18日、ウクライナ東部のマレーシア航空機墜落現場に到着した全欧安保協力機構(OSCE)の監視団(中央)と、警備する親露派(AP) 【ニューヨーク=水野哲也】国連の安全保障理事会は18日、事件に関する緊急会合を開き、「完全で独立した国際的な調査」を求める報道機関向け声明を発表した。国連はフェルトマン事務次長を近くロシアとウクライナに派遣するほか、国連機関の国際民間航空機関(ICAO)も真相究明に関与させる方針だ。 会合では、ウクライナのセルゲーエフ国連大使が、「ロシアが武装勢力に武器を提供するなどの支援をしていなかったら、悲劇は起きていなかった」として、ロシアを批判。これに対し、ロシアのチュルキン国連大使は、「なぜウクライナ航空当局は、軍事衝突が起きて地対空ミサイルが稼働しているような地域への民間機の飛行を許可したのか」と反論した。チュルキン氏は、国際的な事故調査の必要性には同意しながらも、