サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
iPhone 16
nippondanji.blogspot.com
メリークリスマス!!今日はMySQL Casual Advent Calendar 2015の25日目をお届けするぞ!! 前回のエントリでは、MySQL 5.7におけるオプティマイザの改良点や新機能についてのスライドを紹介した。MySQL 5.7のオプティマイザの良し悪しは、ぜひみなさんの手で確かめて頂きたい。ところで、オプティマイザといえばひとつ前のバージョンである、MySQL 5.6で追加されたオプティマイザトレースという機能がとても便利だ。使いこなせばクエリチューニングの強い味方になるので、ぜひまだ使ったことがないという方は、一度試してみて欲しい。本ブログではまだ紹介していなかったので、今日はその使い方と見方を紹介しようと思う。 オプティマイザトレースとは一体何か。ひとことで表せば、オプティマイザがどのような実行計画を検討・比較し、どの実行計画を選択したかということを、詳細に表示して
昨日、告知させていただいたMySQL User Conference Tokyo 2015で登壇したので、その時の資料を公開した。MySQL 5.7の機能は全部ひとつのスライドで紹介しようとすると、多すぎて私にはコンパクトにまとめるだけの技量は無いため、今回はオプティマイザだけの紹介にした。興味のある方はご覧頂きたい。 そういえばすっかり忘れてしまっていたのだが、MySQL 5.7が登場した!!というブログエントリを書くのを忘れていた。もしかすると読者の皆さんの中には、MySQL 5.7が正式リリースされたことをご存じない方もいらっしゃるかも知れない。遅くなって申し訳ないが、MySQL 5.7は、バージョン5.7.9をもって正式版となっている。5.7.9は約2ヶ月前にリリースされた。ついでに言うと、バグ修正を含んだ5.7.10が既に出ている。 MySQL 5.7はまさにモンスターだ!!!と
飲食料品の2%分を還付 消費税10%時、自公が了承:朝日新聞デジタル このようなニュースが報道された。なんと、一人ひとりの買い物にマイナンバーを結びつけて、食料品の分だけ消費税10%のうち、後から2%を還付しようというのだ。はっきり言って、このアイデアには重大な問題がある!!なぜ政府はこのような重大な問題に気づかないのか。いや、あえて気づかないフリをしているのか??マスコミもマスコミで、なぜ指摘しないのか。 今日はその大きな大きな問題点について語ろうと思う。 国民のプライバシーが丸裸に語るというほど複雑な問題ではない。最大の問題点は、マイナンバーに結びついた国民一人ひとりの買い物の履歴が、政府に渡ってしまうということだ。国民のプライバシーゼロである。政府はプライバシーといったものに対して、クソほどの価値も見出してはないのだろうか。もしそうだとしたら、そのような政府は危険極まりないと言わざる
少し前に、日本Web技術界隈著名人の残念さ具合というタイトルの記事が話題になった。名指しで個人を批判している記事なので、リンクするのは控えておこうと思う。意見には賛同する部分はあるものの、読んでいて気持ちの良いものではないからだ。まだ読んでなくて興味のある人はググッて頂きたい。あと、言っておくが私自身はその記事でリストアップされている人たちの仕事ぶりは知らないので、評価については言及しない。 この記事を読んで思ったのは、別に残念なのは別にウェブ界隈に限った話ではないよなーというか、残念な人をこの世から撲滅するのは構造的に不可能ではないかということだった。特に後者についてはかねてより考えてきたことであり、これはもうある意味仕方のないことではないかと思う。具体的な例を挙げるのは避けるが、割と技術書なんかでも酷いものを見かける。 というわけで、今日はこの構造的な問題点について語ろうと思う。 圧倒
表題の通り、MyNAとJPUGの合同DB勉強会で発表をしたので資料を公開した。 内容の詳細はスライドそのものを見ていただくとして、言いたいことの主旨はこうである。世の中に完璧なデータモデルはないので、NoSQLは当然の如く必要になる。だが、何でもかんでもNoSQLを使えば良いというものではない。むしろアプリケーションが必要としているデータモデルが何かということをよく理解し、本当に必要な場合にこそ、NoSQLを使うべきなのである。つまり「ご利用は計画的に!」ということだ。 大切なのは、様々なデータモデルを理解し、アプリケーションにとってベストな製品を選択するということだ。ベストなのがRDBかも知れないし、そうでないかも知れない。最適なデータモデルを選択した場合に、出来上がったものの性能も最高になるし、開発効率も最も良くなる。データベースの主流はRDBだが、それはリレーショナルモデルがカバーで
