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円安とは
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2016年9月1日(木)開店 MUJI BOOKS岡山店:??坪 岡山県岡山市北区中山下1-11-54 LOTZ 4F 日販帳合。弊社へのご発注は外国文学。「白い本」に分類されるようです。MUJI BOOKSは現在国内では、キャナルシティ博多、インフォス有楽町、アトレ恵比寿、仙台ロフトなどに4店舗オープンしてきましたが、発注書に特記された情報によると、9月末には日販帳合でさらに4店舗を新規開店するそうです。現時点で弊社に届いている発注は岡山店からのみなので、他の3店舗の詳細は不明ですが、岡山と同様であるならば、リニューアルする無印良品の中にMUJI BOOKSが入るという展開なのかなと推察します。 岡山LOTZ(ロッツ)はJR岡山駅東側、県庁通り沿いの繁華街に位置しており、近隣には天満屋やクレド岡山があります。岡山シンフォニービルからも徒歩5分ほど。現在リューアル中だという施設内にはLOF
ドゥルーズ 書簡とその他のテクスト ジル・ドゥルーズ著 宇野邦一・堀千晶訳 河出書房新社 2016年8月 本体3,800円 46判上製408頁 ISBN978-4-309-24769-4 帯文より:「思考とは怪物なのです」(ドゥルーズ)。ガタリ、フーコー、クロソウスキー、そして親しい友人たちに宛てられた哲学者の素顔を伝える手紙、重要なヒューム講義、『アンチ・オイディプス』についての対話などの未刊テクスト、生前は刊行を禁じられた初期論考を集成。未来の哲学者による最後の遺産。 目次: はじめに 謝辞 書誌の計画 書簡 アラン・ヴァンソン宛て クレマン・ロセ宛て フランソワ・シャトレ宛て ジャン・ピエル宛て フェリックス・ガタリ宛て ピエール・クロソウスキー宛て ミシェル・フーコー宛て ゲラシム・ルカ宛て アルノー・ヴィラニ宛て ジョゼフ・エマニュエル・ヴフレ宛て エリアス・サンバール宛て ジャ
★2016年8月8日22時現在。 アマゾンの定額読み放題サービス「Kindle unlimited」がこのところ話題になっていますが、出版業界では本日報道された独禁法違反容疑の件も重大な関心を呼んでいます。また、4か月前の情報開示命令の件にも高い関心が集まっていたことを思い出しておきます。 まずは独禁法違反容疑の件。関係者による匿名情報である点に注目。 「朝日新聞」8月8日付、贄川俊氏記名記事「アマゾンに立ち入り検査 公取委、独禁法違反の疑いで」では「取引先がライバル社と契約を結んだ際、アマゾンも同じ内容の契約を結べるように求めるなどしていたという。/独禁法は、取引先がライバル社と取引する際に障害となるような条件をつけて、取引先の事業活動を不当に拘束することを、不公正な取引方法の一つである「拘束条件付き取引」として禁止している。/公取委は、アマゾンジャパンが日本の取引先との契約で、▽ライバ
◆2016年8月5日14時現在。 紀伊國屋書店の2016年8月2日付プレスリリース「紀伊國屋書店 トーハンロジテックスと提携した直仕入物流を開始」によれば「株式会社紀伊國屋書店(代表取締役会長兼社長 高井 昌史)と株式会社トーハンロジテックス(代表取締役社長 近藤 敏貴)は、直仕入物流に関する業務委託契約を締結し、トーハンロジテックスのインフラを活用した紀伊國屋書店各店舗への直仕入商品の送品を行うことに合意」した、と。その理由は以下の通り。 「紀伊國屋書店は出版流通改革の一環として、2015年9月のスイッチパブリッシングの新刊『職業としての小説家』を皮切りに、社内物流を利用した買切・直仕入プロジェクトを拡大して参りましたが、規模拡大に伴い、いくつかの課題が顕在化して参りました。①新刊配本時に於ける取次のライン物流と、各店舗への着荷日の同期。②社内物流の物流単価。③各店舗での仕入検品・データ
