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世界禁煙デー
btomotomo.hatenablog.com
Blue あなたとわたしの本 237 今回は、心が傷ついた時に読んでほしい話です。とくにお仕事関係で傷つかれた時に。 例えば、あなたが仕事で何かミスをしたとします。それで誰かに叱られたり、きつい言葉を浴びせられたとする。当然あなたは傷つきます。でもね、ミスをするのは仕方ないんですよ。誰だってミスをします。叱られるのもいいんです。失敗もしなければ叱られもしないとなると、知らず知らず人は傲慢になっていきます。他者を見る目も厳しくなり、思いやる心を忘れていきます。気を張り続けているからミスがないわけで、あるポイントでプツン、とちぎれる人も出てきます。 時にはミスをしてもいいんです。叱られてもいいんです。良くないのは── 「やっぱり自分は駄目なんだ」と、その方向に思考が行ってしまうこと。 「自分は駄目」、じゃないんです。「とった行動」や「そのやり方」の何かに誤りがあっただけです。全人格を否定され
エッセイ Blue 31 引っ越し、完了いたしました。 たくさんの方に、「良いおうちが見つかりますように!」といったコメントをいただきました。心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。 まずまずのところへ移れましたよ。また京都にしたんです。いっそカナダにでも行っちまおうかとも思ったんですけど、「なんでカナダやねん」と思考の突っ込みが返ってきまして。「まぁ、そうやなぁ」と思い、また京都にしました。行動力、とんでもなく落ちてます。でもなんだかんだ住みやすいんですよね、京都って。たいていのものはありますし、どこへだって自転車で行けますでしょ? 人付き合いは── 独特のムズカシさはあるのかもしれませんけど。あんまり人付き合いもしませんしね、僕。 そんでね、マンションにしたんですよ今回。久しぶりの共同住宅。けっこう一軒家が続いてたんですけど、 一軒家って、町内会とかわずらわしいこともある
つぶやき Blue 15 自分は孤独癖がある人間なんだけど、それに反して── 反してないのかもしれないけど── 人を認めたい、尊敬したい、心を開き合いたい、愛し合いたい、みたいな気持ちもすごくあるんです。異性とか同性とか、年齢・国籍、そんなことは関係なく。 すごいなぁ、って尊敬の念を抱きたいんだ。そしてできれば尊敬し合いたい。そんな願望はむしろ、たいていの人より強いんじゃないかと思うよ。でも、そういう関係性ってなかなか結べないから、だったら一人っきりでもいいやって、なってるんじゃないのかって、最近ちょっと、思った。 誰かと、尊重し合いたいなぁって思います。 とても、思うな。 近日中にもう2本投稿予定です。 「エッセイ Blue 31 『インターネット無料マンション』って、いいかも?」と、 「Blue あなたとわたしの本 237 心が傷ついた時に読んでほしい話」です。
つぶやきBlue 14 あなたが嫌う、あなたの弱点、欠点、駄目だと思うところ、それこそがあなたの武器、長所、素晴らしいところ、魅力と捉えるべきところだ。僕もそんなふうに考え、今日を生きてる。爆発を繰り返す。反転するまで。すべてが歓びや、輝きに変わるまで。それを充実、って言うんだ。それを歓喜、って言うんだ。それを安らぎ、って言うんだ。それを自信、って言うんだ。あなたが自分で「弱点」だと思っていたところこそ、あなたをあなたとして在らしめる、必然・必要・ベストな「個性」なんだよ。魅力的な「個性」なんだよ。
Blue あなたとわたしの本 236 一人でいるのが 好きなのは、 僕という人間はたいてい 機嫌がいい、からなんです。 機嫌のいい人と一緒にいると、 こちらも上機嫌でいられます。 僕自身と二人っきりでいると 僕は機嫌よくいられる。 僕という人間はたいてい 機嫌がいいですから。 そんな僕でもたまには人と過ごすこともあります。 そんなときももちろん 上機嫌でいてあげたいと思う。 愛、なんてものを定義するのは難しいし、 定義する必要もないのかもしれないし、 また何通りだって定義できるんだろうけど、 機嫌よく いま・いま・いま、にしっかり居る、っていうのも 愛、なんじゃないかって、思うよ。 だって、 そんなありがたい人っていないでしょ? いっつも、 本心から、 ご機嫌な人ほど、 ありがたい人って、ない。 この星が、 いや、人類が、かな。 機嫌のいい状態であってほしいよなぁ。 怒りや不安、 不機嫌、