RDBの専門家として日々活動している中で気づいたことのひとつに、「RDBはデータへのアクセスの実装をインデックスに頼っているが、インデックスは全ての問題を解決できるほど万能ではない」ということがある。インデックスというのはとても強力な部品であり、その点には全く異論はない。だが、世の中の全ての問題(クエリ)を解決できるほど、柔軟性に富んだものではないということだ。RDBは、どのインデックスを使ってデータへアクセスするかということを、オプティマイザを用いて判断する。大抵のRDB製品では、オプティマイザはよい仕事をするので、インデックスとオプティマイザの組み合わせによって、ほとんどの問題に対応できる。だが、100%ではないのであり、そのようなケースがシステムの性能問題を引き起こしたり、プログラマ(アプリケーションの設計者)に、NoSQLへ完全に移行したり、クエリ高速化のために非正規化をすると言っ
表題の通り、MySQL Cluster 7.4で楽しむスケールアウトというタイトルのスライドを公開した。 以下余談。(=話が発散してしまうので、発表では言わなかったこと。) MySQL Clusterは、その出自がMySQLとは別プロダクトで、なおかつ独立して動作するデータベース製品であるが故に、通常のMySQLとは使い方の幅が違うように思う。(元々MySQLとは別プロダクトという意味では、InnoDBもそうだが。)自分でスライドの絵を描いていて思ったのだが、使い方の幅が広がると言えば聴こえは良いが、ぶっちゃけ使い方としては複雑になる部分は否めない。だが、複雑化というものは、性能を求めていく上である程度は仕方がないものだと思う。例えばキャッシュが良い例だ。CPUのキャッシュメモリやファイルシステムキャッシュは、その存在はシステムをより複雑にしてしまっているが、その分大きな性能向上の見返りが
何だか6月は忙しくなってしまった。講演2回、雑誌での執筆1回がある。もし興味があれば講演を聞きに来たり雑誌を買ったりして頂きたい。 DB Tech Showcase 2015 Tokyoイベント概要ページ 今週、DB Tech Showcase 2015 TokyoでMySQL Clusterについて話す予定となっている。日程は最終日、17:30から。これからMySQL Clusterを使ってみたい!という人は、是非お越しを。 Software Design 7月号6月18日発売の、Software Design 7月号で新人向けの特別企画「スペシャリストになる方法」というコーナーで、ごくごく平凡な話を書かせて頂いた。本ブログの読者にとっては何の驚きもない内容かも知れない。これからエンジニアを目指すぞ!!という人は、一読して頂きたいと思う。他にも多数のスペシャリストの方々が寄稿されているの
MySQL 5.6 リファレンスマニュアル というわけで、日本語版のマニュアルがリリースされた。これまでMySQL 5.6のリファレンスマニュアルは英語版しか無かったのだけど、公式に日本語版がリリースされる運びとなったので、是非参照して頂きたい。 かつてMySQL 5.1の日本語版マニュアルが存在したのだが、そちらは現在ウェブから参照できなくなっている。(PDF版はダウンロードできるという話も。)MySQL 5.1の日本語版マニュアルは、ぶっちゃけ翻訳があまりイケてなかったので、今後はぜひMySQL 5.6の日本語版を参照してもらいたい。ついでにもう古のバージョンは窓から投げ捨てて、この機会に是非新しいバージョンへ移行してみてはいかがだろうか。 何か問題が見つかった場合には、ぜひバグレポートをお願いします。バグレポートのカテゴリは「Japanese Documentation」を選択してく
今日は最近出たリレーショナルデータベースの入門書を2冊紹介しよう。献本御礼!! おうちで学べるデータベースのきほん まずはミックさんと木村さんによる「おうちで学べるデータベースのきほん」だ。「おうちで学べる」シリーズのものだが、とても充実した内容のリレーショナルデータベースの入門書となっている。これからデータベースを本気で始めようと考えている超初心者の人には最適な一冊ではないかと思う。例えば次のような内容は、データベース運用の雰囲気をつかむのに持ってこいである。 クライアントサーバーについて 3層アーキテクチャ データベースにまつわるお金の話 トランザクション 正規化 パフォーマンスの話 無論、これは入門書なので、この本だけを読めば実践でデータベースを使えるようになるというものではない。本書を読破したあと、更に多くの学習や経験が必要になるだろう。データベースの門戸を叩く取っ掛かりとしては、
