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トランス・キッズをレビューしないで トランスジェンダーに対する偏見や差別は2024年も陰惨極まる状況ですが、とくにトランスジェンダーの子どもに対する攻撃は執拗です。 しかし、反トランスな立場の人たちと言えども、直接的に子どもを攻撃するようなことはせず(そんなことすればさすがに分が悪いですから)、その代わり「私たちは子どものためを思ってるんだよ」という態度、いわばレトリックで差別をコーティングしてぶつけてきます。 例えば、トランスの子どもに対する「ジェンダー・アファーミングケア」。「性別肯定ケア」とも呼ばれるこれは専門家の診察のもとに必要な医療ケアを保護者も含めて同意のうえで処置するもので、専門家の間でもこれはその子のメンタルヘルスの向上に有効だというコンセンサスが認められています。 しかし、反トランス派はそのケアを「児童虐待である」と歪曲し、有害視しています。中には思春期前の子どもにホルモ
パロディが好きなんでしょ?…映画『こいつで、今夜もイート・イット ~アル・ヤンコビック物語~』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。
ラップマン、お次はスーパーヒーローに! 「鎌状赤血球症」という日本ではあまり聞きなれない病気があります。 これは遺伝性疾患であり、赤血球が体のあちこちに酸素を運ぶために重要な「ヘモグロビン」というタンパク質に異常が起きることで生じます。貧血などの不調のほか、さまざまな合併症を招くことで知られてもいます。また、皮膚や白目が黄色くなるなどの初期症状があります。 この病気の特徴は、ほとんど黒人の間でのみ観察できるということ。アフリカ系アメリカ人の赤ん坊の約13人に1人が鎌状赤血球の遺伝子を持っており、黒人全体では365人に1人程度が鎌状赤血球症で生まれてくるそうです。 ではなぜ黒人の間で多いのかというと、興味深いのがマラリアとの関係性です。鎌状赤血球症はサハラ以南のアフリカ地域で多く観察できるのですが、それらの地域はマラリアが蔓延しています。実はこの鎌状赤血球はマラリアから生存するのに有利に働く
政治の揺れる韓国社会を突き刺す映画 韓国の政治は2024年は大波乱の幕開けでした。いや、もっと前から波乱は始まっていたのかもしれません。 4月に行われた総選挙にて、リベラルな最大野党「共に民主党」(DPK)が保守系の与党「国民の力」(PPP)に勝利し、多数の議席を獲得(BBC)。”ねじれ”状態となり、3年の任期が残る尹錫烈(ユン・ソンニョル)大統領には厳しい道が続くことになりました。一方の最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)党首はこのまま勢いづき、やがては政権を手にするのか…。 この選挙結果の背景には、女性が占める国会議員はわずか20%で、選出議員の85%以上が50歳以上という古い政治勢力に対する、国民、とくに若い世代の不満があるという指摘もあります。 その最大野党「共に民主党」の李在明代表は2024年1月2日に刃物を持った60代の男に襲われるという事件もありました。 韓国社会
デヴ・パテルは立ち向かう 2024年8月も始まったばかりの時期、イギリス各地で移民排斥を主張する集団が難民申請中の人たちの宿泊施設を襲撃するなどの騒乱が拡大しました。150人以上が逮捕されるも止まりませんでした。 これを受け、“キア・スターマー”首相は「この国の人たちは安全に過ごす権利がある。それにもかかわらず、ムスリムのコミュニティーが狙われ、モスクが襲撃されるのを、私たちは目の当たりにした」「他の少数派コミュニティーも、標的にされている。ナチス式の敬礼が行われ、警察が襲撃され、人種差別の表現と共に無軌道な暴力が相次いでいる。なので、私はこう呼ぶのをためらわない。これは、極右の暴徒による蛮行だ」と強調しました(BBC)。 この騒乱の発端は、ある事件における偽情報なのですが、無論、その背景には差別主義があるのは言うまでもありません。 これはイギリスに限らず世界中で蔓延している危険な空気です
