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杉山登志郎の検索結果1 - 12 件 / 12件

  • 〈特別公開〉旭川いじめ自殺と「いじめ後遺症」(斎藤環)

    ※『世界』2024年10月号収録の記事を特別公開します。 はじめに 2021年2月、旭川市立中学校2年生(当時)であった廣瀬爽彩(さあや)さんが、厳冬の最中にもかかわらず軽装のまま家を出て近所の公園で凍死し、およそ1ヵ月後に遺体で発見されるという痛ましい事件が起きた。彼女の置かれた状況から、自殺であったと推定されている。何よりもまず、廣瀬爽彩さんのご冥福を心よりお祈りしたい。 この事件を受けて、市教委の第三者委員会によるいじめ重大事態の調査がなされ、2022年9月、調査報告書が提出された。しかしこの報告書では、いじめと自殺との因果関係は「不明」とされていた。今津寛介市長は、遺族が調査報告書の内容に不満を抱いており、再調査を強く求めていることを踏まえ、あらたに旭川市いじめ問題再調査委員会(以下「同委員会」)を設置した。同委員会は教育評論家の尾木直樹氏を委員長として、弁護士、心理学者、精神科医

      〈特別公開〉旭川いじめ自殺と「いじめ後遺症」(斎藤環)
    • トラウマが原因で生じる「第4の発達障害」が、学校教育の現場を混乱させている | 東洋経済education×ICT

      杉山登志郎(すぎやま・としろう) 福井大学 子どものこころの発達研究センター 客員教授 久留米大学医学部小児科、名古屋大学医学部精神科、静岡県立病院養心荘、愛知県心身障害者コロニー中央病院精神科医長、カリフォルニア大学留学、名古屋大学医学部精神科助手、静岡大学教育学部教授を経て、2001年あいち小児保健医療総合センター心療科部長兼保健センター長、2010年浜松医科大学児童青年期精神医学講座教授、2016年同大学客員教授。2017年から福井大学子どものこころの発達研究センター客員教授。『発達障害の子どもたち』『発達障害のいま』『子育てで一番大切なこと 愛着形成と発達障害』(いずれも講談社現代新書)など著書多数 (写真:杉山氏提供) 2003年にあいち小児保健医療総合センターの心療科に虐待の専門外来を開設した際、1000人もの被虐待児と接して驚いたのが、その過半数が発達障害の診断基準を満たすと

        トラウマが原因で生じる「第4の発達障害」が、学校教育の現場を混乱させている | 東洋経済education×ICT
      • 発達障害について④:『発達凸凹(デコボコ)』という言葉 - 子育て・育児や対人関係に役立つ心理学のテクニック

        発達障害に関連する言葉として、『発達凸凹(デコボコ)』という言葉があります。 この『発達凸凹』という言葉は、「障害」という言葉を使わないことで表現として柔らかくなるというメリットもありますが、それよりも『その子の特性を理解する』際にとても有用な考え方であると感じています。 発達凸凹とは 著名な先生の説明をお借りすると、 「発達凸凹とは、認知(知覚・理解・記憶・推論・問題解決などの知的活動)の能力の高い部分と低い部分の差が大きい人のこと」であり、発達凸凹に適応障害が加わると発達障害になる(『発達障害のいま』杉山登志郎、講談社、2011) ということだそうです。 リンク この杉山先生による説明には、次の2つの大切なことが含まれていると思います。 (1)発達凸凹とは、認知の能力の高い部分と低い部分の差が大きい人のこと 定型発達のお子さんの場合は、杉山先生の仰るところの認知能力は年齢が上がるととも

          発達障害について④:『発達凸凹(デコボコ)』という言葉 - 子育て・育児や対人関係に役立つ心理学のテクニック
        • 精神科医・杉山登志郎、子どもの発達障害の大半は「発達の凸凹にすぎない」訳 | 東洋経済education×ICT

          発達障害の大半は「病気ではなく障害でもない」 ――発達障害には、社会性やコミュニケーションの障害である「自閉症スペクトラム障害(ASD)」、不注意と多動・衝動性が目立つ「注意欠陥多動性障害(ADHD)」、読み書きや計算のいずれかまたは複数が困難な「学習障害(LD)」などがあります。こうした発達障害の子どもが、近年増えているのはなぜでしょうか。 2005年に発達障害者支援法が施行され、発達障害に対する支援が定められました。これを機に「やる気が足りない」「親のしつけが悪い」と、それまで思われていた子どもたちに対して、「もしかしたら発達の問題を抱えているのではないか」 という目が向けられるようになりました。発達障害の子どもが増えている背景には、こうしたことも関係していると思われます。 ただ、精神科は症状による診断であることを忘れてはなりません。いくつか項目があり、例えば6個当てはまればその病気と