エッセイ Blue 30 また引越ししなきゃなんなくなっちゃってさ。 「夏、家にペンキを塗る」に書いた平家に5年とちょっと住んでいたんですけど── いまもまだ居るんですけど── ここに来ることになった理由っていうのはね、その前に借りてた一軒家を大家さんが「つぶして土地を売る」って言いだしてさ、それで越してきたんです。今回はね、いま借りてる平屋の大家さんが「つぶして土地を売る」って言いだしてさ、「またかーい!」みたいな。 こんなややこしい時世のときにややこしいことを言い出すなよとも思ったんだけど── まぁ、しょうがないじゃないですか? 土地も家も大家さんのものなんだしさ。ぐずぐず文句を言ってもしょうがないべ? どうすることもできないことが起こったときって、「必然・必要・ベスト」なんだって僕は考えるようにしています。そうするとさ、「あぁ、やっぱりあれがベストのタイミングだったんだなぁ」ってあと
Blue あなたとわたしの本 235 「線香花火の国」に行ったことがあります。もう30年以上まえの話です。 それはただの線香花火ではなく、その花火たちは、0コンマ4秒しか発火することができないのです。そんな「線香花火の国」でした。 フード付きの白いマントの男性と並び、ガラスでできた高みにある部屋から僕は外を見ていた。僕たち以外、ほかには誰もいません。 純白の広大な敷地に、無数の線香花火が生えていました。火玉が上を向いたかたちです。閃光が確かにひらめいているのですが、0コンマ4秒のことです。見えるか見えないかの一瞬で燃え尽きてしまいます。火が消えてしまうとそれが下がり、同じ場所からまた伸びてきます。一つが終わり、ふたたび生まれる。地平線に遠方が溶けこんだ平らな大地で、そんな光景が目まぐるしく繰り返されていました。線香花火は、白い宇宙に瞬く無数の星々のようにも映りました。 「よく見えますか?」
Blue あなたとわたしの本 234 情報は大事。 我慢することも大切。 身を低くし、堪える時も。 より高く、 飛び上がるために。 正しいことを全く含んでいない「間違った意見」も少なければ、 間違ったことを全く含んでいない「正しい意見」も少ないよ。 自分自身で、 しっかり考える、ということ。 意図的に思考すること。 あなたが思考の主人だということをまず、 忘れないで。 ネガティブな情報を、 四六時中 無防備に 浴びすぎると、 心と体をかえって弱めちゃう。 「好き」、を手放さないこと。 その行為にたずさわっていれば、 満ち足りた気持ちになれるはず。 エネルギーが 湧いてくるのもわかるでしょ? 気分だって一変してしまうんだよ、戸板を返すみたいに。 「好き」、に熱中しながら憂いに沈む、ってことは できないんです。 それを利用するの。 逃げていいんだ。 逃げじゃないんだ。 「好き」、という屋根裏部
Blue あなたとわたしの本 233 生きるということは、 行動し、 体験することだと思います。 自他を思いやるという ルールだけ守って。 今年は 思い切って 行動しよう。 体験するんだ。 飛び込むんだ。 (いつか、これをやろうの いつか、を今年やるんだ) そうすることによって、 傷つくこともあるかもしれない。 だけど、 心が打ちふるえる、 いままで味わったこともなかった 感情も、 たくさん味わえるから(マジだぜ)。 一歩踏み出すのが 怖いって? そんなときは思い出してよ。 ココがいったいドコなのか、 あなたは知らないってことを。 誰も知らないってことを。 ( なのに何を恐れてるの?) 冒険を面白がるんだ。 思い出そう。 あなたのことばかりを、 人は見ているわけじゃないってことも。 時間は有限だってことも、さ。 いまが本番です。 一瞬、一瞬 が本番。 今日という日は 二度と戻ってはこない。
