歯周病予防の「神器」、適材適所で使う 歯肉の炎症が続くことで歯を支える歯槽骨が溶け、最終局面では歯が抜け落ちてしまう歯周病。そればかりでなく、菌や炎症物質が歯肉の血管から血流にのって全身に運ばれ、動脈硬化や認知症など健康寿命をおびやかす疾患との関連も明らかになってきたことは前回記事で伝えた。 訪問歯科医師として多くの高齢者の口腔を診てきた伊東材祐氏は「自分ではきちんと磨いているつもりでも、歯周病を予防できる磨き方を実践している人は少ない」と指摘する。1日3回の歯磨きを習慣にしてきた人でも、歯周病が進行し、歯を失うケースも少なくないという。 「決して歯磨きをおろそかにしていた人ばかりではなく、『しっかり磨いてきたのになぜ?』とおっしゃる人も少なくありません。正しい磨き方を知っていれば、歯を失うこともなかったのに、と残念な気持ちになります。若いうちは免疫力が高いので、間違った磨き方をしていても
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