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短編小説の集いの検索結果1 - 40 件 / 161件

  • 【第0回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

    世間の承認欲求に疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。 ここではそういった俗世のしがらみを振り切った楽しいコトをしていきましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そして集まった小説の中から「これは!」というものを毎回ピックアップさせていただきます。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 とりあえず試運転と言うことではてなブログ・はてなダイアリーを持っている方に限

      【第0回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
    • 【第0回】短編小説の集い 心に残る作品10選 - 短編小説の集い「のべらっくす」

      紳士淑女の皆さん、ようこそいらっしゃいました。 『第0回短編小説の集い』はいかがでしたしょうか? 自分を見つめるきっかけになったり、他の方の作品を見て励みにされたようであれば幸いです。 個人的趣向で恐縮ですが、投稿作品の中から「この作品はいろんな方に読んでもらいたい」と思った10作品を選ばせて頂きました。選考基準は「ストーリー、登場人物がしっかりしている」「登場人物の心情等が的確に表現されている」「他の作品を読んでみたいと思った」「タイトル、書きだしが心に残る」「なんか心に残る」となっています。 さっそく見ていきましょう。順番はなんとなくです。 「リンゴリラッパンダと歌う世界」〜短編小説を書く企画に参加してみる〜 - せまいコックピットのなか ※初心者枠で応募されています。 まず、書き出しで引き込まれる。「控えめな宝石箱を試しにひっくり返してみたみたいに中途半端に綺麗な炭鉱の夜景の中に空か

        【第0回】短編小説の集い 心に残る作品10選 - 短編小説の集い「のべらっくす」
      • 【第1回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

        世俗のしがらみに疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。 ここでは目の前の純粋な表現だけを追究して楽しみましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そして集まった小説の中から「これは!」というものを毎回ピックアップさせていただきます。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 はてなブログ・はてなダイアリーからの投稿に限らせていただきます。 (はてな匿名ダイアリーからは

          【第1回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
        • 【第5回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

          世俗のしがらみや承認欲求に疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。ここでは目の前の純粋な表現だけを追究して楽しみましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そしてその後このブログで主催者が振り返りを行います。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 はてなブログ・はてなダイアリーからの投稿に限らせていただきます。 (はてな匿名ダイアリーからは受け付けません!) はてな

            【第5回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
          • 【第0回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」

            投稿作品の一覧です。投稿順に並んでいます。全部で48作品の応募がありましたので、初心者枠との兼ね合いを見ながら8~10くらいの作品を選んでみようと思います。全ての作品の感想等も近日中にこのブログでまとめて発表しますのでお待ちください。 俺らは「トモダチ」だよね?~自殺名所の東尋坊に出かける3人の友人のほんとにあった怖い話~ - キングギドラの日常 林檎の矢 - Almost Always お題「りんご」 - 何かのヒント 短編小説の集い - 読闘食闘日記 短編小説の集い・2 - 読闘食闘日記 9/28 追加 【第0回】短編小説の集い とりあえず参加 - aoi_tomoyuki's blog 9/29 追加 りんごを一つ携えて - バンビのあくび 林檎異聞 - emptye99’s blog 『発熱』――【第0回】短編小説の集い、参加します! - 読書録 本読みの貪欲 9/30 追加 短編

              【第0回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」
            • メロスは道の途中~第11回短編小説の集い参加作品 - おのにち

              こんにちはみどりの小野です。 今日は第11回短編小説の集い参加作品、小説です。今回のテーマは「祭り」。 ファンタジーが多い、という感想があってそういえば私もファンタジーやSFばっかりだ、ジャンルが偏ってるなと思ったので今回は普通の、ありそうな話…にしてみたつもり。 そしてわかりました。普通って一番難しいぞ! とにかく主催者虚無透様、今月もよろしくお願いいたします。(ふかぶか) novelcluster.hatenablog.jp 『メロスは道の途中』 「もう別れる、絶対別れるからね!」 威勢のいい言葉と共にカナエは安っぽい折り畳みテーブルを強く叩いた。ばん、という重たい音と共に紙コップのコーラが少し浮き、彼女の手が痛む。 「はいはい、カナエってばさっきからそればっかり。たかが30分でしょ、しかも『遅れるかも』って言われてたんだよね?」 友達の柚季のあきれ声にカナエは唇をかんだ。 「でもライ

                メロスは道の途中~第11回短編小説の集い参加作品 - おのにち
              • 【第7回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

                世俗のしがらみや承認欲求に疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。ここでは目の前の純粋な表現だけを追究して楽しみましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そしてその後このブログで主催者が振り返りを行います。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 はてなブログ・はてなダイアリーからの投稿に限らせていただきます。 (はてな匿名ダイアリーからは受け付けません!) はてな

                  【第7回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
                • 「短編小説の集い」を知っているだろうか|今日はヒトデ祭りだぞ!

