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マージンコールとは? FX業者の安全策 FX取引は証拠金取引であるため、入金したお金(元本)以上のお金をかけることが出来ます。そうなると、当然元本が大きく傷んでしまう可能性が高くなります。 極端な場合は、元本がマイナスになる、なんてこともあり得るわけです。 そうした場合、困ってしまうのがFX業者です。お客さん(個人投資家)がきちんとマイナス分のお金を入金してくれればいいですが、万が一口座のマイナス分の清算をしてくれない場合は、FX会社の持ち出し(損失)になってしまいます。 そうした事態を避けるためにある仕組みが、マージンコール(Margin Call )です。 追加の証拠金を入れることを追証などとも言いますが、金融市場では最も嫌な言葉の一つですね。 ポジションが大きなマイナスなったら・・・ FX取引をやっていると、含み損を抱えるポジションを持つことも頻繁にあります。その含み損が膨らんで、預
為替市場は逆張りが良いのか?それとも順張りか? 為替は、株式のような金融資産と比べて本質的な価値が分かりにくいものです。ドル円だとしたら、ドルと円の交換比率によって決まるわけですが、どのような交換比率が最もドルと円の本質的な価値を反映しているかを判断するのは難しいです。 購買力平価説だったり、為替心理説だったり、アセットアプローチだったりと様々な理論がありますが、一面正しい部分はあってもあらゆる局面で適用できるような通貨の価値を測定できる理論はありません。 そのため、為替市場では順張り派が多数を占めます。 為替はどの水準にあるべきなのかわからない、だから今発生しているトレンドに追随して行こうって発想ですね。 海外投機筋は順張り志向 投資筋の売買動向は一般にトレンドについて行く、トレンドフォローが多いと言われます。それを知るために投機筋のポジションが反映しやすいIMMの通貨先物のポジションを
中央銀行は為替市場へ絶大な影響力を持つ 為替市場は二つの通貨の金利差から大きな影響を受けていることを以前説明しました。 国や通貨圏(ユーロ)などはそれぞれ、中央銀行を持っており、その国の金利を決めています。 金利差が為替に大きな影響を与えており、その金利を決めているのが中央銀行であるため、中央銀行と為替市場の関係は極めて密接ことになります。 FX市場においては、中央銀行が話題に上がらない日はありません。それくらい重要な中央銀行がどのように為替市場に影響を与えているか見てみましょう。 中央銀行は政策金利を設定する 政策金利とは 中央銀行は政策金利を設定します。 政策金利とは、中央銀行が銀行に貸し出す金利のことです。銀行は融資を通じて、経済全体に幅広く資金を供給する主体なので、その銀行への貸出金利(銀行から見た場合の調達金利)である政策金利はその国の金利全体の基盤になるもの、ということが出来ま
DMMFXを利用して感じたメリットをまとめ DMM.com証券はFX取引で取引シェア世界No1をGMOクリック証券と争っているFX会社です。その評判に惹かれて口座開設し、しばらくサブ口座として使っています。 評判が良いだけあって、なかなかの使い心地。 今回はDMMFXの評判がなぜ良いのか、実際に使ってみた感想をまとめます。 DMMFXを利用して感じたメリットをまとめ DMMFXのスワップポイント スワップポイントが売り買い同等 決済しなくてもスワップポイントが受け取れる DMMFXのレバレッジ DMMFXはスプレッドが狭い FXトレードツールが充実 最も情報豊富なDMMFX plus 取引しやすいDMMFX Advance スマホとほぼ同じDMMFX mini プレミアムチャートで指標発表時の値動きが分析できる DMMFXのモバイル対応 DMMFXのアプリは外為ジャパン等と一緒 デメリット