            精神科医・杉山登志郎、子どもの発達障害の大半は「発達の凸凹にすぎない」訳 | 東洋経済education×ICT
          • 案外知らない、ADHDの子に生じてしまう「二次的問題」や「後遺症」…「ADHDの子」と接するときの「バカにならない工夫」(杉山 登志郎)

            言葉が幼い、落ち着きがない、情緒が不安定。 育ちの遅れが見られる子に、どのように治療や養護を進めるか。 講談社現代新書のロングセラー『発達障害の子どもたち』では、長年にわたって子どもと向き合ってきた第一人者がやさしく教え、発達障害にまつわる誤解と偏見を解いています。 本記事では〈言うことを聞かない、故意に人を苛立たせる…一教室に4~5人は存在する「ADHD」は「発達障害」なのか?〉にひきつづき、ADHDの人への特徴や、対応のコツ​などをくわしくみていきます。 ※本記事は杉山登志郎『発達障害の子どもたち』から抜粋・編集したものです。 ADHDのそだち さて、典型的な児童のスケッチを紹介する。 I君は元気な男の子である。最初に筆者が相談を受けたのは5歳、幼稚園の年長になったときで、集団行動があまりにできないので、専門家に相談に行くようにと園長先生から勧められ、お母さんがしぶしぶ受診させたのが始

              案外知らない、ADHDの子に生じてしまう「二次的問題」や「後遺症」…「ADHDの子」と接するときの「バカにならない工夫」(杉山 登志郎)
            • 大人の発達障害のADHDは他の精神疾患を併発しやすい?双極性障害やうつ病、PTSDとの違いを紹介 - あらたまこころのクリニック | 名古屋市瑞穂区の心療内科・精神科

              はじめに あらたまこころのクリニック院長加藤が、第116回日本神経精神学会学術総会に参加しました。 今回はその内容の中でも、ADHDと精神科の病気との合併症に関する情報を皆さんにお伝えいたします。 発達障害かもしれない? 人生の中で、失敗を繰り返すうちに、人の目が気になる、朝起きるのもおっくうで学校(会社)に行けない、相手のちょっとした言葉に傷ついて切り替えられない、気持ちが高ぶって眠れないなど、こころの症状が出るようになった。 「うつ病」と心療内科、精神科で診断されて長く通院しているが、治らないし、治療方針が腑に落ちない。新型うつ病かもしれないと考えることも。 それは、発達障害(神経発達症)と精神疾患(うつ病、双極性障害・不安障害・トラウマ)の合併かもしれません。 重ね着症候群と呼ばれることもあります。 ADHDのおさらい 今回は発達障害の中でもADHDに絞ってお話させていただきます。ま

                大人の発達障害のADHDは他の精神疾患を併発しやすい?双極性障害やうつ病、PTSDとの違いを紹介 - あらたまこころのクリニック | 名古屋市瑞穂区の心療内科・精神科
              • 〈特別公開〉旭川いじめ自殺と「いじめ後遺症」(斎藤環)

                ※『世界』2024年10月号収録の記事を特別公開します。 はじめに 2021年2月、旭川市立中学校2年生(当時)であった廣瀬爽彩(さあや)さんが、厳冬の最中にもかかわらず軽装のまま家を出て近所の公園で凍死し、およそ1ヵ月後に遺体で発見されるという痛ましい事件が起きた。彼女の置かれた状況から、自殺であったと推定されている。何よりもまず、廣瀬爽彩さんのご冥福を心よりお祈りしたい。 この事件を受けて、市教委の第三者委員会によるいじめ重大事態の調査がなされ、2022年9月、調査報告書が提出された。しかしこの報告書では、いじめと自殺との因果関係は「不明」とされていた。今津寛介市長は、遺族が調査報告書の内容に不満を抱いており、再調査を強く求めていることを踏まえ、あらたに旭川市いじめ問題再調査委員会(以下「同委員会」)を設置した。同委員会は教育評論家の尾木直樹氏を委員長として、弁護士、心理学者、精神科医

                  〈特別公開〉旭川いじめ自殺と「いじめ後遺症」(斎藤環)
                • 【話題】児童精神科医を描いたモーニングの新連載『リエゾン』専門家から酷評相次ぐ…「こんな治療は普通しません」 : 凹凸ちゃんねる 発達障害・生きにくい人のまとめ

                  始まったなあ。 モーニングで連載開始。 『リエゾン ―こどものこころ診療所―』https://t.co/us0HmSBLBF 取材協力と監修は杉山登志郎先生。 どんな内容になるのか、どきどきするな……。 — afcp (@afcp_01) March 4, 2020 ※無料第一話公開中 🎉本日発売🎉 本日発売、モーニング14号から新連載開始です❗️ 現代社会に向き合う児童精神科医にとりくむ本作、ぜひご一読ください。 コチラから無料で読めます↓https://t.co/DJEDxSFht1 pic.twitter.com/sTJBRGgW8Z — リエゾン-こどものこころ診療所-【公式】モーニングにて3/5連載開始! (@liaison_kokoro) March 5, 2020