                  どうにも投稿ボタンを押せないまま、記事を下書きに戻してしまった。僕にとって一番大きな部分は、なんというか、「書く以上、それなりに評価されるものを出したい」と言う見栄だった。我ながら素人のクセに自惚れた発言だが、そういう考えが、「とりあえず書いた作品を投稿する」という行為を妨げた。 しかし実際のところこれが間違えである事を僕は知っている。 創作と言うものは、100%を目指すといつまでもそこに到達は出来ないのだ。もちろんプロなら話は別だとは思うが、始めて投稿するのであれば100%のものなど出来るはずがないのである。それを理由に公開する事を拒んでいれば、延々と足踏みを続ける事になる。 成長したいと言う想いがあるのなら、作品は完成させ、見てもらい、評価を受けるところまでがワンセットだと僕は思う。例えバカにされるとしても、まずは読んで貰う事が大切なのだ。そうする事で得られるモノはとても多い。その評価

                    「短編小説の集い」を知っているだろうか|今日はヒトデ祭りだぞ!
                  • 【第5回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」

                    今回はごたごた前置きはなし! 感想いっきまーす! 【第5回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」 『猫は「にゃん」と鳴かない』 - うつ病だけど、生きてます 感想一発目からアレなんですが、読後の感想が「盛ってる雌猫」という言葉しか見当たらなかったです。交尾がコミュニケーション、という感じでしょうか。文体からは肉体的な表現や痛みをガンガン感じるのですが、肝心の内面描写や心の痛みに関して詳しく書いているところがそれほどないのが特徴だと思いました。最後のあすかの台詞は、「思い通りにならないと手が出る」森口を糾弾しているのか、「気ままとワガママを混同している」あすかを暗に非難しているのかで読み手の解釈が変わってきますね。 【第5回】短編小説の集い「のべらっくす」(テーマ:猫) - 本の覚書 こんちには。初めて小説をお書きになったと言うことで苦心されたと思います。それでも

                      【第5回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」
                    • 卯野が好きになった【第0回】短編小説の集い 作品選 - nerumae

                      抹茶です。 http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/09/25/221229 http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/09/25/221229 さてのりまきぜろすけ(id:zeromoon0)さん主催のこちらの小説のコンペに参加しました。 40作以上もの応募があったということで、とりしきりと選定ほんとにおつかれさまでした。 http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/10/09/150426 http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/10/09/150426 今回は id:ronpakuさんに林檎の王冠が。おめでとうございます! http://ronpoku.hatenablog.jp/entry/

                        卯野が好きになった【第0回】短編小説の集い 作品選 - nerumae
                      • 【第3回】短編小説の集いに応募したよ - 散るろぐ

                        2014-12-25 【第3回】短編小説の集いに応募したよ 【第3回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 恋のシュラフ 「気持ちはありがたいけど必要ないんだ。悪いけど持って帰ってくれないかな」ワンルームの狭い玄関でプレゼントを抱えた沙織に、桐生は冷たく言い放った。「なんで?このまえ欲しいって言ってたのに…」「たしかに言ったけど、あれから事情が変わったんだ」「わかった。じゃあこれは持って帰ってるね。でもケーキがあるから一緒に食べよう」戸惑いながら沙織はいった。「いいよ。あがって」桐生はそう言って、沙織を家に招き入れた。1ヶ月まえ「ブログで飯を食いたい」と言ってとつぜん会社を辞めてから、桐生は様子が変わった。性格が暗くなったわけではないけれど、前のようにくだらない冗談を言わなくなった。それは落ちついたともいえるけれど、沙織はどこか物足りなさも感じていた。「適

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                        • 第11回短編小説の集い感想 - おのにち