システムトレードにおいて考えるべきこと わたしはシステムトレードはほとんど使っていなくて、アルゴリズム的な考え方はリスク管理のために一部利用しているだけです。ただ、理論は面白くて数学的にもあまり難しくないので結構好き。 マネーレポートさんがMT4を用いてシステムトレードに取り組んでいるようなので、わたしも少し書いてみます。 自分らしくリスク管理的な視点なのですが、長期的に見たときシステムトレードの利益を最大化するための考え方についてです。 システムトレードにおいて考えるべきこと FXで有利な法則を見つけた、ではどう賭けようか 為替市場のパターンを見つけるのがまず必要 有利な法則を見つけたら考えるべきこと 掛け金に関する感覚的な話 システムトレードの収益最大化問題はケリーの公式でわかる 勝率と損益率が変わったら FXで有利な法則を見つけた、ではどう賭けようか 為替市場のパターンを見つけるのが
ドルが政治的な対立に対してどう反応するか ドルは覇権国通貨であり、世界的な政治的対立から自由にはなれません。 「政治的対立」は、ワシントン・コンフリクトなどと呼ばれます。 これには二国間の貿易摩擦および、債務上限や政府機関の閉鎖等の財政関連の対立などが含まれます。 米国は大統領の権限が大きい国です。大統領が変わるタイミングではそれまでとの政治的な断続が生まれるので、コンフリクトも高まりがちです。 今回は米国の政治情勢がドルに与える影響をまとめます。 米国政治と金融政策 中銀人事には上院の過半数を握っている政党が大事 米国上院は、FED議長、副議長、理事の人事の承認の権限を持っています。そのため、大統領を題している党と別の党が上院の過半数を占めている場合、たとえば民主党の大統領なら共和党が過半数を維持するような場合、共和党に受け入れられるような人選になる可能性が高い仕組みになっています。 大
通貨ごとの特徴を知ろう 為替には、国ごとの経済的特徴や金融政策の傾向が強く反映します。FX取引にも短期取引を除いて、各国の特徴を知っておくことは有益です。 外貨預金や外国株、外債投資なども含めて海外にお金を置くにはその国に無関心ではいられません。レバレッジをかけるFXならなおさらでしょう。 国ごとのファンダメンタルズの基礎がわかるような記事をまとめました。 アメリカドルの特徴 アメリカの中央銀行FEDの金融政策がどのような仕組みになっているかまとめた記事です。アメリカの金融政策は自国(米国)のみならず世界中の景気に配慮して決定されているたため、金融イベントのなかでも最も重要といっても過言ではありません。 FXにおいても同様で、米国の金融政策の発表内容次第では、短期的に為替レートは100pips(ドル円レートなら1円)くらいは簡単に動いてしまします。長期的な影響はより大きく、米国の金融政策の
サウジアラビア・リアルについて サウジアラビア・リアルは管理された通貨です。その管理とはドルに連動させるドルペッグという制度を取っていることです。 このドルペッグは、発展途上国が自国通貨を安定的に保つために特に好まれている制度ですが、同時に多くの問題を引き起こしています。 今回はサウジアラビア・リアルから管理通貨の問題点を見てみたいと思います。なお、こうした問題は人民元などにもいえることで、幅広い通貨に応用可能な見方になります。 管理通貨の限界、国際政治のトリレンマ 国際金融のトリレンマという概念があります。これは、ノーベル賞学者のロバート・マンデルによって提唱されました。 ①固定的な為替相場 ②自由な金融政策 ③自由な国際資本移動 これら3つは一国(特に発展途上国)の通貨当局としてはすべて魅力的です。 しかし、国際政治のトリレンマは、これらが同時には成立しないという理論になります。 反対