ソドミーから”ラベンダー狩り”へ 同性愛を描いた作品の宣伝文句で「禁じられた愛」や「禁断の愛」というフレーズが今もたまに使われたりしますが、この表現に嫌悪感を示すLGBTQコミュニティの反応は珍しくありません。その理由は同性愛へのスティグマを助長しているからです。 一方で「実際に同性愛が迫害されていた時代を描く作品だったなら、そのとおりなのだから間違っていない」という擁護をする人もいます。 ただ、私はその擁護もどうなんだと思います。というのも「同性愛が迫害されていた時代」というのは「同性愛が禁じられた」なんて単純なものではなく、時代背景の説明として不正確だからです。 そもそも同性愛に限らず「愛」を禁じるなんて不可能に近いです。「愛」は概念であり、実証もできませんし、存在を提示もできません。基本的に社会が法的に禁じられるのは「行為」に限られます。 確かに同性愛が迫害されていた時代はありました
あまり自分の話はしない私ですが、とくにこの話題はしてきませんでした。でも今回は少し触れようと思います。 それは、私は実は”とある宗教”にルーツがあって、その宗教のコミュニティと触れ合う機会の多い人間だったということ。「だった」と過去形で話しているのは、今の私はほぼ完全に宗教コミュニティとは縁のない人生を送っており、別に自分自身でもいかなる宗教もアイデンティティにしていません。幸いなことに、私の周りに「この宗教をアイデンティティにせよ」と押し付けてくるような圧力は無かったので、今の人生を選ぶことができました。 そんなこんななので、あえて宗教の話題をしようとはずっと思ってなかったのですが、最近は「ちょっと宗教の話をしてもいいかな」と思えるくらいに心の整理がついてきたので、今回はこのトピックを切り口に記事を書いています。 そのトピックとは「”宗教右派”という言葉は宗教差別か?」という話題です。
ティガーだよね?…映画『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。 原題:Winnie-the-Pooh: Blood and Honey 2 製作国:イギリス(2024年) 日本公開日:2024年8月9日 監督:リース・フレイク=ウォーターフィールド 自死・自傷描写 ゴア描写
インドのルーツに恐れる10代…映画『イット・リヴズ・インサイド “それ”が巣食う場所』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。 原題:It Lives Inside 製作国:アメリカ・カナダ(2023年) 日本では劇場未公開:2024年に配信スルー 監督:ビシャール・ダッタ 恋愛描写
最悪スポットワーク 最近の日本は、「スポットワーク」という働き方が広がっているそうで、これは空き時間に数時間だけ働くという短期間バイトよりもさらに単発的な労働の形態です。 スポットワークの仲介企業で構成する「スポットワーク協会」によれば、スポットワークのマッチングサービスに登録している人は年々急増しているとのこと。 この「スポットワーク協会」は事業ガイドラインを作成・公表しており、そこには「スポットワーク雇用仲介事業者は、職業安定法のほか、労働基準法、最低賃金法等の関連する法令を理解の上、遵守し又は求人者による遵守の支援を図ること」などと明記されています。 でも「じゃあ、安心だね」ということになるわけはなくて…。なにせ一般的な雇用形態でさえ酷い労働環境が平然と蔓延っていたりするのが今の社会です。スポットワークなんて働き方はもっと脆弱です。これを「新しい労働の在り方」なんて簡単には称賛できま
ゲイ・カウボーイの歴史の通過点…映画『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。 原題:Extrana forma de vida(Strange Way of Life) 製作国:スペイン・フランス(2023年) 日本公開日:2024年7月12日 監督:ペドロ・アルモドバル 恋愛描写
だってそれが性暴力だから その行為が性犯罪か否かを問うとき、人権の視座が当然揺るぎない基盤となりますが、とくに「性的同意」が大きな判断材料です。しかし、今の日本社会は性的同意という概念がいまだに大衆に理解されていないと思われる面が目立ちます。 報道を見ていてもそうです。よくニュースで性犯罪事件を伝える際、「”わいせつ”な行為」によって逮捕された…と報じられる事例が頻繁にあります。こうした報道は、”わいせつ”か否かが性犯罪とされるかどうかを左右する…と誤った認識を助長するでしょう。「”わいせつ”」という言葉への印象は人によって全然違ってきますが、”暴力的”だったり、”屈辱的”だったり、”激しかったり”、そんな感覚を思い浮かべるのが一般的。 けれども現実で起きている性的加害の中には、”穏やかに”、”冷静に”、“淡々と”、そんな感覚で発生するものだって珍しくありません。いや、もしかしたらそういう