◆2016年7月25日13時現在。 このところ拝読した業界関係者による記事で感銘を受けた3件について何回かに分けて書こうと思います。まずは1件目。 結エディット・野末たく二さん「「閉じた書店のシャッターを再び上げるぞ!」の背景にあるもの」(版元ドットコム「版元日誌」2016年7月20日) 有限会社結エディットさんは「「地域とひとを結びつける」をコンセプトに2001年より出版事業、地域コンサルティング事業などを展開」されているつくば市の会社。地元の視点、業界の視点から、友朋堂書店の来し方と現在について詳しく書いておられます。最近の「版元日誌」の中ではもっとも力作の記事ではないでしょうか。野末さんによる数々の分析の中で印象的だった言葉を以下に引きます。 ひとつめ。「2011年3月11日の東日本大震災は、本の位置づけを大きく変えた。誤解を恐れずにいえば「家に本は必要か?」という問いだ。出版社がこ
◆2016年6月1日17時現在。 「新文化」2016年6月1日付記事「トーハン、八重洲BCの株式49%取得。山﨑厚男氏が社長に」に曰く、「トーハンは5月31日、取締役会を行い、鹿島建設グループから八重洲ブックセンターの株式49%を取得することを決議し、同日に株式譲渡契約書と株式間協定書を締結した。〔・・・〕八重洲BCの代表取締役社長には7月1日付でトーハン元社長の山﨑厚男氏が、取締役会長には八重洲ブックセンター社長の吉野裕二氏が就く」と。 2012年12月におけるブックファーストの子会社化と違い、100%の株式取得ではないにせよ、驚きを隠せない業界人も多いようです。旗艦店である東京駅前の八重洲ブックセンター本店は日販とトーハンのダブル帳合でしたが、今後はトーハン一本になるわけです。このところトーハンは、リブロ池袋本店(日販帳合)閉店後に出店した三省堂書店池袋店のメイン帳合をつとめていますし
弊社にて直販中の哲学書房さんの本について一点ずつご紹介いたします。『羅独辞典』に続いては、「季刊哲学」0号です。「季刊哲学」は0号「悪循環」(87年11月)から12号「電子聖書」(91年10月)まで刊行されました。中野幹隆さんは哲学書房として独立されてから、二誌を創刊されています。「哲学」と「ビオス」です。同時並行されていたセーマ出版の「セーマ」も含めると、三誌を連続的に手掛けられていたことになります。なお、独立される前に手掛けられていた雑誌は、朝日出版社の「エピステーメーII(第二次エピステーメー)」第2号「自己組織化」(86年1月25日)でした。哲学書房の創業第一作である、蓮實重彦さんの小説『陥没地帯』はその直後、86年3月に刊行されています。 +++ 季刊哲学 ars combinatoria 《pré創刊号》 0号 悪循環 哲学書房 1987年11月30日 本体1,500円 A5判
◆2016年3月14日午前10時現在。 ・・・・・・。 +++ ◆3月15日午前10時現在。 ついにこの時が来ました。太洋社國弘社長名で取引出版社、取引書店宛に3月15日付「ご報告とお詫び」全3枚のFAXです。経緯の説明が長いですが、3枚目に「もはや万策が尽きたものとして、自主廃業を断念し、この度、本日の午前10時をもって東京地方裁判所に対し破産申立をするに至ったことをご報告申し上げます」と。 「帝国データバンク」3月15日付大型倒産情報「中堅の出版取次業者/続報、出版取次業界では過去2番目の大型倒産/株式会社太洋社/破産手続き開始決定受ける/負債76億2900万円」に曰く「(株)太洋社(資本金1億8000万円、千代田区外神田6-14-3、登記面=中央区銀座2-2-20、代表國弘晴睦氏、従業員100名)は、3月15日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産手続き開始決定を受けた」。
