忍者研究に力を入れる三重大は、来年2月に実施する大学院の入学試験の選択科目に「忍者・忍術学」を新設する。研究者を多く育てるとともに、「忍者の里」として知られる三重県伊賀市などで忍者に関わる仕事をしている人に門戸を開き、学術的な裏付けの下で活動してもらおうと考えている。 対象は大学院人文社会科学研究科地域文化論専攻の入試。忍者誕生の歴史や日本文化に果たした役割など幅広い知識を問う。忍者研究の第一人者、三重大の山田雄司教授(日本古代・中世史)は「忍者に関するより深い知識を身に付けた人を世に輩出したい」と話した。 観光事業など忍者に関わる仕事をしている社会人から「より専門的に学びたい」という声を受け、入試制度の変更を決めた。忍者研究を専攻するには日本史の試験が必須だったが、忍者・忍術学の入試を選択すれば、忍者に特化した内容で受験できる。 三重大は2012年から忍者の研究を開始。7月に、伊賀市に研
忍者に関する国際的な研究拠点として、三重大学は7月1日に「国際忍者研究センター」を伊賀市で設立する。今年は市が「忍者市」を宣言し、文化庁の「日本遺産」に「忍びの里 伊賀・甲賀―リアル忍者を求めて」が認定された。同日は伊賀を舞台にした映画「忍びの国」も封切られる中、大学と地域が連携して忍者のさらなる世界発信を目指す。 新たなセンターは、ハイトピア伊賀(上野丸之内)の3階にある「三重大学伊賀サテライト伊賀連携フィールド」内に設置される。連携フィールドは、人文社会科学系の伊賀での拠点として2012年に開設。忍者などの情報を発信している。 大学の担当者によると、センター長には安食和宏・人文学部長、副センター長には同学部の山田雄司教授がそれぞれ着任。専任の准教授も配属される。 開設を記念して、三重大主催の…
名古屋市の医療機器商社・八神製作所の男性社員が、取引先の三重大学病院(津市)に架空請求を繰り返し、約6300万円をだまし取っていたことが分かった。同社は同大に全額を弁済し、この社員を昨秋、懲戒解雇した。 同社や大学によると、社員は約20年前から三重大を担当。2005年2月~16年7月、医療機器の修理内容を偽るなどした書類をもとに三重大にお金を支払わせていた。 昨年7月、三重大病院の職員が医療機器用のコンパクトフラッシュカードの購入代金が大幅に増加していることに気づき、指摘で不正が発覚した。 同社が弁護士などを交えた調査委員会を設けて調べたところ、この社員は領収書を偽造するなどして商品の仕入れ代金の名目で着服していた。総額は、三重大に対する架空請求の額に相当する額だったという。架空請求は社員個人の行為で、組織的な関与は認められなかったとしている。社員は「遊興費に使った」と話しているという。
付属病院に架空請求する方法で 医療用機器卸大手の八神製作所(名古屋市中区)の社員だった男性(47)が2005年2月から昨年7月までの約11年間で三重大付属病院(津市)に納入した機器の付属品を架空請求する方法で、計約6296万円をだまし取っていたことが同社や大学への取材で分かった。同社は大学から昨年12月に取引停止8カ月の処分を受け、不正に得たとされる全額を返金した。 同大の財務担当者によると、架空請求していたのは医療用モニターなどの複数の機器用としていたメモリーカードの代金。「経年劣化で転送速度が落ちるので、交換が必要」と言われ、病院側はカードの更新費用を支払ってきた。16年度になって請求代金が前年度に比べ高額になったため、不審に思った病院側が調べたところ、対象機器にはメモリーカードを挿入する装置がなく、だまされていたことが分かったという。
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