豪ドルの特徴を総まとめ 日本人投資家がFXで真っ先に買いたい通貨といえば豪ドルです。 豪ドルがなぜ個人投資家に人気化といえば、高金利でスワップ金利が高いためです。 保有しているだけでチャリンチャリンと金利を得られる魅力は大きいのです。実は個人投資家ばかりではなく、日本の機関投資家も外債投資で高い金利が得られるので、豪ドルにはたくさん投資しています。 そのためオーストラリアの政府系機関や金融機関は、債券発行時などに頻繁に日本詣でに来るほど。 そんな日本人に大人気の豪ドルのFX市場における性質についてまとめます。 ちなみに豪ドルとはオーストラリアドルのこと。オージードルまたは単にオージー(ただのオーストラリアになってしまっている)などと呼ぶこともあります。 豪ドルの特徴を総まとめ 豪ドルは資源国通貨として有名 原油価格と豪ドルの関係 金価格と豪ドルの関係 金利の豪ドルの関係 オーストラリアの金
英ポンドについてのまとめ イギリスの通貨ポンドについてまとめます。 イギリス経済の特徴、ポンドの通貨取引における位置づけ、英中銀(BoE)の為替政策への関わり方などと観点からまとめます。 英ポンドについてのまとめ イギリス経済 製造業 資源・エネルギー産業 金融産業 連合王国としての複雑さ ポンドの性質 リスク選好通貨 原油との連動 イギリスがユーロを導入しないわけ 個人投資家に人気の理由はポンドの荒い値動き 英国(ポンド)の金融政策 BoEの意思決定機関 金融政策に関して公表される資料 英中銀の為替政策への関わり方 EU離脱の影響 ポンドの長期下落トレンド イギリス経済 製造業 イギリスは世界で一番初めに産業革命を成し遂げた国です。そのため「世界の工場」として英国製造業は一時は隆盛を極めました。しかし、イギリス製造業の競争優位が保持された期間は実はかなり短かったとみられています。遅れて産
スウェーデン・クローネの特徴の特徴についてまとめ スウェーデンの通貨クローネについてまとめます。スウェーデン経済、通貨の特徴、中央銀行の為替への関わり方って構成でまとめていきます。 スウェーデン経済 スウェーデンの人口は1,000万人弱と小国が多い北欧諸国のなかでは一定の人口規模を持つ国です。北欧らしい福祉国家ですが、高い税負担に対する不満は最近では高まっており選挙結果にも影響を与える要素になっています。 産業基盤も強く、自動車製造のボルボ、世界的な通信機器の大手エリクソンなど大きな製造業が誕生した国です。非製造業でもIKEAをはじめ、H&M(ファストファッション)やSpotify(音楽ストリーミング配信)などの有力企業があります。 ノルウェーのような原油に依存する国ではなく、ある意味で普通の国ですね。 スウェーデンクローナの為替市場での位置づけ このような普通の国としての位置づけが、スウ
ノルウェークローネについてのまとめ 為替でノルウェークローネに投資したいときに役立つ特徴などをまとめます。 ノルウェークローネについてのまとめ ノルウェー経済 原油価格と関連性が深いノルウェー・クローネ ノルウェーの金融政策の決定方法 国富ファンドの運用も行う独特の中銀 ノルウェー中銀の金融政策の目的 金融政策の意思決定機関 ノルウェー中銀の為替市場へのかかわり方 ノルウェーとEUのかかわり方 ノルウェーはEUの巨大市場に加盟国同様アクセスできる ノルウェーにとって欧州経済領域(EEA)は超重要 EU非加盟国としてノルウェーが有する権利 EUの政策に対するノルウェーの発言権の弱さ それでもノルウェーはEUに加盟しない ノルウェー経済 ノルウェーは日本とのかかわりにおいては魚介類の輸出が中心で、反対に日本からは自動車関連製品を輸入しています。ノルウェーサーモンがとくに有名ですね。 捕鯨国なの
