【ニューヨーク=平田雄介】ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、国連総会一般討論で演説し、ロシアが「ウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所を攻撃する計画を立てている」との情報を入手したとして、「核災害につながる」と厳しく非難した。冬を迎える「ウクライナ国民の士気をくじき、降伏させる」ため、送電網も攻撃目標にしていると訴えた。 演説では、中国とブラジルが今年5月に発表したウクライナ危機の政治解決をうたう和平案を「決して受け入れない」と拒絶。早期停戦を求める小国を取り込み、「ウクライナを犠牲にして国力を増強させるのはいけない」と批判した。 ゼレンスキー氏はこれに先立つ24日、ウクライナ侵略に関する安全保障理事会の会合に出席し、プーチン露大統領について「多くの国際規範やルールを破ってきたので、自ら戦争をやめることはできない」と強調。ウクライナの「戦勝計画」に基づく「行動」によってロシアを和平に