あくまでも些細なことについて。 哀れなことがあってそれは哀れのままなのだけれど、まったくつながりがなく良いことがやってくる。 良いこともあれば哀れなこともあるというのは、哀れなことがやがて好転していくというわけではなく、それとは別に良いことがある、そのまわりまわった感が面白いと思った。 良いも哀れも、もしかしたら良いが哀れで、哀れが良いになるかもしれない不確かさをはらんでいる。 こうすればこうなるという確かな法則はないのであるが、哀れなことがあっても、ひょんな良いことが現れる意外さというか、いたずらのような動きに気づいた。 ほんの小さな哀れなことがあっても、そのうち良いこともあるとわかれば、哀れに後ろ髪を引かれてばかりにはなりにくい。