ユーロの為替市場における位置づけ 目次 ユーロの為替市場における位置づけ ユーロは貿易に広く用いられている ユーロは外貨準備として保有対象としても人気 ユーロの金融政策を誰が決めるのか ECBが政策決定 ECBの構造と欧州中央銀行制度 ECBの金融政策の目的 ECBの意思決定機関 金融政策に関して公表される資料 ECBの為替市場へのかかわり方 EBCの為替政策の特徴 ECBは通貨価値の保存に熱心 ECBの為替介入 ECBの為替レートの見方 ユーロは貿易に広く用いられている 基軸通貨といえばドルですが、ユーロは第二の基軸通貨と言われるほどその存在感を高めています。 そもそもユーロを自国通貨として利用している通貨圏の人口や域内のGDP(国内総生産)は、ドルを上回っています。また、域内の国同士の貿易は当然ユーロで行うほか、ユーロ圏と密接な経済的な関係にある国々との貿易は、ユーロ建てで行われるため
スイスフランの特徴 スイスは特徴的な国です。 主要な産業はオメガやロレックスなどの時計ブランドが有名な精密機械産業。また、スイス銀行との総称(スイス銀行という銀行があるわけではない)で有名な小規模なプライベートバンクに加えて、UBS、クレディスイスみたいな巨大な金融機関もあって、金融業が盛んです。 地理的には、ヨーロッパの山岳地帯にあって、人口は800万人ほどの小国。国内政治体制は直接民主制を採用しており、外交戦略は永世中立国(その代償としてか先進国としては珍しい徴兵制も現存)。 こうした独自性もあって、スイスフランは国際的に決済に使われるメジャーカレンシーの一角として、FX市場で一定の地位を占めています。 低金利通貨としてのスイスフラン スイスは隣(というか周囲)にユーロという経済規模の大きな通貨圏があるため、対ユーロのレートが重要視される傾向があります。 そのユーロでは、経済的に低調で
カナダドル円の特徴 カナダドルは金利は低いものの、先進国としての金融市場の透明の高さや以下に述べる独自性によってFXや外貨投資において投資価値のある通貨になっています。 カナダの独自性 ・カナダは米国の隣にあり活発な貿易関係にあることから、カナダドルは米ドルとの連動性が高い。こうした特徴は豪ドルと近く、加ドルと豪ドルは兄弟みたいともいわれる。 ・カナダの広大な国土からは、原油やシェールガス・オイルが算出されるため、原油市場との連動性が一定存在する。 ・パルプなどの木材資源も多く、地域によっては中国との貿易も盛ん。 また、カナダの金融政策は(大国の隣にある小国という性質から)時に米国に先行することがあり、カナダの金融政策を知ることは、米国の金融政策を占うのに役立つ局面もあります(現在は米国が先行する局面なのでこれには当たらない)。 そのため、カナダドル円の相場は、(長期的には)ドル円相場と一
日銀の金融政策変更の歴史を振り返る 円相場に大きな影響を与えてきた日本銀行の金融政策。金融政策の歴史ってブレトンウッズ体制とか大昔の出来事についてはよくまとまっているけど、最近の出来事ってあまり整理されていないと思うので、ここ20年くらいの歴史をまとめます。 その時の、円相場の水準および日経平均株価の動向とともに金融政策変更の歴史をまとめます。為替の大きな流れがわかるようにしたいと思います。 なお、日銀が大きな金融政策の変更を行ったら随時追加します。 清水総裁時代:量的緩和、ゼロ金利政策の導入期(1998年3月~2003年3月) 速水日銀総裁の時代 速水日銀総裁はITバブルの発生と崩壊を経験した総裁です。為替市場はドル円140円超、日経平均株価も20,000円超を経験しながらもその後は地獄を味わいます。 ただし、ITバブル崩壊後は相当な金融市場の混乱を経験します。リーマンショック時ほど急激
日本の金融政策の決定方法 以前こんな記事を書きまして米国の金融政策についてまとめました。 米国の金融政策は注目だが高くてもちろん世界中で最も重要な意思決定の一つなわけですが、日本の中央銀行である日本銀行(BOJ)の意思決定も重要です。 日銀は、米国の中央銀行であるFEDや欧州の中央銀行であるECBに次ぐ資産規模を持っており、メジャーカレンシー(主要通貨)の一角を占める円のコントロールを行っています。 そんな日本銀行の金融政策の意思決定がどのように行われているか見てみましょう。 日銀の金融政策の目的 物価安定の維持(日銀法第2条) 金融システムの安定(日銀法1条2項) 日銀の目的は、物価と金融システムの安定ってことで分かり易いです。 最近ではごっちゃになっていますが、日本の経済成長にはコミットしていないのですね。ただ、実際には民主党時代に政府の成長戦略の無さに業を煮やして、成長資金融資などの