                          こんにちはみどりの小野です。 今日は第11回短編小説の集い「祭り」の感想です。 色んなお祭りがあって、読んでいて楽しかったです。 novelcluster.hatenablog.jp 最初は、水城さゆさんの「夏祭りでりんご飴を買うときのあれこれ」。 sakuramizuki20.hatenablog.com ラストで、前作のマナと天狗の話に繋がっているのだと解りました。 なかなかツンツンの真奈美でしたが、ほんのり赤くなった耳は怒りのせいだけだったんでしょうか。 葉月さんの「夏の幻」 isseihaduki.hatenablog.com 主人公が出会った狐面の少女。 水辺へ連れてこられる辺りでゾクッとしましたが優しい話で良かった良かった。 さらっと読めますが、もう少しだけ長くても読みごたえが増したのかな、と思います。 なぎさらささんの「甘ったるい紅」 baumkuchen.hatenablo

                            第11回短編小説の集い感想 - おのにち
                          • 【第6回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

                            世俗のしがらみや承認欲求に疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。ここでは目の前の純粋な表現だけを追究して楽しみましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そしてその後このブログで主催者が振り返りを行います。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 はてなブログ・はてなダイアリーからの投稿に限らせていただきます。 (はてな匿名ダイアリーからは受け付けません!) はてな

                              【第6回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
                            • 【第3回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」

                              作者のみなさん、年の瀬のせわしい時期にお疲れ様でした。今回はスピーディーに出来ました。また、今回から主催者感想を「感想とまとめ」ではなくて「とりまとめ」にしました。みなさんから寄せられた「感想記事まとめ」と被るので……。 それでは今回も行ってみましょう! 山羊と流れる星のこと - メンヘラだけど、生きてます はじめましてこんにちは。最初に読んだ時は「百合か!?」と思ったのですがよく読むと「めぇちゃん」が女の子だという保証がどこにもないのですね。「一人称がわたしのめぐみくん」の可能性もあるわけで、そう考えるとあすかちゃんの行動も納得がいくのです。あすかちゃんの美少女表現が美しくていいですね。あと「山羊」ってキリスト教だと「悪魔の象徴」なんですよね。それを踏まえるとまた作品に深みが出る気がしました。 忘年のイクシーオーン ― 【第3回】短編小説の集い 参加作品 - ごくまトリックス これは耳が

                                【第3回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」
                              • 第9回短編小説の集い感想~雨 - おのにち

                                novelcluster.hatenablog.jp こんにちはみどりの小野です。 最近ますます盛り上がっている「短編小説の集い」。遅くなりましたが感想ようやく書き終えました。 今回は部長のも入れて全23作品!さすがに大変なので短い感想しか書けませんでした。素人の拙い感想だと思って軽く読んでくださいね。 kannno-itsuki.hatenablog.com 菅野樹さんの「雨宿り」。過去作品の手直し、ということで私も一度ブログで読んでます。「二番目は、ないのかよ」ここが一番きゅん、でした。 www.drinkerlife.com ポニョさんの「私の代わりに空が泣く」。昔話、というコメント通り、小説というよりエッセイ風です。でも痛い気持ちが伝わってきました。個人的に、辛かった過去を振り返って書ける人は強い人だと思ってます。 isseihaduki.hatenablog.com 葉月さんの「

                                  第9回短編小説の集い感想~雨 - おのにち
                                • 桜の嘘 (第6回 短編小説の集い 参加作) - ライティング・ハイ

                                  2015-03-29 桜の嘘 (第6回 短編小説の集い 参加作) 創作 参加します!【第6回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」【第6回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」 桜の嘘 「あ」 最初に声を上げたのはぼくだったかもしれない。ぼくらよりも少し年上のウェディングプランナーが空気を読み切れずにぼくらと彼女の間で目を白黒させた。 「真山!? ……くん?」 今さら「くん」づけしても遅いです、先輩。 / ぼくの親の実家からほど近く、駅近、加えて市民は料金5%引きという謳い文句に惹かれて結婚式をここにすると決めたのは遥の方だった。 「だって、その方がお義母さんも喜んでくださるでしょ?」 早速実家との関係に気を配ってくれる妻(予定)に有難いと思いつつ、「一度相談に行きたいんですけどー」と緊張感のない電話をかけたの

                                    桜の嘘 (第6回 短編小説の集い 参加作) - ライティング・ハイ
                                  • 【第8回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                    世俗のしがらみや承認欲求に疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。ここでは目の前の純粋な表現だけを追究して楽しみましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そしてその後このブログで主催者が振り返りを行います。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 はてなブログ・はてなダイアリーからの投稿に限らせていただきます。 (はてな匿名ダイアリーからは受け付けません!) はてな

                                      【第8回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                    • リンゴ -【第0回】短編小説の集い- - このはなブログ