既に技術評論社から発表が出ている通り、『理論から学ぶデータベース実践入門』の発売が延期になった。楽しみにして頂いてた方、先行(テスト)販売で購入して頂いた方には、大変申し訳無い。発売日が3月10日へと変更になっているので、購入して頂けるという方はもうしばらくのご辛抱を。なお、既に購入して頂いた方は、技術評論社が交換に応じるとのことなので、問い合わせフォームから連絡をして頂きたい。 ちなみに、発売延期となった原因は、編集側で論理記号の違いをフォントの違いだとご認識したことによるもの。フォントの違いだというぐらいなので、文字の形状は似ており、違いは線があるかどうかとなっている。だが、論理記号の違いは重大であり、意味が全く分からなくなってしまったので、今回の対応となった。既に買ってしまったという方は、OSC等で私と遭遇するチャンスがある場合、私がボールペンで線を付け足すことも可能であるので、その
来る2月27日、データベースの新書籍を発売させて頂くことになった。タイトルは「理論から学ぶデータベース実践入門 ~リレーショナルモデルによる効率的なSQL」となっている。単に「データベース」と書いてあるが、RDBがメインのテーマの書籍である。 多くの人が未だにRDBを使いこなせていないのではないか。RDBの使い方をマスターするには何が必要なのか。それがここ数年私が追ってきたテーマであり、この書籍を出すことになった動機である。 あまりにも酷いDB設計、あまりにもスパゲティなクエリ、あまりにも希薄なデータモデルへの理解。そういった問題はどこから生み出されるのか。そのひとつの結論としてたどり着いたのが、「そもそもRDBの使い方があまり理解されていないのではないか」ということだった。名著、SQLアンチパターンでは「やってはいけないケース」について学ぶことができるが、その反対のテーマ、つまり本来どの
メリークリスマス!!やあ、良い子のみんな!!サンタクロース・・・ではなく、ヒゲモジャギークからのクリスマスプレゼントだよ!! というわけで、MySQL Casual Advent Calendarの25日目である。今朝Advent Calendarを覗いてみると、本日分のエントリーが無かったので、急遽書くことにした。Advent Calendar最後の日、クリスマスを飾る記事のテーマはGTIDだ。 前回の投稿では、MySQL 5.6の目玉機能として、レプリケーションがクラッシュセーフになったことを挙げた。レプリケーションまわりで言えば、もうひとつ外せない目玉機能がある。それがGTID(Global Transaction ID)である。 GTIDは良くも悪くもレプリケーションの運用を変化させる。GTIDを使うことによって得られる最大のメリットは、CHANGE MASTER TOでバイナリロ
MySQL 5.6が登場してからかなりの月日が過ぎたが、他のことで多忙だったせいか、MySQL 5.6についてはあまりブログで情報を発信していないことに気がついた。これはイカン!!と思い、MySQL Casual Advent Calendar 2014に合わせて、MySQL 5.6を使用する上で最もオススメしたい機能であるクラッシュセーフなレプリケーションについて解説しようと思う。この記事は16日目の記事である。 レプリケーションがクラッシュセーフとはどういうことかクラッシュセーフとは、何らかの事情により、プロセスがダウンしたりマシンが電源ごと落ちたり(つまりクラッシュ)しても、再起動後に以前の状態に戻って処理を再開できるということだ。データのクラッシュリカバリであればみなさん既によくご存知であろう。(REDOやUNDOするアレのことだ。本稿では面倒臭い・・・ではなかった、本題ではないた
「RDBにおけるバリデーションをリレーショナルモデルから考える」という、なんとも捻りも面白みもないタイトルである。だが、RDBとValidationという2つが相容れないものだということを知っている人には、割と琴線に触れる話かも知れない。 正直なところ、現在私はデータベースエンジニア一直線なので、アプリケーション開発におけるセキュリティというのは門外漢であると言って差し支えない。しかもイベントにはあの徳丸浩氏(バリバリの本職)も発表されるというではないか!!順番的には徳丸氏の次に話したのだが、徳丸氏はSQLインジェクションの実演までするというガチっぷりである。 「場を白けさせてしまうのではないか・・・」 「ガチの人から特大のマサカリが飛んでくるのでは・・・」 そんな想いを脳裏に抱きつつ発表に望んだのであった。 今回の持ち時間は20分と短めであったが、あまりたくさん話したいネタも無かったので
