編小説の集い 感想 - Fuzzy Logic

                              2014-11-05 【のべらっくす様】第1回短編小説の集い 感想 雑記 【第1回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」 【第1回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」さてさてさてさて、今回も感想を書いていきますよ!こういう創作イベントで感想もらえるのって嬉しいと思うので、感想記事が増えればいいなと思ってます。そんなわけで、今回もよろしくお願いします。 A ハロウィーン・ホラー 【第1回】短編小説の集い投稿作品 「おばあちゃんのカボチャ」 (A) - ごくまトリックス 【第1回】短編小説の集い投稿作品 「おばあちゃんのカボチャ」 (A) - ごくまトリックスジャックオランタンって何?って思ってしまうぼくはハロウィーンにあまり縁がないのがバレバレ。カボチャのお化けみたいなやつね。アレ作れるお父さんはスゴい。オチがどうなったのか少し

                                【のべらっくす様】第1回短編小説の集い 感想 - Fuzzy Logic
                              • 雨雪と賢者~第9回短編小説の集い - おのにち

                                こんにちはみどりの小野です。 第9回短編小説の集いに参加してみました。今回のテーマは「雨」。 なぜか天気と変態紳士のおバカSF的な物が出来上がりました。拙いですがお時間があれば読んでみて下さい。微乳もあるよ! 【第9回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 ****** 雨雪と賢者 世界が変わったのは1975年。カリフォルニア州の広大なライ麦畑の中だった。 当時気象センターに勤務していたロバート・バーンズは、近くを通りがかった台風の中心気圧を測るため畑の中で待ち構えていた。 1967年に飛行機による命がけの観測が終了されて以来台風の中心気圧はドボラック法、と呼ばれる推定法で観測されていた。気圧を実際に測定できるのは台風がたまたま接近した時だけだ。貴重なチャンスに彼は車の中で身震いしていた。振動式気圧計は車の中に備え付けられている。この車で台風の目の中に飛び

                                  雨雪と賢者~第9回短編小説の集い - おのにち
                                • 【第2回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                  世俗のしがらみや承認欲求に疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。 ここでは目の前の純粋な表現だけを追究して楽しみましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そして集まった小説の中から「これは!」というものを毎回ピックアップさせていただきます。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 はてなブログ・はてなダイアリーからの投稿に限らせていただきます。 (はてな匿名ダイア

                                    【第2回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                  • 【告知】短編小説の集い開催します - 価値のない話

                                    2014-09-18 【告知】短編小説の集い開催します とりあえずやってみましょう。こんな物騒なブログタイトルだと誰もよってこないと思ったので新しい専用ブログ立ち上げました。 http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/09/18/121657 この企画のひとつの目的として、「創作」とは何かとか「文章」とは何かを考えてもらえるきっかけになればなーと考えているのですが別にそんなこと気にしないでも「小説ってこういう文章なんだなー」っていうのを感じてもらえればそれでOKです。 今週のお題「書くこと」欄でいろんな人に見てもらえると良いな。 まだまだ自分でも気づかない不十分な点があると思うので気になる点は遠慮なく意見をください。お待ちしています。 zeromoon0 2014-09-18 12:48 【告知】短編小説の集い開催します 嘘と創作の違いが判

                                      【告知】短編小説の集い開催します - 価値のない話
                                    • 光見る夜 【第2回】短編小説の集い - 思惟ノート

                                      【第2回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 * タイトル『光見る夜』 4,804 / 5,000字 * その夜旅人は、ハルシノの草原で矢をつがえる少年を見た。今夜の空は藍色だ。しかし満月にほど近い東の空に目を向けると、湧き水で薄めた様な遠くて暗い水色になる。自分を照らす満月に立ち向かうように、少年はアマガユの山に弓矢を向ける。まだ幼いその姿に弓矢は似合わない。それ見ろ、上手く矢が飛ばないではないか。旅人は苛立つ少年の横顔を眺める。少年が再び矢をつがえようとした時、旅人は少年に声をかけた。 「おおい、何をしているんだい」 少年は声のした方を見やる。夜色の影がこちらに手を振っている。影は草原の上をトントンと跳ねるように少年に近づいてくる。影が少年のいる丘まで登ってきた時、少年はその正体が藍色のローブを着て大きなリュックを背負った男であることを理解した。 「