                                      5 「ああ、そうだ。リンゴ、リンゴがあるのよ。直、持って行かない?」 母はそう言って冷蔵庫にぱたぱたと駆けていき、扉を開けると早くもいくつかのリンゴを取り出して袋に詰めはじめている。 「まだいるって言ってないじゃん。」 直子は母に聞こえぬよう小声でそう呟いたあと、それでも「ありがとう」と言って渡された袋を受け取った。 「悟さんと一緒に食べてね。結構いいやつなのよ、それ。」 母にそう言われ、直子は曖昧に頷いた。 そして手早く帰り支度をすると、「じゃあ、私行くね。」と言って玄関に向かった。 「うん、悟さんによろしくね。」 母がまたもや悟の名前を出したので、直子は「はいはい」と言って手をひらひらと雑に振りながら逃げるように家を出た。 帰り道、直子の表情は暗かった。右手に持った袋がずっしりと重く、思わず「はあ」とため息をついた。 自宅に着いてからも、袋に入ったリンゴを見ては陰鬱な気持ちになり、やは

                                        リンゴ -【第0回】短編小説の集い- - このはなブログ
                                      • 『ツナガル』 ~【第1回】短編小説の集い(B:写真) - バンビのあくび

                                        だんだん寒くなってきましたね。皆様、いかがお過ごしでしょうか? さてさて、前回も参加させて頂きましたが、懲りずにまたお話を書いてみました。 お暇な方がいらっしゃいましたら、お付き合い頂けると嬉しいです☆ *** 『ツナガル』 暗く重たい、今にも雨が降り出して来そうな空だった。 「行ってきますー」 パタパタと廊下を走ってきたシュウは、つま先を運動靴に引っ掛けて慌てて家を飛び出して行った。カンカンと階段を降りる音が聞こえたかと思うと、その音は1度止まり、今度はカンカンカンと上がってくる音がした。 「傘!傘を忘れたっ!」 そう言いながらバタンとドアを開け、再度「行ってきます!」と言いながら傘を持ち、走って出て行った。 カンカンカン。 毎朝のことながら、なんと慌ただしいことだろうとマコは思った。 もう少し早く起きれば慌てずにすむのだが、小学校が家から近いこともありギリギリまで毛布に包まれて「ん、あ

                                          『ツナガル』 ~【第1回】短編小説の集い(B:写真) - バンビのあくび
                                        • 【第3回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                          世俗のしがらみや承認欲求に疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。 ここでは目の前の純粋な表現だけを追究して楽しみましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そして集まった小説の中から「これは!」というものを毎回ピックアップさせていただきます。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 はてなブログ・はてなダイアリーからの投稿に限らせていただきます。 (はてな匿名ダイア

                                            【第3回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                          • 第0回短編小説の集い個人感想 - 読書録 本読みの貪欲

                                            ぜろすけ様の呼びかけで開催された第0回短編小説の集い。応募作は40作を超えるとのこと。すごい。 先週末、応募作品に一通り目を通しました。 個人感想募集とのことですので、少し書いてみます。全部の感想を書く筆力がないため、気になった作品を5点をあげてみます。すみません。順番は適当。 文学的な価値というものがどこで決まるのか私はまったく無知なので、客観的な良し悪しではなく個人的な好みで選んでます。(個人ブログにそこまで求めている人はいないと思いますが念のため) 一言感想(である調に他意はないです) ・『金魚姫』by「価値のない話」id:zeromoon様 視点の移動がとてもよい。一人の背後に張り付く系三人称なのに、前半はオトメちゃん、後半は未歌視点。 視点移動という手法自体は良くあるが、前半で感情移入させておいて後半で落とす、というのが利いている。 冷たい未歌が素敵。「歌」、「未」満という名前も

                                              第0回短編小説の集い個人感想 - 読書録 本読みの貪欲
                                            • 【第1回】短編小説の集いの感想 テーマAから - おけばの記録

                                              2014-11-02 【第1回】短編小説の集いの感想 テーマAから 日記 【第1回】短編小説の集いに参加した。集いの主催者様ありがとう!私の作品を読んでくれた人やこれから読むかもしれない人もありがとう! その集いに投稿された作品の中で、テーマA「ハロウィン・ホラー」で書かれた作品について私なりの感想を書く。今回は全ての作品について感想を書く。 投稿作品は以下の記事から。 <a href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/10/26/122101" data-mce-href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/10/26/122101"&

