著: かしみん 「大きくなったら大宮に住む」 小学1年生のころからの夢は、ケーキ屋さんでも宇宙飛行士でもなく、大宮に住むことだった。しかも、ただの大宮ではなく、「東口にある氷川神社の参道か、大宮公園の近くがいい」というこだわりよう。 そして、幼いころからの夢は22歳にしてかなった。かなえてくれたのは、付き合っていた彼氏。かなったといっても、成り行きで住むことになったのではなく、私がわがままを言って“かなえてもらった”んだけれども。憧れの大宮での生活は、同棲という形でスタートした。 なぜこれほどまで大宮(それも氷川神社の参道か大宮公園らへん)にこだわっていたのだろう。明確な理由は、今でも分からないけれど、ただ、父との思い出が影響していることは確かである。 私のルーツは大宮にあり 私は父子家庭で育った。5歳で両親が離婚し、いろいろあって父と住むことになった。家族は、父のほかに妹がひとり。二世帯