異世界ものにおいても、経済という小道具は切っても切り離せない関係です。 ですが、それをどうデザインするべきか。作品を作る方であれば誰もが悩み、そして楽しみながらデザインしたのではないでしょうか。 例えば、武器の値段。 例えば、食事の値段。 或いは、宿泊費。 価格の設定によっては、酷評されたり、誹謗中傷を受けたりといった、いわゆる炎上を招いたりする……というのは、皆さん覚えがあるのではないでしょうか。 なぜ炎上するのか? それは一言でいえば「理に叶っていないから」です。 理屈に矛盾がある。少なくとも、そう感じ取られてしまう。 なぜ矛盾するのか。或いはそう誤解されるのか。 多くの例を見て、「異世界の物価を日本円に換算してしまっている」というのが最大の原因なのではないかと思うようになりました。 つまりは、「異世界の理屈」と「日本の常識」が衝突してしまうのが原因なのでは、と。 例えてみましょう。