◆2016年3月4日11時現在。 「日刊ゲンダイ」3月4日付記事「老舗「芳林堂書店」倒産の裏に出版界の壮絶“引き抜き合戦”」(コメント欄付ヤフーニュース版はこちら)に曰く、「倒産の引き金を引いたのが書籍取次の「太洋社」だ。芳林堂は太洋社から本と雑誌を仕入れていたが、太洋社は2月上旬に自主廃業を決めた。そこで芳林堂は大手取次への帳合変更を模索したが、引き受け手が見つからなかったといわれる。要するに太洋社の廃業に伴う“連鎖倒産”だ。芳林堂に問い合わせたところ「コメントは差し控えたい」とのこと」。太洋社さんがさきに自主廃業を発表したためにどうしてもネット上では「芳林堂倒産は太洋社が原因」という趣旨の理解のされ方が多く、その後押しをいくつかのマスメディアがしてしまったことは事実でしょう。そのために、業界関係者や事情通がその都度「実際はその逆で、太洋社廃業は芳林堂が原因」と告知してきました。にもかか
◆2016年3月1日14時現在。 朝一番で太洋社さんよりFAXが入りました。3月1日付、國弘社長名で「お取引出版社様」宛の「ご報告とお願い」全2頁です。自主廃業に向けて今後の手続きのスピードを速めていくことが窺われます。重要ないくつかのポイントがありますが、いずれ業界紙で概要が報じられることでしょう。 なお「備忘録(23)」以後の太洋社関連の報道や論説には以下のものがあります。 「ヤフーニュース」2月27日付、篠田博之(月刊『創』編集長)氏記名記事「芳林堂書店の自己破産と出版界に広がる深刻な危機」に曰く「スマホは確かに便利だが、紙媒体の情報がネットに代えられるわけではない。最近、ニュースといえばヤフーニュースしか見てないという若い人が多い。でも、ネットニュースと新聞のニュースは実はかなり違う。このあたりはもうさんざん言われていることだから今さら書かないが、ネットの速報性は他のメディアをもっ
◆2016年2月26日22時現在。 死神はこのところたいてい金曜日にやってきます。15時過ぎから業界内外に衝撃を与えている例の件、だいたい一通り本日分の記事は配信され終わったでしょうか。少しずつまとめたいと思います。 「帝国データバンク」2月26日付の大型倒産速報「書籍・雑誌小売/「芳林堂書店」「コミックプラザ」を展開/株式会社芳林堂書店/破産手続き開始決定受ける/負債20億7500万円」に曰く「(株)芳林堂書店(資本金2000万円、豊島区西池袋3-23-10、代表齋藤聡一氏)は、2月26日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日付で破産手続き開始決定を受けた」と。 今週月曜日に版元・書店各社にFAXされた太洋社の中間決算報告書を読んだ人々にとっては、ことさら驚くべき展開ではないものの、記事末尾の展開には眉をひそめた向きも少なくないようです。 また曰く「戦後、古本販売業を目的に個人創業され、19
先月末で廃業された哲学書房さんの出版物を取り揃えた回顧フェアが以下の通り都内3店舗で行われます。一番手は明日2月26日オープンのジュンク堂書店立川高島屋店さんです。 ◎哲学書房を《ひらく》――編集者・中野幹隆が遺したもの ◆ジュンク堂書店立川高島屋店(2月26日オープン) 場所:6Fフェア棚 期間:2月26日(金)~3月下旬 住所:立川市曙町2-39-3 立川高島屋6F 営業時間:10:00~21:00 電話:042-512-9910 ◆ジュンク堂書店池袋本店 場所:4F人文書売場 期間:3月1日(火)~4月上旬 住所:豊島区南池袋2-15-5 営業時間:月~土10:00~23:00/日祝10:00~22:00 電話:03-5956-6111 ◆丸善丸の内本店 場所:3F人文書売場(Gゾーン) 期間:3月1日(火)~4月17日(日) 住所:千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾショップ&レ