                    【話題】児童精神科医を描いたモーニングの新連載『リエゾン』専門家から酷評相次ぐ…「こんな治療は普通しません」 : 凹凸ちゃんねる 発達障害・生きにくい人のまとめ
                  • 有機ゲルマニウムと発達障害|中村 篤史/ナカムラクリニック

                    「私、この子のチックは一生治らないって思っていました。 杉山登志郎先生という発達障害専門の有名な先生がいて、その先生の本にも『チックは放置しておいたほうがいい。何をやっても治らないから無理に治そうとしないこと』って書いてありました。 それに、兵庫こころの医療センターの主治医からも『チックは無理だよ。僕の子供もチックだけど、難しいよ』って。親身に話を聞いてくれる先生が、ご自身の子供のチックも難しいって言っているぐらいだから、もう一生治らないんだろうなって思っていました。 それが、先生、私今でも本当に信じられないんです。こんなによくなるなんて。 まだ完全に治ったわけではありません。症状は家ではほとんど出ませんが、外出時にはときどき奇声が出ます。それでも、以前と比べれば声の大きさも頻度もずいぶんマシになりました。同時に多動も減りました。突然走り出したり、ということがまったくなくなりました。 もう

                      有機ゲルマニウムと発達障害|中村 篤史/ナカムラクリニック
                    • 発達障害は「生まれつき」か「環境」か…?近年、「発達障害が増えている」と言われる「納得の理由」(杉山 登志郎)

                      言葉が幼い、落ち着きがない、情緒が不安定。 育ちの遅れが見られる子に、どのように治療や養護を進めるか。 講談社現代新書のロングセラー『発達障害の子どもたち』では、長年にわたって子どもと向き合ってきた第一人者がやさしく教え、発達障害にまつわる誤解と偏見を解いています。 本記事では〈「発達障害」といわれるとき、発達の「開始の部分」と「ゴールの部分」はどこにあるのか?〉にひきつづき、発達における育ちや環境の要因についてくわしくみていきます。 ※本記事は杉山登志郎『発達障害の子どもたち』から抜粋・編集したものです。 発達における氏とそだち 発達の過程は、子どもがもともと持っている力に対し、周囲が働きかけを行い、その両方が互いに働きかけ合って子どものそだちを作ることが知られている。発達を支えるものは子どもが持つ遺伝子と環境である。発達障害臨床の言葉に言い換えれば、生物学的な素因と環境因ということにな

                        発達障害は「生まれつき」か「環境」か…?近年、「発達障害が増えている」と言われる「納得の理由」(杉山 登志郎)
                      • 児童養護施設「18歳上限」撤廃も、自立支援になお課題…発達障害抱える子の増加も

                        虐待などの理由で児童養護施設や里親の元で暮らす子どもの支援について、改正児童福祉法が今月成立し、原則18歳までだった対象年齢の制限が2年後に撤廃されることになった。施設では、発達障害など自立に困難を抱える子どもが増えており、親を頼れないケースも多い。今後、施設の体制拡充とともに、社会の中でどう支えていくかが課題となる。(生田ちひろ) 児童福祉法は、児童養護施設などで暮らせる年齢を原則18歳未満と定めている。22歳まで延長できる仕組みもあるが、適用は少ない。 施設を出た子どもは「ケアリーバー」と呼ばれ、厚生労働省が昨年公表した実態調査では、5人に1人が収入より支出の多い「赤字」の生活だった。虐待などの理由で親を頼れないだけでなく、子ども自身が困難を抱えているケースは多い。 施設では発達障害を抱える子どもが増えており、その支援が課題の一つとなっている。 厚労省が5年ごとに実施する別の調査では、

                          児童養護施設「18歳上限」撤廃も、自立支援になお課題…発達障害抱える子の増加も
                        • 【第1弾】「発達障害バブルの真相」に衝撃を受けています - ここのすラボ2.1

                          読みたい本が多すぎる!! 秋の講演・研修会ラッシュ(というほどでもないですが…)が終わって少し時間を取りやすくなったせいもありますが、最近読書量が確実にに増えています。 それも1冊読んでいるうちに読みたい本が新たに2冊出てくるペース。本の虫な私にとっては、自転車操業を上回る嬉しい悲鳴です。 新たに読み始めた本は「発達障害バブルの真相」。 発達障害バブルの真相: 救済か?魔女狩りか?暴走する発達障害者支援 作者: 米田倫康出版社/メーカー: 萬書房発売日: 2018/12/05メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 書店で表紙とタイトルだけは見かけたことがあり、そのときはいわゆる「反精神医療系」の本だと勝手に思い込んで手に取ることもなかったのですが、こちらのサイト「治そう!発達障害どっとこむ」の「診察室であまり聴けない医療情報」のページで紹介してくださっている方がいて。

                            【第1弾】「発達障害バブルの真相」に衝撃を受けています - ここのすラボ2.1
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