私がここの日記で書いたアカゲザルの体細胞クローンの報告が今週号のNature本誌に掲載されたのだが,ニュースの段階では著者らが自発的に他の機関に再検証を依頼したのだと思っていたのだが,そうではなかったようだ. Replicator reviewという記事で,Hwang氏らの捏造を受け,"Keeping in mind the principle that extraordinary claims require extraordinary proof, Nature may in rare cases demand it."と書いたその"rare case"として,Natureが要求して再現実験が行われたのだということを知った. これはNatureの歴史において初めてのことで,如何にかの捏造論文の傷が深いか,そしてそれを掲載した雑誌が科学研究の信頼を取り戻そうとしているかということを表して