◆2016年2月18日19時現在。 「Jタウンネット」2月18日付記事「つくばの名物本屋が突如閉店...「友朋堂ロス」に襲われる人続出! 地方書店はこれからどうなるのか」が友朋堂さんの閉店を惜しむ皆さんの声をまとめておられます。斎藤環先生曰く「友朋堂復活ボタンが1人1万円で押せるとしたら今なら50連打くらいしてしまう自信がある」。50回! 斎藤先生はこのほかにもこんなことをつぶやいておられました。その1「なんと友朋堂吾妻店が閉店とな。最近ご無沙汰ではあったけど、つくばでは数少ない大型書店だったのに。思えばこの店で『バオー来訪者』を購入したのが荒木信者の入り口だったなあ…」。その2「これ〔「つくばの名書店『友朋堂』の閉店に、つくば民の愛とロマンティックが止まらない。 」〕読んでたら泣けてきた。期末試験が終わってまず向かったのはアンブッシュ(レンタルレコード)、そして友朋堂。自分の本を置いても
◆2016年2月15日正午現在。 「Business Journal」2月15日付、佐伯雄大氏記名記事「また大手取次が破綻!日販・トーハンの冷酷すぎる「首絞め」、雪崩的に取引奪われる」が配信され、太洋社が帳合戦争によって弱体化していく様が出版人の証言とともに解説されています。とてもよくまとまっていて、同業者の認識とほぼ同じ内容であると感じます。ただ、末尾のとある一文のみ、ひょっとしたら語順を変えて読んだ方がいいかもしれません。曰く「芳林堂によると、太洋社からの支払いが滞っており送品を止められたというのだ」。これはより適切な語順では「芳林堂によると、支払いが滞っており太洋社からの送品を止められたというのだ」という風に読む方が事実に妥当するだろうと思われます。つまり、太洋社から芳林堂への支払いが滞っていたのではなく、芳林堂から太洋社への支払いが滞っているわけなので、真逆な話として読めてしまうの
◆2016年2月12日16時現在。 TRCブックポータルの「メンテナンス・障害情報」に「運営終了のお知らせ」が上がっており、各方面で話題となっています。曰く、「TRCブックポータルは、これまで皆様のあたたかいご支援のもと事業をつづけてまいりましたが、 このたび、諸般の理由により、2016年3月をもちまして運営を終了させていただくこととなりました。〔・・・〕2016年2月5日:書評投稿受付終了、2016年3月15日:ご注文受付終了、2016年3月25日:サイトクローズ」と。日付がありませんが、2月3日頃のリリースのようです。「諸般の理由」というのを知りたいところですが・・・。猫の泉さんがこれまでの経緯をツイッターの投稿で簡略に図式化しておられます。 +++ ◆2月12日17時現在。 太洋社帳合の友朋堂さんが小売店舗各支店を昨日と今日いっぱいで閉店し、店売部門を終了されるというニュースに驚かれ
◆2016年2月8日13時現在。 「Forbes Japan」2016年2月8日付記事「謎だらけのアマゾン、リアル店舗戦略 「返却窓口にする」説も」に曰く、「米アマゾンが全米で300〜400店のリアル書店をオープンする予定であると報じられた。〔・・・〕アマゾンは昨年11月、シアトルに同社初のリアル書店をオープン。世界最大のオンライン小売業者として、各地の書店を廃業に追い込んできた当事者であるアマゾンのこの動きは世間を困惑させた。〔・・・〕アマゾンのリアル書店では、各商品に添えられたプラカードに価格表示がなく、来店客が値段を知るにはアマゾン公式アプリがインストールされたスマホでカードをスキャンしなければならない。店は来店客のアマゾンアカウントの個人情報をもとに、その人に最適化されたサービスを提供し、購買意欲を促す。〔・・・〕将来的には、個人ごとに最適化された価格を提示することも考えられる。そ