                                              • 【第2回】短編小説の集い 感想とまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                                クリスマスなんてなくなれっていう良い子のところには幸せなクリスマスが来ないようにうまく世の中設定されていると思う主催者です。すっかり寒くなってきましたね。 それでは今回も一気に行きましょう。 12月の温かな夜 - 金田んち 一昔前のトレンディドラマのような軽妙なテンポで最後まで展開を持ってこれるのはいいと思いました。そして登場人物に嫌な奴がいないのはいいですね。ただ軽妙すぎてさっと流れてしまう気もするので、もっと読者も裏切るような落とし穴が展開の中にあると印象が強くなると思います。 “家族” -【第2回】短編小説の集い- - このはなブログ 説明不要の世界が完結している。そんな潔さを感じました。一つの物語が始まって、そして終わっていく過程を丁寧に書いていると思いました。世界設定がどうのこうのと言いますが、説得力の圧倒的な力の前には設定なんて粉々になるんですよ。「星になった」と言ったから星に

                                                  【第2回】短編小説の集い 感想とまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                                • 【第6回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                                  はーい! お待たせしました、今月のとりまとめでーす! 今回は締切直前にインフルエンザになるし年度が新しくなってちょっと忙しくなったりでどうなることかと思ったけれど、企画がにぎわってくれるのが一番元気をもらえるなぁと支えられていることを感じた次第です。さてさっそく行って見ましょう! novelcluster.hatenablog.jp ronpoku.hatenablog.jp 久しぶりのろんぽくさんのお話は雰囲気が変わらず、というか更に突き詰めたところがあって素敵だなぁと思いました。桜からコノハナサクヤヒメ、そして燃え盛る産屋での出産エピソードをろんぽくさん風にアレンジした今作からは「強い執着」以上の「妄執」のようなものを感じました。短い言葉で畳み掛けるような表現が更に読者を追い詰めるところが静かに燃える心を駆り立てますね。 lfk.hatenablog.com こちらで感想を書くのははじ

                                                    【第6回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                                  • 短編小説の集い『のべらっくす』2月感想ノック - さらさら録

                                                    ここのところ、短歌と短編小説にまみれて追われてひいいいいいいたのしいいいいいいいいとなっている昨今ですが、みなさまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。 とりあえず、月間スケジュールとして『のべらっくす』と『短歌の目』のリズムを確立したいところです。夜の時間がたっぷりある今のうちに、野球のペナントが始まるまでに…! ということで、のべらっくす2月の感想です。 【第5回】短編小説の集い とりまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」 ☆ * ☆ * ☆ 『猫は「にゃん」と鳴かない』 - うつ病だけど、生きてます 痛いですその1。星屑くるみさんのあすかシリーズを読んでいると、川上弘美さんの『ニシノユキヒコの恋と冒険』を思い出します。もっとも、設定は逆ですが。 あすかの体に傷をつけめちゃくちゃにすることで、自分の受けた心の傷をもあすかに刻みこもうとしたんでしょうか。DV描写がとてもリアルで、

                                                      短編小説の集い『のべらっくす』2月感想ノック - さらさら録
                                                    • 【第1回】短編小説の集い 感想 - 冬色の脈

                                                      2014-11-08 【第1回】短編小説の集い 感想 <a href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/10/26/122101" data-mce-href="http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/10/26/122101">【第1回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」</a> 【第1回】短編小説の集い 投稿作品一覧 - 短編小説の集い「のべらっくす」 参加させていただきありがとうございました。せっかくなので、短いですが感想を書こうかなと

                                                      • 短編小説の集い「のべらっくす」第6回に参加 - Letter from Kyoto

                                                        テーマは「桜の季節」。字数制限が5,000字以内ということで、だだっと書いて6,300字を越えてしまったところから削るのが大変だった。三人称で書くことを推奨されているんだけど、どう頑張っても三人称の文章というのが書けない。今回も語り手は大学生の「僕」であり就職活動で知り合った「川崎」という男と、就活の話です。 「それで、どこだっけ?」 「場所はそんなに重要じゃないんだよ」 「日本から遠いのか?」 「遠いと言えば遠いかな。乗り継がないといけないから」 「休みができたら遊びに行くよ」 「そうだね」 川崎とは1年前、就職活動中に知り合った。僕らは同じ説明会の会場にいた。 僕と川崎が初めて会ったのは就活の序盤の時期だった。当時まだ活動の戦略もできておらず、そもそも就職活動自体がどういうものかよくわかっていなかった。その日は採用の選考ではなく会社の紹介を聞くだけの日だった。僕は他の就活生たちに混ざり

