「今回、41歳で、人生における早期リタイア制度を利用させていただいたことに対し、感謝申し上げると同時に、現在、お仕事などにて、お世話になっている関係者のみなさまに、ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」 この文面は、流通ジャーナリスト・金子哲雄さんが、生前に自らしたためた会葬礼状だ。2012年10月2日、41歳の若さで“完璧な終活”をしてこの世を去ったことは、大いに話題になった。 病気発覚から2週間で「これも運命だ」 「10万人に1人という希少がん“肺カルチノイド”と診断されたのは、2011年6月のことでした」