                                        光見る夜 【第2回】短編小説の集い - 思惟ノート
                                      • 短編小説の集い「私のために、咲き乱れて」 - Almost Always

                                        2015-03-21 短編小説の集い「私のために、咲き乱れて」 短編 久しぶりの参加です! <a href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/03/20/000000" data-mce-href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/03/20/000000">【第6回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」</a>novelcluster.hatenablog.jp 1700文字程度になっております。どうぞ、一読よろしくお願いいたします。 「私のために、咲き乱れて」 神話の時代に、コノハナサクヤヒメという女神がおりました。桜のように美しく、位の高い神様であったそうです。しかし、美しさ故に、彼女は夫にお腹の御子を他の神の子ではないかと疑われてしま

                                        • 【第7回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                          大変お待たせいたしました。重度の五月病により急性怠惰症候群と慢性倦怠疾患を併発した主催者ですが、心と体は健康です。それでは今月の振り返りです。 lfk.hatenablog.com 謎の女性とのやり取りの中に、何か気になるものを感じると言う話ですね。今回は文字数制限が難しかったとのことです。確かに「これが書きたい」って思うとどんどん書きたいことがあふれてきて、すぐに字数を越えてしまうものです。そういう時は「書きたいものを絞る」というのが必要になってきます。段落やプロットなどを意識されると良いかもしれません。 kannno-itsuki.hatenablog.com 文明崩壊後の淡い出会いの話ですね。最近読んだ「少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)」という作品に雰囲気が似ていると思いました。この手の話は個人的に非常に大好きです。無機質で悲惨な背景があるから、人間の感情のぬくもりや触

                                            【第7回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                          • ユルバンを気にかけることしばらく 【第5回】短編小説の集い - 思惟ノート

                                            【第5回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 * タイトル『ユルバンを気にかけることしばらく』 5,000 / 5,000字 * ユルバンが猫になったと聞いてヒムトはたいそう驚いた。 「だってあいつ、絶対人間になるって言ってたじゃんか」 「そうですね」 キンカは淡々と答える。 「直前で気が変わったのかもしれませんし、希望が通らなかったのかもしれません」 「そういうものかい」 「そういうものです、たぶん」 しかしあのユルバンがねぇ、とヒムトはあごに手を当て考える。と、向こうに天使長が歩いているのが見えた。長い白髪に長い白ひげ。大きな翼を背負い、年老いてなお恰幅のよさを保った男性、に見えるがこの人も天使と言うからには両性具有なのだろうか。いや、無性か? ヒムトは天使でないのでよくわからぬ。が、今気になるのはユルバンのことだ。 「ちょいと天使長様に尋ねてみよう

                                            • 【第1回】短編小説の集いの感想だよー - nerumae

                                              ハイセイイェー!抹茶です。 今さらですが、短編小説の集い「のべらっくす」感想です。 http://novelcluster.hatenablog.jp/ http://novelcluster.hatenablog.jp/ 主催者・とりまとめののりまきさん本当におつかれさまでした。 毎度ながらのっかるばかりで本当にすみません。何かお手伝いできればよいんだけど。 お題のせいもあるのでしょうか、ハロウィン、ホラー/写真ともに叙述トリックやひっくり返しなど、前回に増して「なるほどそうきたかっ!」とひざを叩きたくなる作品が多いなと感じました。読んでて超楽しかったです。 ネタバレしないよう留意したつもりですが、作品の邪魔になっている表現を見つけたらご指摘ください。 【お題 A ハロウィン・ホラー】 「子供好き」 A.ハロウィン・ホラー 『子供好き』 - ファッツアッツ 前回のお題「りんご」で、シンプ