◆2016年2月1日15時。 栗田の返品問題についての最終解決文書(1月29日付)が週末から週明けにかけて版元に届き始めています。溜息やら怒声やらが飛び交う月曜日の午後です。先週後半からかなり騒がしくなっている別の懸案事項については、「それはない」という説と「火のないところに」という説が交錯。今までに比べてかなり条件が整いつつある詰将棋の盤上に見えがちではあります。この業界においては杞憂という言葉はなく、実際のところ、土俵に上がっている以上は天井が崩れて落ちてくる状況から逃げようもありません。 まもなく「ユリイカ」3月臨時増刊号「出版の未来――書店・取次・出版社のリアル」が発売に。発売までは小田光雄さんの「出版状況クロニクル93(2016年1月1日~月31日)」を拝読。『出版クラッシュ!?』(編書房、2000年)の「あとがき」にある13の試案については、今後もっと様々な立場の人々を交えた議
株式会社哲学書房さんが2016年1月31日をもって廃業されました。同社のサイト閉鎖に伴い、同社の出版目録と社主、故・中野幹隆(1943-2007)さんによるウェブサイト開設当時の挨拶文を、中野さんのご遺族の許可を得て月曜社ウェブサイトへ移設し、公開いたします。哲学書房と中野幹隆さんのすぐれた出版活動を顕彰するよすがとなれば幸いです。 ウェブサイト移設に際しては有限会社ヌーディ取締役の松岡裕典さんのご協力を賜りました。松岡さんに厚く御礼申し上げます。 なお、哲学書房さんについては最後のお知らせがいくつかありますので、追ってご紹介する予定です。
◆2016年1月27日13時現在。 1週間前から配信されている某店の「緊急事態」宣言が意味不明と話題に。引当率の低下は、取次や版元が年末年始営業してないから、という以上の特別な理由があるとは思えないのですが、なぜこんなボンヤリしたことを言い始めたのか。常に数字の理由を分析しているはずの某店にしてはやや雑なアクションです。帳合取次への当てつけなのか、直取キャンペーンへの新たな誘導なのか、色々と憶測を呼んでいます。ますます某店への版元の視線は冷やかになってきました。どんなにプレッシャーを掛けたって、取次も版元も365日24時間営業にはなりっこない。ブラックな要求なのかと思われても良いことはないはずです。 +++ ◆1月28日17時現在。 「新文化」1月28日付記事「東京地裁、栗田出版販売の再生計画を認可」によれば「1月23日、東京地裁が認可して同25日付で確定証明書を発行」と。続けて「これによ
◆2015年12月18日14時現在。 日本出版者協議会(出版協)が12月16日付で声明「アマゾンによる出版社直取引(e託取引)の勧誘に対する声明」を発表し、「新文化」12月16日付記事「出版協、アマゾン「e託」勧誘に関する声明」でも取り上げられています。栗田事案以後活発化しているように見えるアマゾンの出版社向け「売り伸ばしセミナー」は実際には直取引勧誘のプレゼンテーションであったわけですが、声明ではアマゾンの提示した条件を明かしながら、改めてアマゾンが再販制を尊重していないことに対し警鐘を鳴らしつつ、一方で大手取次が新しい出版社との口座開設に消極的である様子を指摘しています。声明で示された業界分析には興味深いものがあり、業界人必読かと思われます。 声明には「今回のアマゾンの勧誘に、出版協会員社のような中小零細出版社で、かつ大手取次店と過酷な条件での取引を強いられている社のなかには、アマゾン
★中平卓馬さん(写真集:『都市 風景 図鑑』) ★森山大道さん(写真集:『犬と網タイツ』ほか多数) 小原真史監督によるドキュメンタリー映画「カメラになった男—写真家 中平卓馬」(2003年/DVD/カラー/91分)の特別上映会が、2016年1月10日から1月17日までの8日間、新宿のphotographers’ galleryにて開催されます。映画には中平さんはもちろん、森山さんや荒木経惟さん、東松照明さんも出演されています。詳しくは下記リンクをご覧ください。 ◎ドキュメンタリー映画『カメラになった男—写真家 中平卓馬』上映会 日時:2016年1月10日(日)~17日(日) 上映時間:1)13:00~14:40/2)15:00~16:40/3)17:00~18:40 会場:photographers’ gallery(新宿区新宿2-16-11-401) 鑑賞料:1000円 ※各回入れ替え制