内外金利差とは日本と海外の金利差 「アメリカの政策金利引き上げで円安ドル高になった」というようなニュースがよく流れると思います。これは何を意味するのでしょうか? 「アメリカの金利引き上げ」と「円安ドル高」にどんな関係があるのかを説明します。 まず、アメリカ(FED)の政策金利引き上げがもたらすものから考えます。と言っても大したことではなくて、政策金利の引き上げは、アメリカの金利の上昇に繋がります。 これに対し、日本の金利が変わらなかった場合、日本とアメリカの金利差が拡大します。 これを内外金利差(日米金利差)が拡大した、と言います。 内外金利差のイメージを下につけます。 上の図のアメリカの金利が上がれば、イコール以下の内外金利差が大きくなるのはわかると思います。 問題は、なぜこの内外金利差の拡大が、円安につながるのかです 内外金利差が拡大すると何が起きるのか? 日米金利差(内外金利差)とは
入門者向けのFX記事まとめ 以前、わたしの記事の中で円相場の特徴をまとめたものを集めて、まとめ記事を作りました。このときは、円相場にフォーカスしてたので、多少知識のある人向けに書いた記事を中心にまとめました。 今回は、かなり基礎的な「為替とは」「円高・円安ってどうなの?」みたいなところから書いた記事をまとめます。FXやらない人も読んでみてもらえたら、為替市場にかかわる教養的な知識が身につくと思います。 FXとはそもそも何か? FXとは、そもそも何かってことに関して解説しています。 流し読んでいただければFX知識のベースになる基礎が身につくと思います、FX入門者に最もおすすめの記事です。 為替市場は投機的な部分もある金融市場ですが、もともとは異なる通貨を使う人たちが物品のやり取りを可能にするように作られた仕組みです。そのため、非常に実体経済に近い市場とも言えます。 実際に、為替取引の中心を担
為替には月内の特徴的な値動きがある 為替は海外との輸出入取引に伴って必要になるものです。輸出入に取引に合わせて、為替取引が発生するって意味なので、輸出入取引の特徴が為替市場の特徴にも通じるものとなります。 以前、FX市場の時間別特徴について書きましたが、今回はより長い時間軸での特徴って捉えてください。 1か月の月中の値動きに影響する五十日(ゴトウビ)とは 五十日とは? FX市場ではゴトウビ(5.10日)って言葉があります。5(ゴ)10(トウ)、日(ビ)でゴトウビってことです。五十日ですね。 50日っていう日数ではないですよ。 でも、日数と誤解されやすいので「五・十日」って真ん中に「・」(ナカグロ)を打つ表記もあります。こっちの方が分かり易いかも知れないですね。 ちなみに、5日、10日だけでなく、15日、20日、25日、30日もすべてゴトウビ(五十日)になります。5の倍数の日ですね。 日本企
企業が為替リスクをヘッジする必要性 FX市場は実体経済と関連が強い 為替(FX)市場はもちろん金融市場ではあるのですが、実体経済との関連性が非常に強い市場でもあります。 輸出企業は海外に桃生売った代金として外貨(ドル)を得るので、それを円に換えなくてはならない(ドル円の売り) 輸入企業は海外からものを仕入れた料金として外貨を支払うので、円を外貨(ドル)に換えなくてはならない(ドル円の買い) 上の例のように、輸入であれ輸出であれ、異なる通貨を使う国と取引する際は、基本的に為替市場で売買が常に発生することになります。 このような輸出入に絡んだ為替取引は、実需取引と呼ばれます。実需取引は、投機的な為替取引と比べて1取引当たりの規模は小さいものの、反対売買がない為替取引(投機的な取引だと一定時間後には反対売買を行うため、長期的にはFX市場に影響を与えない)なので、FX市場では重要視されています。