Blue あなたとわたしの本 232 「自己満足」という言葉は、いい意味として使われることはあまりないですよね。 広辞苑を見ると、 自分自身または自分の行為に、みずから満足すること。 と、あります。 大辞林だと、 客観的評価に関係なく、自分自身にまたは自分の行為にみずから満足すること。 と、なっています。 ── ん? それでいいんとちがうん? なにがアカンねん? むちゃくちゃカッコいいじゃねえか? って 僕なんか思っちゃうわけですよ。 とくに、 客観的評価に関係なく、自分自身にまたは自分の行為にみずから満足すること。 ってところにシビれます。 「俺には 客観的評価 なんて、関係ねえのさ、俺みずからが満足してりゃあよ」 みたいで。 そりゃあね、例えばね、仕事を頼まれてさ、クライアントの望んでるものとまるっきりかけ離れたものを提出してさ、「これが最高なのさ、俺はこれに満足しているのさ、そこ
Blue あなたとわたしの本 231 いじめられたり、理不尽な目にあった経験のある方は、それらがフラッシュバックし、悲しみや怒りが湧き上がってくることもあるでしょう。再び傷つかないよう、心を閉ざし気味にし、日々を送っている方もいらっしゃるかもしれません。いつも穏やかで、どこにいても優しい人でいられたらそれに越したことはないのでしょうが、難しいものもあります。そうこぼされる方に、最近つづけてお会いしました。ほかでもない僕自身にも、そういった面があります。 でも不思議なもので、ここでなら優しくなれる、という場所があるものなんですよね。それは子どもさんと過ごされるときかもしれない。ペットとの時間かもしれない。ある職人の方は作業をしているとき、穏やかな気持ちになれると言われました。そのときは無心に近いが、あとで考えるととても豊かな時間を過ごしているんだ、と。人に喜んでほしい、という気持ちにもなって
Blue あなたとわたしの本 230 あなたとわたしは唯一無二の個性ではあるけれど、唯一無二の個体、ではない。肉体も心もすなわち〝あなた〟ではなく、肉体と心はいっしょに旅をしている大切な仲間。肉体と心を統べるものがあなたの本質。「我思うゆえに我あり」ではなく、「思う」よりもはるかに大きな存在。時間と空間をも超えた存在。今までも・今も・これからも存在しない個性であると同時に、あなた、などというものはなく、他者と呼ばれる者と溶け合うこともできるし、死者と呼ばれる者と混じり合い、その能力を共有することもできる。生もなければ死もなく、すべてはひとつ。宇宙があなたとわたしであり、宇宙の内と外もあなたとわたし。「自由」であり「創造」、そしてアンサーとしての「愛」。始まりと終わりが繋がったおもちゃ箱。無限の入れ子細工。放熱の変換。プログラマーでありプレイヤー。作家であり読者。 純白のページは刹那に増えつ
つぶやき Blue 13 自分の気持ちを 誰もわかってくれないって? ── たしかにね。 だけど、 だから、 文章があるんじゃん。 文学があるんじゃん。 音楽があるんじゃん、 芸術があるんじゃん。 あなたとわたしは、 ゆえに、 決して一人ぼっちにはならないんだよ。
Blue あなたとわたしの本 229 先日、夜会に参加してきました。 あるテーマの講義を茶室で聴くイベントです。演目自体に特別の興味があったわけではないのですが、ご縁があって参会したのです。 その日の経験で、思ったことを綴ります。 いちばん印象に残ったのは、講師の方の情熱でした。そのテーマに対する勤勉さですね。 熱い。とにかく楽しそうに語られます。終わらないのです。予定時間をはるかにオーバーしていました。来られている人たちもやはり同好の士 といった感じで、活発に質問が飛び交います。講師は身ぶり手ぶりをまじえ、的確に答えられた。すごいなぁと思いましたよ。痛快でしたね。 その夜の帰り道、僕はこう再認識したんです。興味のあることをどこまでも追求していいのだな、と。のめり込んで勉強していいのだと。とことん面白がっていいのだ、と。熱くなっていいんだなと。当たり前のことですが── そんなことを再確認し
Blue あなたとわたしの本 228 人類史上、 わたしとまったく同じ 個性はなかったし、 今もないし、 これからもない。 あなただってもちろんそうです。 そのことを 忘れないようにしよう。 人類史上、 あなたとまったく同じ 個性はなかったし、 今もないし、 これからもない。 ふつふつと、 グツグツと、 それでいて 透き通った エネルギーが、 湧き上がってくるじゃないか。 そのことを、 忘れないでいるだけで。