有害なファンボーイと有害なジェダイ…「Disney+」ドラマシリーズ『スター・ウォーズ:アコライト』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。 原題:Star Wars: The Acolyte 製作国:アメリカ(2024年) シーズン1:2024年にDisney+で配信 製作総指揮:レスリー・ヘッドランド
主に海外の映画やドラマを観ているとき、「この作品は批評家の間でどう評価されているんだろう?」とか「一般の賛否はどうなのかな?」と疑問が浮かぶことはあると思います。 そんなときに便利なウェブサイトが「Rotten Tomatoes(ロッテントマト)」です。※正確に英語を日本語表記するなら「ロッテン・トマトズ」 しかし、「Rotten Tomatoes」は英語のサイトなので、なかなか日本語利用者にはわかりづらいです。でも基本さえ押さえておけばサイトを閲覧し、理解するのはそんなに難しいことでもありません。 そこでこの記事では、「Rotten Tomatoes」の見方を簡単に解説し、その特徴と気を付ける点を整理しています。 「Rotten Tomatoes」のサイトデザインは大きく変更されることがあります。この記事の解説は、あくまで2024年6月時点の内容を基にしているので、注意してください。 R
水木しげるの残したもの 日本に古くから伝承される民間信仰のひとつ「妖怪」。世界中に超常現象的な不可解な存在の伝承は語り継がれて広がっていますが、日本の妖怪はこの島国の歴史の中で独自の文化を育み、成長してきました。妖怪は常に社会や時代と共にあります。 そんな妖怪を現代に繋がる「キャラクター」へと別次元にアレンジしてみせた偉大なクリエイター、それが”水木しげる”です。 ”水木しげる”の代表作は言わずもがな『ゲゲゲの鬼太郎』。元は1930年代に人気だった『ハカバキタロー(墓場奇太郎)』という民話の『子育て幽霊』を脚色した紙芝居からインスピレーションを得たもので、『墓場鬼太郎』という作品を土台に、漫画『ゲゲゲの鬼太郎』が1965年に誕生しました。 『ゲゲゲの鬼太郎』はいつしか妖怪を主軸としたシリーズとして大人気となり、日本における妖怪の固定観念を作り変えます。”水木しげる”の生み出した妖怪像は、今
最新の科学的知見を踏まえて 私たちヒトの祖先は「旧人類」に属する「ホモ・エレクトス」という約200万年前に出現した種に起源を遡れると言われています。それはユーラシア全域に分散した最初の旧人類でした。そこからさらに「ホモ・ハイデルベルゲンシス」や「ホモ・ローデシエンシス」という種に分化し、最終的に「ホモ・サピエンス」という種が約30万年前に現れ、分布を拡大し、他の旧人類と置き換わっていったそうです。 つまり、「ホモ・サピエンス」以外の旧人類は絶滅してしまいました。例えば、有名なのが「ホモ・ネアンデルターレンシス」…俗にいう「ネアンデルタール人」です。約4万年前までユーラシア大陸に住んでいました。 ではなぜ絶滅したのか。それは諸説あるのですが、現生人類の祖先と交雑していたとする説が研究で続々と明らかになっています。この最新の分析によって、「ホモ・サピエンス」と「ホモ・ネアンデルターレンシス」は
久しぶりのシーズン4 日本にいれば海外のニュースはほんの一握りの主流のものしか流れてきませんが、それがアメリカの最果てと言われるアラスカのものとなれば、滅多に目に入ってきません。 無論、アラスカだって日々ニュースがあります。何か起きてます。 例えば、2024年では、他のアメリカの保守的な州と同じように、アラスカ州でも学校内でのトランスジェンダーの若者の権利を制限する法案が検討されています(Alaska Public Media)。一見するとトランスの子どもたちだけを焦点に絞っているようですが、実際はこれらの法案には、校長の選出や教師の行動原則など、あらゆる方面で行政が学校を管轄する権力を強める規則も盛り込まれており、結局そこに行き着くのだとわかります。 一方、そんなアラスカにて、知事が学校への予算を増量させる予定だった教育資金法案に拒否権を発動したことに抗議するためにアラスカ全土の高校生た
そんなことよりも作品にもっと向き合って 「特定班」という言葉があって、これはインターネット上のわずかな情報を頼りに(ときにそれは誤った情報であることもある)、ターゲットにした人物の個人名や住所などの個人情報を特定することに熱中する人々を指します(英語だと「Internet Sleuths」になるかな)。その対象とされる人物は、何かしらの事件などの犯罪を起こした人や、ネット上で炎上したような人だったりします。 もちろん事件性があるゆえに法的な手段に則って警察が捜査の一環で個人情報を特定するのは構いませんし、一般人でも正当なジャーナリズムの範囲内であったり、または法的に訴えるための情報収集として弁護士などの指示のもので行う場合も、それ自体は問題ありません。 問題になるのは、各個人がゲーム感覚で面白半分にこうした行為に手を染める場合です。特定した内容が正確だったかにかぎらず、適切な手順なしでそん