                                                          短編小説の集い「のべらっくす」第6回に参加 - Letter from Kyoto
                                                        • 短編小説の集い「のべらっくす」

                                                          ご無沙汰しております。 最近は俗世間にまみれてnote版の企画も長らくお休みしていましたが、この度新しい企画を立ち上げることになりました。 twitter.com アカウントはこのブログの更新情報アカウントの流用で、月に一度お題を出してハッシュタグでゆるくつながる企画です。小説、詩、短歌、エッセイ等幅広いジャンルでの募集を考えています。生活が不安定になったため、今後はTwitterのほうでゆるく企画を続けて行きたいと考えております。11月より開始する予定です。 それに伴いまして、こちらのブログを年内で削除することにしました。開始当初から年数が経っており、当初参加された方のブログや記事に抜けが多く出てきていることも削除の理由のひとつです。 それではまたどこかで会いましょう。今までありがとうございました。 今月で最終回なので、過去の作品の振り返りでも感想でもこちらの記事で補完していきます。この

                                                            短編小説の集い「のべらっくす」
                                                          • 【短編小説の集い】初心者のための「はてなブログ」活用法 - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                                            「のべらっくす」のためにはてなブログを始める方が増えましたので、はてなサービスなどを交えて「のべらっくす」を楽しむためのシステムを少し紹介しておきます。 また「のべらっくす」のためだけにはてなブログに登録いただいた方が今回多く、主催者として非常にうれしい思いであります。いろいろ癖のあるブログサービスなので、初心者のための「のべらっくす用」のはてなブログの使い方の記事なども検討します。 — 短編小説の集い「のべらっくす」 (@novel_Star) 2015, 6月 6 はてなスター 気軽な「イイネ!」のようなものです。はてなブログでは記事の下に設置されていて、「デザイン」→「カスタマイズ」→「記事」で設置の有無が変更できます。 これは第0回の「心に残った作品」記事のはてなスターです。画像の黄色い星のアイコンをひとつポチっと押すとスターがひとつ付きます。気に入った記事には何度でもスターをつけ

                                                              【短編小説の集い】初心者のための「はてなブログ」活用法 - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                                            • 【第10回】短編小説の集い 投稿作品一覧とお知らせ - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                                              大変お待たせしました、第10回の投稿作品一覧です。実はこの記事を投稿した現時点で応募は以下の通りです。そのため、締め切りを延ばすことにしました。 第10回短編小説の集い「旅」の締切 8月3日(月)12:00 つまり月曜日の正午まで募集します。「間に合わないかも……」という方も是非土日を使ってチャレンジングしてみてください。また、文章スケッチの広場や納涼フェスティバルは締め切りがまだたくさんあるので、気長にチャレンジしてみてください。では、投稿作品を見ていきましょう。 ※募集は締め切りました! novels.hatenadiary.com literary-ace.hatenablog.jp 7/31 追加 kalkwater.hatenablog.com yama-aki1025.hatenablog.com chihiron-novel.hatenablog.com lfk.hatena

                                                                【第10回】短編小説の集い 投稿作品一覧とお知らせ - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                                              • 【第2回】短編小説の集いに応募したよ - 散るろぐ

                                                                2014-12-01 【第2回】短編小説の集いに応募したよ 短編小説の集い ≡≡≡c⌒っ゚Д゚)っ【第2回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」セブンスター早川沙織はビルの非常階段を、慎重な足どりで一歩ずつ登っていた。ときおり吹くビル風には、歌舞伎町のアルコールのにおいがした。「桐生くん、またタバコ吸ってるの?」沙織はビルの屋上にたどりつくと、タバコをふかしている男に声をかけた。「タバコは体にわるいよ」「知ってるよ」男は言いながら、タバコの煙を細く吹き出した。男の名前は桐生。沙織とは、付き合い始めて3年になる。会社の中では滅多に話さないが、たまに沙織の方がこうして会いに来る。普段なら、沙織が一方的にしゃべり始めるのだが、今日は桐生の横に座って、静かに隣のビルを眺めている。桐生は経験上、黙っているときの沙織は、よっぽど嫌なことがあったか、なにか怒っているのだ

                                                                  【第2回】短編小説の集いに応募したよ - 散るろぐ
                                                                • 第6回短編小説の集い「ブルーミンシンドローム」 - nerumae