                                                【第1回】短編小説の集いの感想だよー - nerumae
                                              • 第25回短編小説の集い参加作品ー演劇病 - 小説をちゃんと書こう

                                                久しぶりの短編小説の集い! 最後に参加させて頂いたのが第14回なので、約一年ぶりです。 ご存じの方も、初めましての方も。どうぞよろしくお願いいたします。 novelcluster.hatenablog.jp ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 演劇病 底が抜けたように寒い、冬の朝のことだった。 自販機から出てきた缶コーヒーは想像以上に熱い。漱也はお手玉のように手の中で缶を泳がせる。 「あっち!」 思わず上げた声、耳を触る仕草に通りすがりの知らない女子がクスクスと笑う。 漱也は自分の行動に愕然とした。 こんなの俺のキャラじゃない。自分は一体どうしてしまったと言うのか。 中学の時のあだ名は黒子、もしくはステルス。 ステルス迷彩をまとったような漱也の存在は、高一の今とうとう人の目には映らなくなったようだった。高校でのあだ名は無し。それどころか入学から半年、誰かと個人的な会話をしたこともな

                                                  第25回短編小説の集い参加作品ー演劇病 - 小説をちゃんと書こう
                                                • 第7回 短編小説の集い「未来」 全感想 - ライティング・ハイ

                                                  2015-05-13 第7回 短編小説の集い「未来」 全感想 創作 【第7回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」【第7回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」ちょっと遅くなってしまいましたが、今月分の感想を書いていきたいと思います。 /佐藤 - Letter from Kyoto佐藤 - Letter from Kyotoせっかくなんで長い方のを読ませていただきます。5,000文字に収めることも出来なくはなさそうですけど、結構長い方の地のテキストの味がいい感じなんですよね。少なくともぼくはこのまま書いてほしい。わかりそうでわからなくて結局わからないままなんだけど、この世にも奇妙な感がいい、という気もする。 /この素晴らしい世界 第七回 短編小説の集い参加作品 - 菅野樹のよもやまこの素晴らしい世界 第七回 短編小説の集い参加作品

                                                    第7回 短編小説の集い「未来」 全感想 - ライティング・ハイ
                                                  • 「第七回 短編小説の集い」感想集。 - 今日の十分日記

                                                    こんにちは。宇多田ヒカルを一枚も聞いたことないのに、椎名林檎の歌う宇多田ヒカルには興味津々のまさりんです。 なんだろうね、AUTMATICが発売になった頃、千葉県民御用達、BAYFMの夜の番組にコメントを宇多田ヒカルが出しててね。それが妙に小生意気、ワッツアップ、ワッツアップ、的な、ヒップホップ的なフレンドリーさでコメントしててね。それを聞いてから、どうも好きになれないのよ。代表的な曲はさすがに聴いていると思う。AUTMATICとTRAVELLINGは良い曲だと思うんだけどね。みんな曲とか歌詞が気に入るんだと思うけど、宇多田ヒカルの一番の良さは声だと思うね。だから、歳を取って、活動が停滞気味になるのはよく分かる。 余談が過ぎた。今日は「第七回 短編小説の集い」の感想を書きたいと思います。数日に分けて書きますよ。 5月10日分 lfk.hatenablog.com lfk.hatenablo

                                                      「第七回 短編小説の集い」感想集。 - 今日の十分日記
                                                    • 『求めよ、さらば』  【第2回】短編小説の集い「のべらっくす」 - 日々我れ

                                                      2014-11-28 『求めよ、さらば』  【第2回】短編小説の集い「のべらっくす」 【第2回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 【第2回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 むずかしかったー。。。 『求めよ、さらば』 5.1. 「ホシをください」 最寄り駅そばのコンビニ前の交差点で信号を待っていると、男が声をかけてきた。 ときおり通りすぎるタクシーは割増料金になっていて、今日も遅くまで働いてしまったと思うとついコンビニに足を運んでしまうのは、あまりいいことではないことだろう。 「ホシを、ください」 「なんのことですか」 この男に会うのはもう5回目だった。うんざりして相手を見上げてみればくしゃくしゃの髪の毛に隠れて顔が見えない。男はこちらの様子を気にも止めずいつもの質問をいつもと同じ調子で、尋ねてくる。 「ホシのこと