先日、db tech showcaseと北海道データベースDAYでプレゼンを行ったので、例によってSlideShareで公開してある。既にTwitterで呟いたので既にご覧になった方も多いかも知れないが、改めてブログでも紹介しておこうと思う。 あなたが知らないリレーショナルモデル(@db tech showcase) まずはdb tech show caseで使った資料の紹介だ。今回は50分という時間の短さだったので、伝えたいことをギュッと凝縮した内容になっている。この資料で主に伝えたかった内容は次のようなものだ。 リレーショナルモデルとは何か SQLとリレーショナルモデルの関係 リレーショナルモデルを使わないとどうなるか なぜリレーショナルモデルを適用できないか どんなときリレーショナルモデルを適用してはいけないか 4つ目については、ひとつ良い説明の方法を思いついたので、今回の資料にも盛
すっかりブログでの紹介が遅くなってしまった。書評を書こうと思いつつ、日々の雑事にかまけて後回しにしてしまっていた。何故、このタイミングでこの書籍を紹介しようかと思ったかというと、とある社員のインタビュー記事を目にしたからだ。 【山田祥平のRe:config.sys】【番外編】世界最軽量「Let'snote RZ4」開発者インタビュー ~軽くするためにファンを搭載、実は「VAIOを超えたかった」 - PC Watch ちなみに、このインタビュー記事自体、大変おもしろい。世界最軽量の10.1インチノートパソコン(しかもタッチつき)の開発担当者である、星野氏のインタビューだ。745gというのは驚異的なスペックである。まずこちらの記事をご一読頂いたい。以下、ネタバレ注意である。 星野氏の堅実な仕事ぶりを伺わせるインタビューこのインタビュー記事では、星野氏が堅実で奇を衒わない仕事をされていたことが、
最近、MEANがイイという話をチラホラと耳にする。先日も次の記事がはてブで話題になっていた。 MEAN(MongoDB, Express, AngularJS, Node.js)スタックが優れている理由 - Mozilla Open Web Day in Tokyoを終えて - albatrosary's blog この記事の冒頭では、MEANはLAMPに変わる技術として紹介されているが、果たしてそれは正しいのだろうか。(この記事では、LAMPを例にとりつつJavaがどうのという記述があるので、恐らくはLAMPではなく既存のリレーショナルデータベースを用いたアーキテクチャ一般について述べたいのではないかと思う。)MEANについて少し思うところがあるので、今日はMEANの可能性について書き綴っておこうと思う。ただし、私自身MEANスタックと呼ばれるシロモノは使ったことがなく、構造を理解した上
今月もいくつかのイベントに顔を出す予定なので告知をさせて頂く。 ClubDB2「データベース設計徹底指南」の内容がかなり好評だったようで、ありがたいことにアンコールを頂いた。来る10月10日の金曜日(今週だ!)に、渋谷にて再び喋らせて頂くことになった。 ClubDB2 : 第189回 日時2014年10月10日(金)19時 ~ 21時 場所IBMイノベーション・センター 18Fセミナールーム(渋谷) 詳細はイベントのページを参照して欲しい。 なお、前回の内容から一点修正があるので後日スライドをアップしたときにはぜひ確認しておいて欲しい。(☓自明なJD → ○暗黙的なJD) オープンソースカンファレンス 2014 Tokyo/FallOSC Tokyoは10月18日(土)、10月19日(日)の2日間の開催となるが、18日だけ参加させて頂くことになった。と言ってもセッションを持つのではなくブー
