【楽譜所収情報】 パデレフスキ版:No. 1/エキエル版:No. 1/コルトー版:No. 1/ヘンレ版:No. 1/ ペータース版(原典版):No. 1(補遺1[1833年7月10日付の自筆譜に基づく]、補遺2[補遺1の改訂版自筆譜(1833)に基づく]も収録) 「華麗なる大円舞曲 Grande Valse Brillante」としてよく知られるこのワルツは、ショパンにとって、出版された初めてのワルツである。自筆譜には「Grand」が付けられていないため、出版社によって書き加えられたと考えられる。1834年にパリ、ライプツィヒ、ロンドンで次々と出版され、人気を呼んだ背景には、舞踏としてのワルツの人気が関係している。とりわけパリでは、1834年にオペラ座の舞踏会にワルツが導入されるなど、急速にワルツの地位が向上していた。 めまぐるしい旋回とそこから生まれる熱気と興奮が、本来の舞踏としてのワル
