自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関係し、非公認となった下村博文元文部科学相(70)=東京11区=は9日、報道陣に「初心、原点に戻ってしっかりと訴えて、必ず国会に戻れるように頑張りたい」と衆院選への決意を語った。 下村氏は党員資格停止1年間の処分期間中で、党の公認を得られないことは織り込み済みだった。この日、報道陣から説明責任を問われると「すべての有権者にお会いできているわけではない。選挙期間中にも説明責任を果たすよう話をしていきたい」と説明した。 そのうえで、党本部が裏金事件に関係した前議員らの重複立候補を禁止し、12人を非公認としたことについて「一事不再理みたいなことであるべきなのに、また(処分を)するというのは無礼すぎると思いますね」と述べ、党への不満ものぞかせた。【朝比奈由佳】