かねてから予告していた通り、OSC広島と中国地方DB勉強会(第5回)に参加させて頂いた。両方のイベントがこの土日で連続して行われたので、いずれのイベントにも遠方からの参加者がたくさんいて盛況だったように思う。OSC広島ではデモマシンの展示を、中国地方DB勉強会ではスライド(MySQLのトラブルシューティングについて)の発表をそれぞれやらせて頂いたので、今日はその報告をさせて頂こう。 OSC広島に持っていったデモマシン既にツイッターやFacebookで目にされた方もいらっしゃるかも知れないが、今回展示したマシンのコンセプトは「持ち運べるMySQL Clusterのデモ環境」というものだ。MySQL Clusterを動作させるためのBeagle Bone Black 6台と、コンソール用のRaspberryPi、100Mbpsのネットワークスイッチ、薄型のモバイルモニター、トラックポイントつき
先日、SIMロック解除義務化のニュースが高らかに舞った。既に私はMVNOへ移行してしまったので携帯の三大キャリアとは直接契約していない(回線はMVNO経由でDoCoMoのものを使用している)のだが、SIMロック解除の義務化は私にとっても歓迎すべきニュースである。以前、最高の土管が欲しいというエントリでも綴ったように、私が通信キャリアに期待するのは最高の通信インフラを提供してくれることだけだ。 ところが、PC WatchにSIMロックフリーをキャリアに強制して意味があるのかという記事が掲載された。「おいおいメリットはあるに決まってるだろ・・・」と、タイトルを読んだだけなら脊髄反射してしまいそうになるが、SIMロックを解除してもまだ足りない点が指摘されており、非常に良い記事であるように思う。(ただし後半は賛成できない部分がある。) 誰が得をするのかSIMロックの解除という点においては、ドコモは
一見ハートフルなこのCM。YouTubeのコメントでも「このCMの何処が悪いの?」なんていう意見がトップに来ていたりして、何が悪かったのかということについての理解できない人が多いように見える。今日はこのCMのどこがいけなかったのかについて考察してみよう。 このCMを問題視してる人の大多数は、CMそのものに対してではなく、現在の就活の理不尽な状況に対して怒っているのではないかと思う。今の就活の惨状は非常事態であり、上の世代が若者に対して押し付けた理不尽な要求であり、若者に対する侮蔑であり、けしからん!!と。そして、そういうものをキャッチーで人の目を惹きやすいからといってCMの題材として取り上げること、そして企業のイメージアップに利用することがけしからん!!と。リアリティがありすぎるのが問題だなんていう意見もあるけど、争点はそこじゃないだろう。就活というナイーブでセンシティブな題材を選んでし
野次に野次で返してどうする。 多くの人がお祭り騒ぎで叩きまくっているように見えるが、そろそろ止めにしたらどうだろうか。失言のひとつがその人の人格の全てを表すわけでもないので、失言をもってその人の全人格を否定するのは間違いである。責められるべきは失言のほうであり、(多くの人は会ったことすらないであろう議員の)人格を否定するのは行き過ぎだろう。 相手の尊厳を傷つけるような言葉を投げかけてはいけない。これは近代的な社会において共有される普遍的な価値観である。 確かに野次を投げかけ、騒動のきっかけを作ったのは鈴木都議である。それは塩村都議の尊厳を大きく傷つけるものであった。そういう意味では、あの野次は見過ごすことのできない失言であるといえる。 だが失言は失言。人格は人格。この二つは明確に区別する必要がある。 必要以上に叩くのは不当な野次を飛ばすのと何ら違いはない。野次は大勢に紛れて、誰が言ったのか
都議会でのセクハラ発言が世間を賑わしているが、それを受けて「美しきニッポンの本音」という記事において、なぜそのような下劣なヤジが飛び交ったのか、あるいは他の議員がそれを許容するような空気を生み出してしまったのかということについての考察が行われている。その記事によると、そのような下劣なヤジが飛び交ったのは、議員の間にはびこっている本音主義によるものだということらしい。非常に鋭い考察であるので、まだコラムを読んでない方は是非目を通してもらいたい。 その上で、本音主義の政治家が何故大衆にウケるのかということについて、ひとつの考察を加えようと思う。 本音を言う"人"が信用されるのは何故かコラムの核心に迫る部分を引用する。 善悪や正邪とは別に、「本音」と「建前」という座標軸が現れた時、無条件に「本音」を神聖視する考え方が力を持つに至る。 と、ここにおいて、 「露悪的な人間ほど信用できる」 という倒錯
