See related links to what you are looking for.
See related links to what you are looking for.
地球温暖化が人為起源のCO2によることが、多くの科学者のたゆまぬ努力によって、次第に明らかになった来た研究史の中で、金字塔ともいうべき画期的な業績がいくつかある。ハワイ・マウナロア山でのキーリングのCO2濃度観測などがその一つだが、コンピューターを使って気候予測をする分野で画期的な仕事をしたのは、日本人の真鍋淑郎(プリンストン大学)であった。1967年、真鍋が共同研究者と書いた論文について、ワートは『温暖化の〈発見〉とは何か』の中で(143頁)、 温室効果による温暖化のモデル計算が、専門家に理にかなったものだと見られるようになったのは、このときが初めてのことだった。温暖化に本質的な要因が十全に計算に取り入れられたと認められたのだ。専門家の一人であるブロッカーがのちに振り返って言っているが、この1967年の論文こそが、「これ(温暖化)は憂慮すべき問題なんだと、私を確信させたもの」だった、と。
2010年09月08日16:02 カテゴリ地球温暖化に関する科学地球温暖化懐疑論について CO2がふえても温室効果は強まらないという議論(飽和論)への反論 「CO2による吸収は飽和しているからCO2がふえても温暖化しない」という議論(ここでは仮に「飽和論」と呼びます)について、東京大学IR3SからIR3S/TIGS叢書として公開されている「地球温暖化懐疑論批判」では議論27として、東北大学の明日香さんのサイトから公開している「地球温暖化懐疑論へのコメント Ver.3.0」では議論26として、反論しました。 最近、その反論を名指しで反論する記事を見かけました。あるブログの古い記事に対するコメントになっており、そこで議論を続けるのはあまり適当でないと思いましたので、ここに移って論じることにします。 この記事は上記の2つの文書の著者を代表する立場で書いてはおりません。また、この記事は、知識を整理
(wikipediaより) スヴァンテ・アレニウス (Svante August Arrhenius) 1859~1927、スウェーデン 大気中の二酸化炭素濃度が地球の気候を左右しうることを発見。「気候変動研究の先駆者」 多くの点でアレニウスこそが現代までつながる気候変動研究の先駆者と言っていいでしょう。鉛筆と紙による計算で、「もし地球大気の二酸化炭素濃度が倍増すれば、平均気温は5~6℃上昇するだろう」と、現代のコンピューターを駆使した計算に近い結論を導き出しました。さらに一歩進んで、人間活動により放出される二酸化炭素により平均気温が上昇するのではないか、との推測まで打ちたてました。 人類活動は地球の気候すら左右しうるようになったのではないか、という新しい概念に、ついに到達した瞬間と言えるかもしれません。 アレニウスは、多くの分野に通じた化学者かつ物理学者です。最も有名なのは彼の名を冠した
2011年03月11日12:54 カテゴリ地球温暖化に関する科学地球温暖化懐疑論について 『パリティ』3月号の温暖化問題の企画と松田卓也さんの評論へのコメント 丸善から出ている物理の月刊誌『パリティ』で、3月号から、「温暖化問題、討論のすすめ」という企画を始めるのだそうです。 企画の趣旨はもっともだと思います。『パリティ』の対象である広い意味の物理には地球の物理を含んでおり地球温暖化のしくみもその中に当然含まれる話題ですし、社会の意思決定の中で科学はどういう役割を果たすのかという議論は必要なことだと思います。 ただし、物理の雑誌なのですから、気候のしくみが物理を基礎としてどこまでわかったのかを確認するところから始めてほしいと思います。ちょうど『パリティ』が提携しているアメリカ物理学協会(AIP)の『Physics Today』の2011年1月号にRaymond Pierrehumbert
2012年08月27日02:12 カテゴリ地球温暖化に関する科学科学コミュニケーション 『パリティ』2012年9月号、赤外放射と惑星の温度、科学をどう伝えるか 丸善出版から出ている物理の雑誌『パリティ』の2012年9月号が出ました。 レイモンド・ピエールハンバート (Raymond Pierrehumbert) 「赤外放射と惑星の温度」は、地球・金星・火星の大気中の放射伝達とそれによって気温がどう決まっているかについてのきちんとした解説です。Physics Todayの2011年1月号に出た記事の翻訳です。もとの記事について[2011年3月11日(震災前)の記事]で紹介しましたのでそちらもごらんください。 リチャード・サマービル (Richard Somerville)、スーザン・ジョイ・ハソル(Susan Joy Hassol)「気候変動の科学をどのように伝えるか」は、地球温暖化について
2010年09月08日16:02 カテゴリ地球温暖化に関する科学地球温暖化懐疑論について CO2がふえても温室効果は強まらないという議論(飽和論)への反論 「CO2による吸収は飽和しているからCO2がふえても温暖化しない」という議論(ここでは仮に「飽和論」と呼びます)について、東京大学IR3SからIR3S/TIGS叢書として公開されている「地球温暖化懐疑論批判」では議論27として、東北大学の明日香さんのサイトから公開している「地球温暖化懐疑論へのコメント Ver.3.0」では議論26として、反論しました。 最近、その反論を名指しで反論する記事を見かけました。あるブログの古い記事に対するコメントになっており、そこで議論を続けるのはあまり適当でないと思いましたので、ここに移って論じることにします。 この記事は上記の2つの文書の著者を代表する立場で書いてはおりません。また、この記事は、知識を整理
下の図はウィキペディアの日本語版から引用した温室効果の説明として行われているものである。数値の細かな違いはあるがどこでもこのような説明が行われている。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E5%AE%A4%E5%8A%B9%E6%9E%9C 地表から放射された赤外線が温室効果ガスに吸収されこれが地表へ向かって再放射されるため温室効果ガスがない場合よりも地球表面が高温に維持されるというのが共通に見られる説明である。しかしこの説明には大きな問題が指摘されている。 TheorySurgeryは「温室効果ガスの分光学:励起状態ダイナミクス」の中で以下のように述べている。 『地表放射を吸収し振動励起した分子は、大気中の99%を占める窒素や酸素などの赤外不活性分子の衝突により消光されます。これは振動励起の自然放射の寿命がミリ秒と比較的長いために[1]、一気圧の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く