                                                                  http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/03/20/000000novelcluster.hatenablog.jp 参加させていただきます。ぜろすけ氏運営多謝でございます。 毎度忌憚ないご感想おまちしております。 他の人のも読んで書いて読解力あげるぞう☆ お題「桜の季節」 タイトル「ブルーミンシンドローム」 文字数 3697字 ーーーー photo by shelbyursu 3軒隣のわこの首につぼみらしきものが見えはじめたのは卒業式が終わってそろそろ一週間のうららかな午後のことだった。 「ね?」 あるでしょ?と金色に脱色した後ろ毛をかきわけてわこはうなじのそれを見せた。ぼこぼこと節くれだったわこの頚椎左よこにある2つのそれはぱっと見、吹き出物のようだった。 私は顔を近づけてよく見た。たしかにそれは何かのつぼみだった。樺色の節の先端には膜

                                                                  • 【第0回】短編小説の集い 感想一覧とまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                                                    どうも、主催者です。本当はひとつひとつに丁寧な感想を書きたいところなのですが、そうするといつまで経っても終わらないので「心に残る名作選」以外の方は一言感想です、ごめんなさい。詳細な感想がほしい! むしろやっつけてほしい! という奇特な方がいらっしゃったら申し出てください。 ※主催者が「これは!」と思った作品はこちらに取り上げています※ 【第0回】短編小説の集い 心に残る作品10選 - Novel Cluster 's on the Star! 【作品一言】 お題「りんご」 - 何かのヒント 昔話を組み合わせると言う視点が面白いです。りんごが比喩表現のみの登場で、印象が薄いのが残念でした。 短編小説の集い - 読闘食闘日記 「ピーターラビット」の二次創作に挑戦されたみたいで、独自解釈がなされていますね。マクレガーさんの口調が延々と説明っぽいのが気になりました。 【第0回】短編小説の集い とり

                                                                      【第0回】短編小説の集い 感想一覧とまとめ - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                                                    • 『短編小説の集い』8月感想 祭り - さらさら録

                                                                      「祭り」というテーマでいろんな切り口からの作品を読めて楽しかった反面、自分の中の「祭り」のイメージの貧弱さに気付かされた今回。夏祭りに行った記憶がなくてですね、というのは言い訳です。 ということで、つらつらと感想を書き連ねていきます。novelcluster.hatenablog.jp 【短編創作小説】夏祭りでりんご飴を買うときのあれこれ。 ―のべらっくす第11回― - シエラの桜庭 改行が多いのは横書きだからなのか、ブログだからなのでしょうか。三人称の小説なのに個人の日記のように思えて読みづらかったです。 中学生くらいかなと思ってたら金髪と出てきてびっくりしました。黒髪でぶんむくれた少女のイメージで読んでいたので。正直、主人公が天狗に恋する少し変わった女の子というより、自分に好意を寄せてくれている男の子を都合よく振り回してつんけんした態度を取るとても嫌な女の子に見えました。直樹くんそんな

                                                                      • 【創作】ごはんの時間−第4回短編小説の集い - nerumae

                                                                        http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/01/20/000000 http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2015/01/20/000000 参加します! 今回のお題:「お菓子」 タイトル:「ごはんの時間」 文字数:4966字 ※内容に婉曲的なニッチモサッチモおよびデンジャラス表現が含まれます。 苦手なかたはお避けください。 ※どうぞ長短忌憚なくご感想ください。次にいかします。 ーーーーーーーーーー 「ごはんの時間」 photo by Yohei Sekiguchi カスミはお菓子しか食べられない。 彼女がキャンディバーを口に含むとき、首をほんの少しだけ傾ける癖がある。カスミの絹のように黒くて長い髪がブレザーの肩から流れ落ち、その隙間から陽の光が彼女の瑕疵ひとつない頬を優しく撫でるのを見て、こう切望し

                                                                        • 【第9回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                                                          世俗のしがらみや承認欲求に疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。ここでは目の前の純粋な表現だけを追究して楽しみましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そしてその後このブログで主催者が振り返りを行います。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 はてなブログ・はてなダイアリーからの投稿に限らせていただきます。 (はてな匿名ダイアリーからは受け付けません!) はてな

                                                                            【第9回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
                                                                          • 鉄板の上の花見 -短編小説の集い宣伝- - 無要の葉