コンビ名はGKです!…映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。 原題:Godzilla x Kong: The New Empire 製作国:アメリカ(2024年) 日本公開日:2024年4月26日 監督:アダム・ウィンガード
「ニューロダイバージェント」とは? まず「ニューロダイバージェント」という言葉の意味を説明しないといけません。 簡単に羅列して言うと、自閉スペクトラム症(自閉症)、ADHD(注意欠如・多動症)、ディスレクシア、トゥレット症候群、運動障害、共感覚、算数障害、ダウン症候群、てんかん、双極性障害、強迫性障害、境界性パーソナリティ障害、不安症、うつ病などの慢性精神疾患が含まれます(Verywell Mind)。 要するに、脳(神経)に関わってくるいろいろな病気や障害です。これまでは「精神疾患」や「発達障害」などとまとめて呼ばれてきました。 しかし、これらに該当する人たちを雑に病理化するのでは偏見が残るだけだとして、違う言葉で包括的に表現する模索が当事者主導で行われてきました。 例えば、「非定型発達」という用語があります。「非」がついていることから推察できるとおり「定型発達(ニューロタイピカル;ne
MY PRIDE IS POLITICAL 2024年4月19日から21日にかけて「東京レインボープライド」が開催されます。LGBTQ+アジア最大級イベントを謳うこの場には大勢のセクシュアル・マイノリティ当事者が集い、多数のブースも並び、プライド・フラッグを掲げて行進も行われます。 しかし、そんな「東京レインボープライド」自体に抗議するLGBTQ当事者もいます。なぜでしょうか。 その抗議の理由のひとつとしてよく挙げられるのが「イスラエル」の関与です(ハフポスト)。「東京レインボープライド」には以前から駐日イスラエル大使館が参加し、ブースもだしています(実際の様子は駐日イスラエル大使館のウェブサイトでも紹介されています)。 ではイスラエルがいるだけでどうして問題になるのか。 それは「ピンクウォッシング(ピンクウォッシュ)」だからです。 英語では「pinkwashing」といいますが、まずこの
666の前の数字も…666! はい、いきなりですが、1976年の映画『オーメン』のネタバレをします。 もう50年近く前の映画だし、このジャンルの草分け的な代表作だし…。 『オーメン』(1976年)は“リチャード・ドナー”監督作。あるアメリカ人外交官の男性がローマの病院で我が子が死産してしまった事実を受け入れられず、同時刻に誕生した全く別の孤児である男子を妻に内緒で、妻の産んだ赤ん坊として偽り、ダミアンと名付けて、家に連れ帰って育てていくという、倫理に違反する出だしで始まります。ところがこのダミアン…実は悪魔の子だった! ということで惨劇が次々と怒ってしまう…そんなホラー映画です。 3つの「6」という数字が不吉な象徴であり、悪魔っ子ジャンル(「悪魔っ子」はなんか意味違うけど)の王道として今も愛されています。 『オーメン』はすぐにフランチャイズ化し、1978年に『オーメン2/ダミアン』、198
「オンライン・ハラスメント」とは、インターネットやウェブサービス上で起きるイジメや嫌がらせのことで、英語では「cyberbullying」「cyberharassment」「online bullying」と呼んだりもします。 LGBTQの当事者はオンライン・ハラスメントの被害を受けやすく、泣き寝入りする人も多いことが報告されています(The Advocate)。ひとりで悩みを抱え込む人も少なくないでしょう。 私もオンライン・ハラスメントの被害を受けたことがありますが、被害者になってしまうと不安が増し、より脆弱となり、状況が悪循環に陥りやすいです。 そこで少し冷静になれるように、オンライン・ハラスメントに関する手口の特徴と対処を整理しました。ひととおりLGBTQ向けにまとめていますが、LGBTQ関係なく全般的に該当する事項もあります。 被害者として自覚できるように、または加害者にならないた