                                                        『求めよ、さらば』  【第2回】短編小説の集い「のべらっくす」 - 日々我れ
                                                      • 「第六回 短編小説の集い」感想集。今回はこの記事に随時追加します。よろしく。 - 今日の十分日記

                                                        こんにちは。充電終了のまさりんです。 前回の記事を読み返しました。なんだか、自己嫌悪に陥ってしまいましてね。すいませんでした。 さて、充電後の一発目。今回は先週行われた「第六回 短編小説の集い」に出品された諸兄、諸姉(って言葉は存在するのか)の作品に対する感想を書いていきたいと思います。先週の疲労の反省、そして今回の出品作品の多さから、少しずつ書いた方が良いと思いまして。 いくつか読んだけど、「はてな文芸部」はレベル上がってきたね。良いことです。わっはっはっは。 四月八日 ronpoku.hatenablog.jp 不思議なお話です。 焼け死んだお姉さんを回顧する妹の話です。 独白調か、及び手紙文のような書き方です。 冒頭文はコノハナサクヤヒメの伝説です。自らの潔白を証明するために火に身を投じるわけです。お腹には赤ちゃんがいました。 最後の夢の中で、お姉さんもコノハナサクヤヒメのように火の

                                                          「第六回 短編小説の集い」感想集。今回はこの記事に随時追加します。よろしく。 - 今日の十分日記
                                                        • 【第2回】短編小説の集い参加します。タイトル『ホワイト・クリスマス』 - 読書録 本読みの貪欲

                                                          第0回、第1回に引き続き、【第2回】短編小説の集いに参加させて頂きます! 三人称推奨とのこと。ごめんなさい、一人称です。それから、来月参加できるかどうか分からないので一足早くクリスマスネタで。よろしくお願いします! 『ホワイト・クリスマス』 星の見えない曇天の夜。星明りに代わり、街はネオンの人工光に照らされていた。12月24日金曜日。クリスマスと週末が重なった今日、道路には多くの人が溢れている。時刻は二十時半。早めの夕食を終えたのであろうカップルたちが、何組も何組も俺の前を通りすぎていく。 目の前には不味いコーヒーと冷めてしまったポテト。それからアリバイ作りのように置かれた小さなノートパソコン。24時間営業のハンバーガーショップは、普段より客が少なかった。うるさく騒いでいた高校生の一団が去ると、店は急に静かになりBGMのクリスマスソングがなぜかもの悲しく聞こえた。座っている席が入口に近く、

                                                            【第2回】短編小説の集い参加します。タイトル『ホワイト・クリスマス』 - 読書録 本読みの貪欲
                                                          • 【第5回】短編小説の集い 全感想 - ライティング・ハイ

                                                            2015-03-06 【第5回】短編小説の集い 全感想 【第5回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」 【第5回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」さてさて、全感想に挑戦。特に面白いことは言えませんが、ご容赦のほどよろしくお願いします。 /『猫は「にゃん」と鳴かない』 - うつ病だけど、生きてます 『猫は「にゃん」と鳴かない』 - うつ病だけど、生きてます語り口がすごく好みでした。倫理観が吹っ飛んでしまっているようにも見えるあすかのキャラも結構嫌いじゃありません。彼女に好意的に解釈すると、「彼に殴られるためにあえてひどいことをしている」とも取れそうな気がしました。最終的に離れていったのは彼の欲望を受け止めきれなくなったためでしょうか。彼女の真意を明かさず想像の余地を残しているのは良いと思いました。 /【第5回】短編小説の集い

                                                              【第5回】短編小説の集い 全感想 - ライティング・ハイ
                                                            • 【第6回】短編小説の集い - 散るろぐ