◆2015年11月9日17時現在。 「新文化」2015年11月9日付記事「栗田、「再生計画案」まとまる 債権者集会は12月24日に」に曰く「民事再生法の適用を申請していた栗田出版販売(栗田)の再生計画案がこのほどまとまり、11月5日、東京地裁から債権者に対してその詳細が文書で送付された。弁済率は50万円以下が100%、それ以上は21.3%。ただし、OKCに対する連帯保証債務の免除を受けた場合は最大25.5%に上がる可能性もある」と。 まず、この記事にある「再生計画案」はあくまでも債権者に送付されたものであり、10万円以下の債権額を有しており初期に全額弁済された取引先や、50万円以下の債権額を有しており先月末に全額弁済された取引先に対しては送付されていません。弁済した以上、債権者ではもはやないからでしょう。ただし、弁済されたとはいえ取引先であることには変わりがないわけで、そうした出版社に対し
『異世界の書――幻想領国地誌集成』ウンベルト・エーコ編著、三谷武司訳、東洋書林、2015年10月、本体9,500円、B5変型判上製480頁、ISBN978-4-88721-821-5 『セルバンテス』パウル・シェーアバルト著、垂野創一郎訳、沖積舎、2015年9月、本体2,500円、A5判並製104頁、ISBN978-4-8060-3072-0 『ヘーゲルと国家』フランツ・ローゼンツヴァイク著、村岡晋一・橋本由美子訳、作品社、2015年10月、本体6,000円、A5判上製564頁、ISBN978-4-86182-542-2 『シュレーバー回想録』D・P・シュレーバー著、尾川浩・金関猛訳、中公クラシックス、2015年10月、本体3,200円、新書判並製616頁、ISBN978-4-12-160160-5 『ある神経病者の回想録』ダニエル・パウル・シュレーバー著、渡辺哲夫訳、講談社学術文庫、20
ラカン「レトゥルディ」読解――《大意》と《評釈》 佐々木孝次著 せりか書房、2015年10月 本体5,000円 A5判上製378頁 ISBN978-4-7967-0346-8 帯文より:「レトゥルディ」は、ラカンが『エクリ』以降に執筆したもっとも長い、まとまりのある、唯一の論文である。難解をもってなるテキストの原文を掲げ、平易な日本語に翻訳し、詳しく解説した本書は、ラカンの精神分析の理論と実践の現場におもむき、その生きた息吹に接する必読の案内書である。 目次: 第Ⅰ部 第Ⅱ部 第Ⅲ部 補足的評註――「あとがき」にかえて ★発売済。もともとアンリ・ルーセル病院の創立50周年を記念して依頼されて、1972年7月14日にベルイユにて執筆されたもので、冒頭部分(本書では第I部)が病院の記念行事の際に発表され、後日残りの本論を含めた全文がパリ・フロイト派の機関誌である「シリセット」第4号(1973年
北田博充さん(リーディングスタイル)と花田菜々子さん(蔦屋家電)のお二人が共同で無料ZINE『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』を作成され、現在下記の書店さんの店頭で無料配布されています。 solid & liquid MACHIDA(町田) solid & liquid TENJIN(天神/福岡) SUNNY BOY BOOKS(学芸大学) リブロららぽーと富士見店(鶴瀬/埼玉) PAPERWALL nonowa国立店(国立) 大盛堂書店(渋谷) SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(渋谷) 伊野尾書店(中井/新宿) ヴィレッジヴァンガード下北沢店(下北沢) BOOKSルーエ(吉祥寺) ツルハシブックス(内野/新潟) 『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』は「実在しない空想の本屋さんのブックショップガイド」(北田さん談)だそうで、HON×MONO BOOKS(神