エッセイ Blue 29(おすすめ Blue 2) 「智(とも)さんは文章を書くとき音楽を流す人ですか?」とご質問いただいたことがあったのですが、そのままになっていました。すみません。 はい、流しますね。ですが日本語が聞こえてくるのはダメです。文を綴ってるのに言葉が入ってくると書けないです。じゃ、外国語だったら意味がわからないからいいかというと、それもアカンですね。エモーションみたいなのが飛んでくるじゃないですか? 「人が文章書いてるのに俺の机の上でなにを熱唱しとんねん!」って思っちゃうんです。ステレオセットを机の上にのっけてますから。そないたいしたステレオセットじゃないんですけど。 インストゥルメンタルだったらいいかというと、あまりにドラマティックなものもイカンのですよ。 ジャジャジャン! とかって急にテンションを上げられると我に返っちゃうんです。「びっくりするやないかい!」みたいな。
Blue あなたとわたしの本 227 人間てさ、生きても100年なんだからさ。 なぜかしら惹かれることを、 興味が尽きないことを、 どこまでも追求したいとたぎれることを、 やればいいと思うよ。 やり続ければいい。 年齢なんてものを気にするのも ナンセンスだし、 成功とか失敗とか、 認められる・認められないなんてことも、 それほど重要なことでもないなぁ。 だって100年も まず生きられないんだぜ。 100年て言ったらさ、 10年が10個ですよ。 人生も半ばを過ぎた人なら同意してくれると思うけど、 10年って言ったって けっこうアッという間。 それが10個ですから。 10個もないんですから。 長いようで短いよ。 あれこれと心配しすぎず、 本心に従えばいいじゃない。 それ以外に何があんのよ? 「追いたい夢があるんですけど、 それってわがままにならないでしょうか?」って このあいだも二十歳の男の人
Blue あなたとわたしの本 226 休日の新京極を歩くのが好きだ。 中国や韓国の人々で溢れ返っている。 東南アジアの人たち。 もちろん日本人も。 若者。家族連れ。修学旅行生。 欧米人のグループ。カップル。老夫婦。 何をしているのかわからない風体の人たちも、けっこう多い。 それぞれが、 てんでバラバラに、 かつ大きな川となって 流れている。 老若男女の川だ。 無国籍の流れ、 喜怒哀楽の水流となって、 うねっている。 極彩色の店々のあいだを、 喧騒の中を、 様々な言語の渦巻く中、 食べ物の匂いの舞う中、 男性の靴音、 女性の靴音、 群集が、 横幅をひろげ、せばめ、 追い抜き、交差し、 混じり合って、 進む。 進んでいる。 南へ、 北へ。 そこへアーケード越しの陽光が、 平等に降りそそぐ。 一人で歩を移す 私のほうなど、 誰も見向きもしない。 ここでは誰とも交渉を持たない。 拘束もされない。
Blue あなたとわたしの本 225 森の奥にある 閉鎖されたホテル、 その広いデッキに並ぶ テーブルセットの一つに 座っているのが、 好きだ。 机の中央から突き出てる 緑色の大きな パラソルは、 まだ綺麗なんだ。 あなたもいちど、 ここに来ないか? 椅子の背に深くもたれ、 言葉を使わないで お話ししない? 野の花の香りが ただよってくるんだ。 樹木は、U字型に草原を 取り囲んでるの。 その上に広がる空の色が 移り変わっていくのを 眺めているんだよ。 風が梢を揺らす まどろむような 葉ずれを聞きながら。 ゆっくりと旋回する鳥の さえずりが、 そこに、溶けて。 二人、並んで 座っていようよ。 人の世からも遠く離れて。 あのころも 旅をしていたんだ。 ずっと移動しているんだよ。 「ろくでなし」 なんて言われたことは、 一度や二度じゃないぜ。 空を眺めることだけには 精通しちゃったからさ、 そこ