                                                              2015-04-01 【第6回】短編小説の集い 【第6回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」信じてもらえるかな。僕はふざけてる訳じゃないんだよ。いつも締切に間に合わせようと、なみなみならぬ努力してるんだよ!だけど、なぜか遅れてしまう…。きっと何かの呪いなんだよ。僕は呪われているんだ。 ふたりきりのお花見 「桐生くん、これ上げてくれる?」桜子は厨房でふき掃除をしている桐生に声をかけた。桐生は振り返って桜子が抱えた大皿を受け取ると棚の上に持ち上げた。「ありがとう。桐生くん背が高いから助かるわ」桜子は笑顔で礼を言うと手の甲で額の汗を拭った。閉店したあとの厨房はさっきまでの喧騒の余韻でひどく蒸し暑い。女の人には苛酷な仕事だよな。桐生は桜子の細いからだを見ながらそう思った。「ねえ、桐生くんはお花見とか行ったりする?」「花見、ですか…」桐生は戸惑いながら首を振っ

                                                                【第6回】短編小説の集い - 散るろぐ
                                                              • 【第11回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                                                お待たせしました、今月の投稿作品が集まり始めたので恒例の一覧記事です。締め切りは31日深夜ですので、どなたさまもこのお祭りに参加してみてください。 sakuramizuki20.hatenablog.com isseihaduki.hatenablog.com baumkuchen.hatenablog.jp 8/28 追加 yutoma233.hatenablog.com literary-ace.hatenablog.jp 8/29 追加 zuisho.hatenadiary.jp lfk.hatenablog.com 8/30 追加 kazagurumax.hatenablog.com buntenka.hatenablog.com 8/31 追加 chihiron-novel.hatenablog.com hjsmh.hateblo.jp nerumae.hateblo.jp ma

                                                                  【第11回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                                                • ダグラ 【第1回】短編小説の集い (A: ホラー) - 思惟ノート

                                                                  【第1回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 * タイトル『ダグラ』 テーマ『A: ホラー』 2,995 / 5,000字 * ダグラの正体については諸説あるが、まずはそれが現れる際の形態について確認しよう。幼い頃、山や森の木々の中で、青白い二本の木を見たことのある者は多い。それがダグラだ。あなたも見たことがあるかも知れない。細長く伸びる木。てっぺんを見ようと目を凝らしても木の葉に紛れて見えない。そしてその二本の木自体には葉も枝も生えていないことに気付く。面白いことに、皆上ばかり気にして根本に重要な情報があることに気付けない。近付いて根本を見れば、それが木ではないことがすぐ分かる。なぜなら根があるはずの場所には手のひらがあるからだ。ダグラとは、天から地面に向かって伸ばされた、何者かの長い長い腕なのだ。 その腕の持ち主が何なのか判然としない点が、ダグラに関

                                                                    ダグラ 【第1回】短編小説の集い (A: ホラー) - 思惟ノート
                                                                  • 短編小説の集い「のべらっくす」第11回:感想編 - Letter from Kyoto

                                                                    まだ締め切りになっていないため、31日以降追加されたものについては後に追記という形で感想を書こうと思う。全体的には極めて似通った舞台、テーマが多かった。夏祭、浴衣、恋愛、これほどテーマが被ってもディテールはそれぞれ違い、各々の持ち味が楽しめるんじゃないだろうか。僕は祭に15年ぐらい行ってないため、あまりイメージ湧きません。 スポンサードリンク 感想 どういう話になるのかなーと思っていたら、まさかの続きだった。さんざん振り回された少年かわいそう。出す意味ある?しかも天狗「美形」と来ている。残酷物語。そして夏祭にこの仕打ち。まあ女の人からすれば既に断っているのに勝手に期待してついてきた相手が悪いんだろうけど、優しくないのは事実。まあ優しくないよな人間って。主人公の女の子は小学生ぐらいだと思っていたけれど高校生だったのか。自分の高校生像とかけ離れていた。 きつねかい!!っていうツッコミを入れてし

                                                                      短編小説の集い「のべらっくす」第11回:感想編 - Letter from Kyoto
                                                                    • 夏の三叉路地裏公園 ~短編小説の集い宣伝~ - 無要の葉