FX市場は24時間開いている FX(為替)市場は土日を除き24時間続いています。 これは株式市場にはない特徴なのですが、世界中のお金を外貨に換えたいってニーズを、世界中の銀行が満たしていることからこういった形になっています。 為替市場は銀行間(インターバンク)の取引で作られているというご説明をしてきました。 そのため、世界十の銀行が休業になる土曜日、日曜日は為替市場はお休みです。 日付変更線は日本の東から始まるので、日本に暮らしている私たちの感覚だと月曜日の朝からFX市場は始まり、土曜日の朝まで(1日が一番最後に終わるアメリカのニューヨークが夕方になるまで)開いているって感覚になりますね。 図にすると以下のイメージです(アメリカが夏時間の前提、冬時間だと一時間後ろにずれる)。 この中でも、東京市場(アジア時間)、ロンドン市場(欧州時間)、ニューヨーク市場(米国時間)の3つは特に重要で、為替
為替レートの表示法 為替レートは通常、1ドル100円10銭ー15銭のように幅で表現されています。 これってなぜですかってことを説明したいと思います。最近書いている為替の超基礎シリーズです。 為替の取引はインターバンク市場と呼ばれる銀行同士が集まって取引を行う市場で売買されています。詳しくは下記記事でご確認ください。 インターバンク市場での取引の仕方 マーケットメイク方式とは 米国のナスダック(株式)市場ではマーケットメイク方式と呼ばれる、株価の形成方法が採用されています。この方式はかつて日本のジャスダック市場でも採用されていましたが2008年に廃止になりました。 このマーケットメイク方式とは、売買高が少ない銘柄を自由に売買できるように、証券会社(値付け業者)が常に売値と買値を提示するっていうものです。 普通の株式の売買では、買い手と売り手が同一価格で出会わなければ売買できないのに対し、マー
受け渡し日が為替価格に与える影響 為替って通貨同士の交換比率なわけですが、その交換比率で実際に為替を売買する(売買する契約をする)って行為は、金融商品としての性質を持ちます。 金融商品には、そのモノを買う(と約束した日)である約定日と実際にモノを受け取る日である受渡日が存在します。 約定日:金融商品の購入を約束した日 受渡日:金融商品を受け取る日 金融商品って一般化してしまうと分かりにくいので株式を例にします。 あなたが株式を買おうと思って実際に証券会社で注文を出したとし、それが約定しました。その日を約定日と呼びます。 この図だと、4月1日が約定日ですね。 そして、実際に株が受け取れるのが、4月5日の受け渡し日になります。 株券は電子化しているとはいえ、モノの所有権を瞬時に移す状態にはまだ至っていないわけですね。そのための約定日から受渡日まで一定の時間が必要なわけです。それが株式市場の場合
為替レートは2種類に大別できる 為替とは、株のように取り引きが集中する取引所があるわけではありません。相対での取引が原則(くりっく360のような取引所もあるが例外的存在)ですので、為替レートといっても複数の種類があります。 大別すると、銀行間の取引レート(インターバンクレート)と顧客向けレート(カスタマーズレート)の2種類に分かれます。 後者の顧客向けレートは、さらに4種類に分かれるので、今回はそのあたりをまとめてみます。 為替レートは2種類に大別できる 為替レートの全体図 インターバンク・レート(銀行間取引のレート)とは カスタマーズ・レート(対顧客向けのレート)とは カスタマーズ・レート カスタマーズレートは大きく分けて2種類 法人(企業)向けの取引レート 個人向けの取引レート 仲値(TTM) TTS (対顧客電信売相場) TTB(対顧客電信買相場) TTM、TTS、TTBは基本的には