Blue あなたとわたしの本 224 人が生きていられる時間というのは、 ほんとうに束の間なんでしょうね。 あなたは何をするんだろう。 わたしは何ができるだろう。 遠い山なみが、 過ぎ去った時間となって 曇り空の底で沈黙してる。 僕はいま、大きな池を見渡せる あずまやにいます。 バッハのカンタータ第106番を イヤフォンで聴きながら、 とりとめもなく 文章を綴ってる。 そのノートが黄色く 明るく照らされてきたので、 顔をあげて空を見たら、 雲が割れ、 太陽が覗いていました。 池の水面も、 白光でできた無数の小魚が跳ね回っているみたいに 輝きだします。 屋根のあるボートに乗った家族連れが、 はぜ返る光の中に入っていき、 シルエットとなった。 ノートの上には 僕の親指の影が、 くっきりと、 映ってる。 その手を動かし、 チョコレートをひとかけらつまむ。 缶コーヒーを飲む。 人が生きていられる時
Blue あなたとわたしの本 223 なぜ、人とうまく話せないのでしょう? 僕も含め、 ほとんどの人が陥っていると思われる ある過ち、 あるいは勘違い、が 原因なんじゃないかという今回の話。 「Blue〜」はたいてい結論から入るので、 今回も結論に近いところからいきましょうか。つまり、 人とうまくコミュニケーションが取れないのは、 うまく話さなければ、と思いすぎるからですよ。 あるいは、「よく思われなければ」とかね。 あわよくば、「頭のいい人だと思われたい」とか。 「ユーモアセンス抜群の人だと思わしたい」とか。 下手したら、 「尊敬されたい」とかね。 誰が尊敬てなもんしますかいな。 ちょっとやそっとじゃ他人てなもんを尊敬しません、人間は。 あなたは今日、出会った人を何人くらい尊敬しましたか? 一人もいなかった、と答えられても大して珍しいことじゃないと思う。 ロクでもない人間とは出会った、と
Blue あなたとわたしの本 222 あなたが、 「好きなこと」に没入することによって、 現実、と呼ばれる悩みから、 逃避することができる。 あなたが苦手とする どんな人物も、 そこまで追って来ることはできない。 それって、 かなりの 「恩恵」であり、 「自由」、だと思うよ。 僕もそうやって、 いくつもの心配事や 理不尽なこと、 悲しみ、 苦しみを、 乗り越えてきたような気がします。 「好き」、に逃げ込めばいいのです。 「いま」、に没入するんです。 そしてね、 その潜り込んだ 同じたて穴から 出てきたはずなのに、 その垂直のトンネルは 時に 時空を超えるから、 首を出して辺りを 見まわしたら、 全く違う 晴れやかな、 きらやかな景色が、 広がっていた、ってことも あるんです。 そんなことが、 起こるの。 だから、 憂鬱、に焦点を合わせず、 過去も未来もいったん 切り捨て、 何度でも 何度で
つぶやき Blue 12 敗者復活戦が無制限で許されてるのが人生なんだから、何度でも起き上がって挑戦すればいいじゃない。 そんなありがたい 甘あまなルール、ゲームにだってないぜ!
Blue あなたとわたしの本 221 生きる意味とは自他に優しくなることだと思う。 華もなく、インパクトもない言い回しだけど、そう思う。 ここ10年、20年、この定義から動いていないような気もする。僕のなかでね。 優しさってなんなのだろう? 思いやりのことだと思う。 そして思いやりって何かって考えると、 想像力だと感じるんだ。 信じられないような事件とかが起こって、 「なんであんな酷いことが人間にできるんだ?」って、みんな思うじゃない。 なんでできるかって言うと、けっきょく想像力が働かないからですよ。 どれだけつらいか、苦しいか、悲しいかがわからない。そういう人にはね。人に酷いことができる人間には。 他者の痛みが、きっと想像できないんです。 だから、優しさや思いやりの発端には 想像力があると思うよ。 その想像力の精度を高めること、 深めることが、 生きる意味なんじゃないかと思う。 そして、
Blue あなたとわたしの本 220 感受性が豊かで傷つきやすく、 ひとりが好きで優しすぎるあなたは、 ストレスも感じやすいと思います。 その繊細さや 純粋さは、 あなたの特性だし、 変えることなどありません。 素晴らしく 魅力的な個性です。 あとは上手にストレスを回避しましょう。 そのための、 ささやかだけれど強力なつぶやき── 。 それは、 やらなければならないことなど何もない です。 ぜひ一度、つぶやいてみてください。 この世界がなんなのかさえ、誰一人として実は分かっていません。 本当に誰も知らないのです。 宇宙のことも分からなければ、 人体のこともまだまだ分かっていません。 心の力なども解明されていません。 科学は一つの指針ではありますが、 根本的なことはスルーします。 人間とはなんなのか? 生とは? 死とは? 愛とは? 本当の優しさとは? この人生をどう生きればいいのか? そもそ
