菅直人首相は2日、参院選期間中のテレビでの与野党の党首討論に応じていないことを野党から批判されていることについて「いつでも1対1の真剣勝負なら応じるが、(政党の対立構図が)1対8は議論じゃない。下手をすればつるし上げだ」と反論した。首相が与野党協議を呼び掛けた消費増税に他の8党は批判を強めており、少数政党乱立もあって、首相サイドが「多勢に無勢」となることを警戒したため。党首討論のあり方を巡り綱引きが続いている。 富山市内の街頭演説で語った。首相は福井市内の街頭演説でも「逃げたんじゃない」「つるし上げぐらい平気だが、議論にならないから」と述べた。 仙谷由人官房長官も2日の記者会見で「1対8だと民主党批判一色という絵になる。実質的に平等なのか。議論にふさわしい(政党の)数はせいぜい六つぐらいだ」と述べ、9党で行うなら首相の反論時間を確保するなど、運営上の工夫が必要との認識を示した。 首相は先月