円高・円安のメリット・デメリット 円高・円安とはってタイトルにしているので、円高・円安のどちらがいいかってよく論争になっている観点からもまとめておきます。 これってもう立場によって違うとしか言いようがないですよね。 円高で苦しい人は生産者 よく報じられる、「円高」で苦しいって意見があると思います。 円高になると国内の生産コストが上昇するので、企業の競争力が失われるっていうのがメインの理由です。 先ほどの円ベースの表記をします。 日本企業は、日本国内で給料を払ったり、資材を調達したりする割合が(一般的には)高いです。これまで100円で作れていた(100円が生産コストだった)商品は、100円1ドルが100円1.25ドルに円高になれば、ドルでは1ドルから1.25ドルに生産コストが上昇することになります。 これでは、海外との競争に不利ですね。 最近では、日本企業も海外の生産が増えているので、円安だ
円高・円安の意味 為替市場に関する最初の関門って円安と円高の意味ではないでしょうか? 通常、1ドル110円が1ドル100円になるのって円高なわけですが、わたしは子供のころこの関係が全く逆に思えて、親に質問したことが思い出されます。 110円が100円になるのって数字が小さくなっているから、直観的に小さいってことが安いに結び付いて、円安って思ってしまうんですよね。 もちろん本当は 1ドル100円→1ドル120円 円安 1ドル100円→1ドル 80円 円高 です。 円安とは、ドルなどの外国の通貨に対して、円が安くなることを示します。相対的な価値の減少なので交換比率である為替レートが、1ドルを得るのに円がより多く必要になったってことですね。 だから、1ドル100円だったドル円レートが、1ドル120円になった場合は円安ドル高です。1ドルが今まで100円で買えていたのに、120円必要になったってこ
外債の金利とスワップポイントの違い FXで高金利通貨を買うことで、スワップポイントと呼ばれる金利収入を得ることが出来ます。これは、海外の高金利を享受しているということであり、海外の債券に投資して金利を得ていることに近い意味を持ちます。 ただ、両社には明確な違いがあるので、その差って何ですかってことについて説明してみます。 以前、外貨預金とFXの違いについて説明しましたが、今回はその外債版として書きました。 外債の金利のイメージ 下の図は海外の金利のイメージです。 金利は通常このように長期の金利になればなるほど高くなるって形状が一般的です(将来の金融政策の織り込みによっては、異なる形状をとるが今回は関係ない)。 上の図が海外の金利だとしたら、この中で好きな年限の金利を選んで投資するのが、外債投資ですね。 リスクを取りたくない人は、短い年限の金利(債券)を選べば、債券の満期時にちゃんとお金が返
外債投資がFX市場に与える影響 最近、日本の低金利から機関投資家が外債投資を増やすというニュースが増えています。この外債投資がFX(為替)市場に与える影響についてですが、単純に影響ありともなしとも言い難いものがあります。 というのは、外債投資といってもそれが、為替ヘッジありで行われるのか、ヘッジ無しで行われるのかでその効果は全く違うからです。 今回は、そのことについてまとめてみます。 なぜ、機関投資家は為替ヘッジをするのか 日本は世界で有数の低金利の国だ。日銀の異次元緩和に続き、マイナス金利の導入によって、長期金利までマイナスになっています。日本より名目金利が低い国(地域)はスイスなどほんのわずかです。 そのため、金利水準が極端に低下した日本のような国の機関投資家は、海外のより高い金利を得て資金運用の利回りを高めたいとの誘因を持ちます。なかでも保険会社(特に生保)などには取りわけ傾向が強く
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