Blue あなたとわたしの本 219 そこそこ 健康なんだったらさ、もう 9割、 幸せですよ。 感謝の手を合わせ、 「好きなこと」をやろう。 大好きなそのことを。 それでもう 幸せ度は ほぼ10割です。 限りなく10割に近いの。 世界が輝きわたってる。 認められる・認められないなんて、 はるか下界の 話に思えてくるよ。 時間がまだ たっぷりと残されているうちは、 なかなかそのことに 気づけないんです。 どっぷりと首まで この世に浸かっちゃってるから。 だから、 律儀に、 悩み苦しむのです。 もがき苦しむの。 一喜一憂してね。 そういう季節があって当然だし、 なきゃマズいとも言える。 悩んでる人の気持ちが分からないわけではないし、 その「苦しみ」が馬鹿げているとも思わない。 嗤わらうつもりもあるわけない。 むしろ、 切ないと同時に、 眩しくも見えるよ。 すでにいま持っている 幸せに、 苦しみ
つぶやき Blue 11 人それぞれいろんな事情をかかえ、そのときそのときの状況というものもある。他者がいまどういった心理状態にあるのか、十全にはもちろん分からない。三人称 神の視点、を持っているわけじゃないからね。 だから、そっとしておくというか、黙っているというか、心の中で両の手のひらを合わせるというか── いちばん良くないのは、悲しみとか怒りとか、そういった負の感情のまま何らかの行動に出てしまうこと。相手に知らせてしまうことだ。 沈黙を守ることが最善、ってこと、けっこうあるよ。その人の安らぎを胸の内だけで祈ってあげるというかね。誰もが心穏やかに過ごしてくれたらホッとするじゃない。僕は僕で自分の機嫌を取れる人だし。いま読んでくれているあなたも、自分で自分を上機嫌にできる人なんじゃないかなぁ。そんな気がします。「大人」であるって── そんなに難しいことでもなく── たぶんそういうことだよ
エッセイ Blue 28 イノシシの子どものことを「うり坊」って言うって知ってましたぁ? 僕は最近、知ったんです。度肝を抜かれました。 う、うり坊? どこの誰がネーミングしたん? みたいな。なんで「うり坊」なん? どういう意味なん? って。 とにかく頭の中を「うり坊」が走り回りました。 近所の掲示板に貼ってあったんです。イノシシに出会ったら次のことに注意しましょうみたいな紙が。 石を投げたり、棒を振り上げたりして、イノシシを興奮させてはいけません。 せーへんがな、そんなこと。 イノシシが逆上して向かってくることがあります。 人間でも向かってくるやろ、そりゃ。 うり坊を見かけても近づいてはいけません。 ここで「うり坊」が出てきたんですよ。 うり坊(イノシシの子ども)を見かけても、近くに逆上した母イノシシがいるので、追いかけてはいけません。 なんで最初から母イノシシが〝逆上〟しているのかよく理
Blue あなたとわたしの本 218 「夢」をみるのが好きです。 「夢」、って夜みる夢ね。 夢の中って、なんだか 体もないような感じじゃないですか? あるようなないような。 年齢もなさそうで。 性別もあるんだかないんだか。 自分、ってものも曖昧で、 他人の意識の中に入っちゃったりもするし、 過去に戻ったり、 未来へ飛んだり、 宇宙空間を漂ってたこともありますよ。 あれは気持ちよかったなぁ。 地球が青く小さく見えててさ。 あとはどこを見渡しても暗黒。 ゴォうぅん、みたいな 音が響いてた。 宇宙に、 一人ぼっちで浮かんでた。 月や太陽はどこ行っちゃったんだろうね? ── ちょっと怖かったけど、 安らいだな。 「夢」って、死と似ているのかなぁ? 死が「夢」みたいだったら悪くないかもね。 悪夢はヤダけどさ。 まだまだ死ぬ気もないけどね。 うん、夜みる夢は好きだな。 ずっと見てたいくらい。 だからか
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