「トランスジェンダー」や「ノンバイナリー」など、性同一性(ジェンダー・アイデンティティ)が保守的な社会規範と異なるマイノリティの人たちは、残念なことに日常的に偏見や差別に晒されており、それは暴力や殺人に繋がることがあります。 「National Center for Transgender Equality’s(NCTE)」の2022年11月から1年間を対象にしたアメリカのレポートによれば、暴力による死亡が53人、自殺によって亡くなった人は32人となっています(The Guardian)。「Trans Murder Monitoring」によれば、2022年10月1日から2023年9月30日までに、世界で320人のトランスジェンダーおよびジェンダーダイバースな人々が殺害されたと報告されています(Transgender Europe)。 しかし、これは過小評価とみられ、正確な数字の把握は難し
好きですよね?…映画『アメリカン・フィクション』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。 原題:American Fiction 製作国:アメリカ(2023年) 日本では劇場未公開:2024年にAmazonで配信 監督:コード・ジェファーソン 人種差別描写 恋愛描写
今回は、何かと反LGBTQや反トランスジェンダーの界隈で話題に持ち上がりやすい「動物を自認する人」について整理しています(あくまで既存の知見を整理しているだけであり、独自の持論や新説を主張するものではないです)。 ※この記事は私が個人用に整理していたメモを多少構成を変えて修正して公開するものです。一部内容の専門的な正確さは掲載している出典に依存します(参考文献リストは最下部に記載)。随時、内容を更新することがあります。【当サイトの情報の確度について】 LGBTQは「動物を自認する人間」を生み出す!? 「ジェンダー・アイデンティティ(gender identity)」という言葉があります。日本語では「性同一性」や「性自認」と翻訳されたりもします。 ジェンダー・アイデンティティというのは、出生時に割り当てられた性別や、ジェンダー・ロールとして社会が押し付ける性別らしさは一旦に脇に置いて、「私の
アイヌの本音は雪像の中にはない 私の地元である北海道では毎年冬に「さっぽろ雪まつり」が開催されます。2024年も2月4日から始まり、コロナ禍以来4年ぶりの全面開催となったことで、久々に昔のような空気で大勢の観光客が集まって盛り上がっていました。 メインとなる大通会場には、目玉となる巨大雪像がいくつか並ぶのが恒例なのですが(自衛隊の協力で作られている)、今年のそのひとつが「ゴールデンカムイ」と民族共生象徴空間「ウポポイ」がコラボした大雪像でした。 「ゴールデンカムイ」は日露戦争終結直後の北海道・樺太を舞台とした漫画で、北海道の先住民族であるアイヌのメインキャラクターが登場することでも話題の一作。アニメも人気で、2024年早々には実写映画化し、勢いは絶好調。 対する「ウポポイ」はアイヌ文化を伝える拠点として2020年に北海道白老郡白老町に開業した施設です。コロナ禍の最中での船出だったのでイマイ
嘘はバレる。オチはバレない…ドラマシリーズ『ポーカー・フェイス』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。 原題:Poker Face 製作国:アメリカ(2023年) シーズン1:2024年にU-NEXTで配信(日本) 原案:ライアン・ジョンソン 動物虐待描写(ペット) DV-家庭内暴力-描写 交通事故描写(車) 恋愛描写
今や陰謀論やデマが大量に氾濫し、インターネット上でも酷いことになっています。そうした陰謀論やデマが差別の扇動に使われることも頻繁にあります。 その情報が「陰謀論やデマ」かどうかの判断基準において、よく「科学的」という言葉が持ち出されます。「これは科学的だから正しい」とか「それは科学的と言えないから正しくない」とか…。確かに「科学」は情報の適正さの判断のひとつの目安になるかもしれません。 しかし、そう迂闊に考えてもいられない現状があります。 そこで無視できない用語となってくるのが「ジャンクサイエンス」という概念です。知っていますか? 科学者でも、一般の人でも、もはや「ジャンクサイエンス」を理解せずにこの情報の大氾濫時代を過ごすことはできません。身近な概念であり、知らなくても生活に接してきます。 今回はこの「ジャンクサイエンス」について整理しています。 ※この記事は私が個人用に整理していたメモ
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