電子書籍に関わる中で経験した出来事を書き連ねていきます。電子書籍取次サービス「電書バト」運営中。 初めまして。佐藤秀峰です。「海猿」とか「ブラックジャックによろしく」を描いていた漫画家です。漫画家19年目。今年はデビュー以来、初めて紙単行本が1冊も出ない年となりました。一方、今年の電子書籍の売り上げは11月現在、5億円を超えそうなところです。 10年前、AVを借りようと、TSUTAYAのレジで会員カードを提示した際、「もしかして漫画家の佐藤秀峰さんですか?」と店員さん(女子)に言われ、以来、すべてをネット上で済ませられる方法を模索してきた訳ですが、現在は著作を電子書籍販売するに飽き足らず、電子書籍取次事業に手を広げております。 先日、あるベテラン作家さんが僕の事務所を訪ねてきました。 「佐藤くん、ところで電子書籍ってどんな感じなの?」そのベテラン作家さんによると「そもそも電子書籍の仕組みが