                                                                      2015-02-28 夏の三叉路地裏公園 ~短編小説の集い宣伝~ 「暑い」 リビングの窓際で砂浜に打ち上げられたダイオウイカのように反り返るジロウを見て、太朗はつぶやいた。 「暑い暑い暑い、にゃーんでこんなに暑いんだにゃー」 ジロウがもぞもぞと伸びをするたびに、太朗はジロウの気持ちを代弁してやった。ジロウは人間の言葉が喋れないのでさぞ不自由だろうと「ジロウがお腹減ったって言ってるよ!」「ジロウは外に出たいんだって!」と家族に報告していたときもあったが、別にそんなことをする必要はないとだいぶ後になってからわかった。もっとも、ジロウの気持ちを完全に理解しているかどうかすらわからないことも最近になってわかったことだった。 ジロウは数年前、太朗が拾ってきた猫だ。雨の中震えている捨て猫を見つけて「どうしても他人の気がしない」と連れてきたのが始まりだ。「太朗が連れてきたからジロウだな」「タロとジロじゃ

                                                                        夏の三叉路地裏公園 ~短編小説の集い宣伝~ - 無要の葉
                                                                      • 短編小説の集い「のべらっくす」第6回:感想編 - Letter from Kyoto

                                                                        僕ごときが他人の文章を評価するなんておこがましいのですが、ブクマに感想を書きまくってます。それをまとめただけの今回は手抜きでいかせてもらいます。感想は一読者として思ったことを率直に書いているため、全然的はずれな内容も多いかと思います。執筆者の中で不快に思われたらどうぞ消してください。 この第6回で個人的に大賞だった、つまり一番面白かったのを2つ挙げたいと思います。 スポンサードリンク Letter from Kyoto大賞 桜の嘘 (第6回 短編小説の集い 参加作) - ライティング・ハイ [のべらっくす] レベル高え…。流行や日常を取り入れているのにも関わらず、普遍的な時間の経過に対するやるせない思いと変わらない心。過去は変えられないんですよね。現在はもう変わってしまったんです。泣けるわ。 2015/04/01 07:51 ライティング・ハイさんの「桜の嘘」です。いや本当に僕なんかが評価

                                                                          短編小説の集い「のべらっくす」第6回:感想編 - Letter from Kyoto
                                                                        • 光に落ちる(第1回短編小説の集い参加作【B 写真】) - Fuzzy Logic

                                                                          2014-10-31 光に落ちる(第1回短編小説の集い参加作【B 写真】) 雑記 「あの人ね、うん、死んじゃったのよ。うん……、今朝」 美和子の声がして、薄く目を開ける。暗い。手を伸ばしてもそこにあるはずの照明リモコンがない。起き上がろうと床に手をつこうとして空を切る。 回転。 勢いでぐるぐる宙を何回転もしてようやく止まる。今まで味わったことのない浮遊感。――ここはどこだ? 声に出そうとしても声が出ず、意識の波紋みたいなものだけが周囲に渦巻いた。空間が震えたのを感じたのは俺だけのようだ。黒っぽい服を着た美和子は構わず電話を続けている。俺は美和子の後頭部を見下ろしている。 見たことのない部屋だった。畳の10畳くらいの部屋にちょっとしたテーブルと、敷かれている布団一組。部屋の中には俺と美和子しかいない。 美和子の声は続いている。「うん、今ね葬儀場……だからね、うん、今日はちょっと……え

                                                                            光に落ちる(第1回短編小説の集い参加作【B 写真】) - Fuzzy Logic
                                                                          • 【第1回】文章スケッチの広場 開催のお知らせ - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                                                            毎月「短編小説の集い のべらっくす」に参加いただきありがとうございます。今月からエクストラお題ということで「文章スケッチの広場」を開催いたします。概要は下記よりご確認ください。 【企画概要】 基礎的な文章の力をあげるために、物語や登場人物の性格などを考慮しない純粋な「文章」のみで表現し伝えることを目的に文章を書きます。 【企画内容】 毎月「短編小説の集い」と共にお題を出題します。そのお題をスケッチするように「客観的な描写」のみ300字以上の文章で表現してください。 ※客観的な描写とは? 誰が見ても解釈の違いが出ない描写、とここでは定義します。例えば「この味噌汁はおいしそうだ」というのは個人の経験や味覚によって差異が生じますが、「この味噌汁はわかめと豆腐が入っている」というのは誰が見ても変わりません。主観を取り除いて事実を過不足なく伝えることを目標にしてみてください。主に感情に起因する表現(