先日、特許制度の問題点について書いたばかりだが、更に悪いニュースが飛び込んできた。 社員の特許「会社のもの」に 報償金条件、来年法改正へ:朝日新聞デジタル 今日は、もしこの法改正が通ればどのような不利益が国民に降りかかるかということを考察する。ひとつめは、現行の特許制度の枠組みの中で、この法改正によって何が起きるのか。もうひとつは、特許制度そのものの問題点についてである。 企業の支配力だけが強くなるこの法改正が意味するところは、どのような偉大な発明を行った場合でも、一定の金額さえ支払えば企業はその特許を自分のものに出来るということだ。過去には、企業が巨額の特許使用料を社員に支払うことになった例もあるが、もしこのような法改正が行われると、社員がそのような報酬を得られる機会は失われてしまう。一方、企業はどれだけその特許を用いて利益を得ようとも、社員に大きな対価を支払うリスクから解放されることに
残業代0法案が持ち上がってから筆を取るのはこれで4度目になる。(1、2、3)先週、またもや経団連から看過しがたい発言が飛び出したので、反論をしておきたいと思う。 残業代ゼロ「対象限定せず制度化を」 経団連会長が強調:朝日新聞デジタル 女性らは新しい働き方を希望しているか記事には次のような記載がある。 引用:官邸で報道陣の取材に答えた。榊原氏は9日の会見でも「研究技術職などの専門職やキャリアアップを望む女性らは新しい働き方を希望している。全労働者の10%ぐらいは適用される制度に」と述べ、対象を極力絞り込もうとする厚労省の姿勢を批判していた。 本当に女性らは新しい働き方を希望しているのか。残業代が出なくて際限なく仕事を振られるような待遇で働きたいのか。真偽値としてはごく少数の女性が新しい働き方を希望していればウソにはならないが、文脈から推定すると全労働者の10%程度は残業代0を希望しているよう
最近、特許関連で興味深い2つのニュースが流された。本ブログでは、これまでにも書籍「<反>知的独占」の書評などで特許が如何に害悪であるか、社会にとって不必要なシステムであるかを述べてきたが、2つのニュースはそれを裏付けるような内容だった。 Amazon Technologies, Inc.による写真撮影の特許 Amazonが写真撮影の手法を「発明」したとして特許を取得したことが判明 - GIGAZINE この特許は、商品の写真を撮影するときに照明の角度などを工夫することで綺麗に撮れるというものだ。 引用:撮影の場合には、メインストロボ(107)やリア照明(115/117/119/121)や遮光板(131/133)、遮光カーテン(108)などを組み合わせることとされています。 という事らしいが、こういった機材を使うのは商品の写真撮影では極めて自然なことではないだろうか。上記のニュースには続きが
現在、安倍政権が年収300万円の労働者に対しても、残業代ゼロを適用しようという議論をしているようだ。トゥギャッターのまとめを見れば分かるが、その議論の内容は酷いものである。もしまだまとめを見ていないようなら是非一読して欲しい。登場する二人の議員の言い分に100%賛同できるわけではないが、自民党の理屈が如何に破綻しているかが分かるだろう。 まずひとつ言えることは、もし仮に新労働制度が成立されても、それは企業が社員を酷使あるいは搾取するような仕組みであってはならないということだ。そのような制度になるなら、新労働制度など設けるべきではないだろう。 新労働制度の問題点については、既に過去2回(その1、その2)で語ったが、今日はさらに突っ込んだ議論をしてみたいと思う。 労基署がフォローできる仕組みは必須企業が社員を酷使あるいは搾取してはならないということは、労基署がしっかりと監視・監督をできるような
ここ数年、アートアクアリウムなるイベントが開催されている。正直言ってこのイベントは胸糞が悪くなるので中止して頂きたい。今日は、何故このイベントがいけないのか、倫理的に何が問題かということについて語ろうと思う。 アートアクアリウム最大の問題点最大の問題点は、このイベントの展示が金魚にとって極めて劣悪な環境だということである。環境が魚にとって良いかどうかは、実際に飼ってみないと分からないものなので、多くの人はその劣悪さに気づいていないのだろう。だから多くの人がわざわざこのような悪趣味なイベントに足を運ぶのだ。問題点に気づかなかったという人は是非このエントリを最後まで読んで欲しい。 光によるストレス金魚は一見すると愚鈍そうに見えるが、実はとても臆病な生き物である。物陰に隠れるのが好きだし、人の気配があるとすぐ奥に引っ込んでしまう。人の気配があると水面にすらなかなか姿を表さない。 ところが、である
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『漢(オトコ)のコンピュータ道』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く