                                                                            2015-03-31 鉄板の上の花見 -短編小説の集い宣伝- 北の玄関口と呼ばれる公園の春はそれまで通り、青い空と桜の木が主役だった。 「はいよ、おまちどう」 花見客で賑わう沿道には露店が立ち並び、ソースや醤油の焦げる匂いが行きかう人々の食欲をそそっていた。 「しっかし、こんなご時世でも花見なんて呑気だなァ」 「内地のお偉いさんのお偉い風習は簡単になくならねェんだよ」 隣り合った焼きそば屋の店主と唐揚げ屋の店主が客の切れ間にボヤいた。 「だよなァ。俺ァこれなもんで」 焼きそば屋の店主が膝を叩いた。その左足は膝から下が義足になっていた。 「この辺の奴ァみんなそうさ。中東ですか?」 「いいや、アフリカだ」 「随分と遠い所へ」 「おかげで日本に戻ってこれたけれどよゥ」 焼きそば屋の前に硬貨を握りしめた子供がやってきた。店主が代金を受け取ると、屋台に据え付けられた人型のマシンが鉄板から焼きそばをす

                                                                              鉄板の上の花見 -短編小説の集い宣伝- - 無要の葉
                                                                            • 【第5回】短編小説の集い - 散るろぐ

                                                                              2015-03-06 【第5回】短編小説の集い 【第5回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」もう期限が切れてしまったけど短編小説を書いたよ。元のままだったら間に合ったんだけど、書き直したんだ。僕が知るかぎりでは見たことのない文章になってるから、面白くない(読みにくい)かも。自分では良いと思ったんだけどね。自信がないんだ。時間があったら読んでみてね。 大いなる遺産 黒いスーツの男の人が浜辺を歩いていたんだ。オレンジ色ににじむ海から風がひゅうと吹きつけていた。入り江には船を吊り上げる錆びたクレーンが大きな影を伸ばしている。男の人はスマートフォンを取りだして水平線にカメラを向けたけどすぐにポケットに戻してしまった。港の風景は年々変わってる。波うちぎわだったところはコンクリートで固められて、波止場には大きなテトラポットが投げ込まれている。その内側にはエビを養殖

                                                                                【第5回】短編小説の集い - 散るろぐ
                                                                              • 雪どけ - 第5回短編小説の集い - - このはなブログ

                                                                                7時。健司のいつもの起床時間だ。 もう何年も前から目覚まし時計がなくてもほとんどぴったりこの時間に起きるようになっている。 腰に負担がかからないよう、横を向いて手をつきながらゆっくりと起き上がると、隣で寝ている雪子を起こさぬようそろりと布団から出た。 台所で一人分のコーヒーを淹れ、椅子に座ってテレビを見る。朝食は食べない。 以前は雪子が健司よりも早く起きて焼魚やら味噌汁やらを作ってくれていたのでありがたく頂いていたが、最近の雪子は午前中いっぱい眠りこけているので、健司もわざわざ一人分の朝食を用意するのが面倒くさく、朝はコーヒーだけという生活が続いている。 テレビ画面の中では、昨日起こったという殺人事件のことや、人気芸能人カップルの破局、梅の花の開花状況に至るまで様々な情報が目まぐるしく流れ、そのたびに表情をころころと百面相のように変えて原稿を読みあげるアナウンサーを、健司は半ば感心する思い

                                                                                  雪どけ - 第5回短編小説の集い - - このはなブログ
                                                                                • 【第1回】短編小説の集い 感想一覧「B 写真」編 - 短編小説の集い「のべらっくす」

                                                                                  さて、後編の「B 写真」編です。 ※「A ハロウィン・ホラー」編は以下の記事へどうぞ。 【第1回】短編小説の集い 感想一覧「A ハロウィン・ホラー」編 - 短編小説の集い「のべらっくす」 【第1回】短編小説の集い参加します! 題名:『おばあさんの思い出』 お題:写真 - 読書録 本読みの貪欲 人間は顔じゃないっていうけど、やっぱり顔立ちは大事。性格ブスはどうしたって顔に現れるというのが今まで生きてきた結論。さりげなくおばあさんと恵美子の性格が見える冒頭のシーンとつながる最後のオチが秀逸。ただ血をわけた娘をあそこまで憎く思えるのは何かあったからなのではと思うし、父方の血が濃く出たことで母方の方から何かクレームでも来たのではないだろうかと思う家庭板脳です。そう考えると小町で取り上げたら面白い話かもしれません。 かつて-そこに-あった (テーマ:B 写真)【第1回】短編小説の集い - 日々我れ

                                                                                    【第1回】短編小説の集い 感想一覧「B 写真」編 - 短編小説の集い「のべらっくす」