                                                                              【第1回】文章スケッチの広場 開催のお知らせ - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                                                            • 【特別企画】「なつやすみの宿題 57577」のお知らせ - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                                                              各地で梅雨も明け、夏本番を迎えた今日この頃、みなさんお体に変わりはないでしょうか。 さて、夏休みやお盆の帰省などで忙しい8月ですが『短編小説の集い』はお休みにする予定です。その代わり、特別企画「なつやすみの宿題」を開催します。 【企画概要】 「夏」をテーマにした短歌を詠んでカラダを夏にしましょう。 【募集要項・規定】 〇「夏」をテーマにした短歌を5~10首、ご自身のブログで詠んでください。 〇最低で5首から、最大で10首まで受け付けます。それ以外の数は言及が来ても掲載しないのでご了承ください。 〇記事には短歌とこの記事のURLのみを記載ください。「この短歌はこういう意味で~」という反省や自己言及は別に記事を作ってください。そちらも言及があれば後で「振り返り記事一覧」で掲載いたします。また、アイキャッチ程度の画像は可とします。 〇自由律は禁止にしませんが、全て自由律にすることは避けてください

                                                                                【特別企画】「なつやすみの宿題 57577」のお知らせ - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                                                              • マドレーヌのように ―【第6回】短編小説の集い― - 本の覚書

                                                                                http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/03/20/000000 前回に引き続き2回目の参加です。 テーマは「桜の季節」。桜が咲く季節のイベントでもOKということです。 字数オーバーを懸念していましたが、思ったほどボリュームが出せずに結局3500字弱というところでした。まだどう書いていいのかよく分かりません。というか小説ってどんなだったっけというくらい最近全く小説を読んでいない。ここからして何とかしなくては。 特定の宗教宗派を非難する意図はありませんが、そう感じる方もいるでしょう。信心深い方はお読みにならないようお勧めします。 マドレーヌのように (一) R神父は両手を広げ肩の高さまで上げると、掌を前方に向けた。衰えかけた華奢な肉体が、この瞬間神々しさを帯びる。 「神様の本質は愛です。愛は対象を必要とします。愛の対象として、神様は私たちをお

                                                                                  マドレーヌのように ―【第6回】短編小説の集い― - 本の覚書
                                                                                • 蕾 - 【第6回】短編小説の集い - このはなブログ

                                                                                  「ほんで、4月からどうすんの。」 「どうすんのって、何が。」 黒い空にぽっかりと浮かぶ白い月に向かって、アカリはふうと煙を吹きかけた。 「何がって、働いたりしないの。」 「働いてるじゃん。」 手に持った缶ビールを傾けてグビリとひとくち飲む。 ヤニ臭い口の中もアルコールを流し込めば気にならなくなった。 「それはバイトでしょ。」 「バイトだって働いてることに変わりないでしょうよ。」 なんだか面倒臭いことを言うケイスケにも煙を一息吹きかけながら、アカリは投げやりに言った。 ついこの間までコートの襟に首を埋めないと外を歩けなかったのが嘘のように、今は生暖かい風がアカリの身にまとわりついて彼女の心をざわつかせた。 「まあ、いいや。アカリがそれでいいなら。」 そう言ってケイスケはアカリが手に持つ缶ビールを奪いとり、グビリとひとくち飲んだ。 男の人が飲み物を飲む姿はどうしてこうもセクシーなのだろうと、気

                                                                                    蕾 - 【第6回】短編小説の集い - このはなブログ