◆9月29日16時現在。 「読売新聞」2015年9月29日付記事「「春樹本」で好評、直接仕入れ拡大へ…紀伊国屋」に注目。無料で読める部分の記事では、「村上春樹氏の新刊本の9割を出版社から直接仕入れる異例の取り組みが好評」なので、「出版社からの本の直接仕入れの拡大に乗り出す方針」であるというのがポイントです。この「好評」というのがどこからの評価なのかが気になります。 より興味深いのは記事の続きです。この記事は、読売記者の山内竜介さんが紀伊國屋書店の高井昌史社長に直接取材したものです。続きを読むには有料会員登録するか、紙媒体を買うなどするしかないのでそのままそっくり引用するわけにはいきませんが、社長の発言でいくつか目に留まったポイントがあるので列記します。 まず「返品はできないが、リスクを取らないと新しいことはできない。(他の書店からも)非常に好評だ」と。リスクを取らないと新しいことができない
国会前デモに大阪から参加した女性の声をTBSの9月17日16時55分付ニュース動画「安保関連法案が特別委で可決、国会前デモから怒りの声」が伝えています。「可決の瞬間には、とにかく怒りしかなかった。しかし、いくら可決されたとはいえ、民主主義というのはあきらめないものだ」、「自分は大阪に今夜戻るけれども、その帰る直前の時間まで、ここでひたすら声を上げ続けたい」。民主主義とは諦めないこと。今日胸に刻んだ言葉です。 +++ 9月18日追記:犬塚康博さん、いつもご高覧ありがとうございます。ツイート拝読しました。ご理解いただいているとは思うのですが、念のため申し上げておきますと、私は民主主義の《定義》をするために書いたのではありません。仰せの通り、同じ論法で「軍国主義とは諦めないこと」とも言いうるでしょう。その通りです。ただ、国民の政治参加に終わりはないというごくごく当たり前のことが、政治家による議論
『民主主義ってなんだ?』高橋源一郎×SEALDs著、河出書房新社、2015年9月、本体1,200円、46判上製200頁、ISBN978-4-309-24732-8 『ギリシア デフォルト宣言――ユーロ圏の危機と緊縮財政』ハイナー・フラスベック&コスタス・ラパヴィツァス著、村澤真保呂&森元斎訳、河出書房新社、2015年9月、本体1,400円、46判並製208頁、ISBN978-4-309-24729-8 ★2点とも明日9月17日に取次搬入です。今夜にも安保法案の採決が行われようかというタイミングですが、SEALDs本は採決前に読まなければ意味がないという本ではまったくありません。遅すぎるということはないのです。本書は作家の高橋源一郎さんとSEALDsの3人――牛田悦正さん(明治学院大学4年)、奥田愛基さん(同4年)、芝田万奈さん(上智大学4年)が先月行った鼎談の記録で、「SEALDsってなん
◆2015年9月8日18時現在。 結構な衝撃です。「文化通信」2015年9月8日付記事「丸善ジュンク堂書店、池袋本店をトーハン一本取引に」に曰く「丸善ジュンク堂書店は10月1日、これまでトーハンと大阪屋のダブル帳合で仕入を行ってきた池袋本店の取引をトーハン一本に集約する。/池袋本店は開店以来両社との取引を行っており、両社の比率はほぼ半…」(以下有料)。弊社との取引では店売が大阪屋、外商(ネット客注)がトーハンというふうに分かれていたと認識しています。割合で言えば、大阪屋:トーハンは9.5:0.5くらいでした。この逆転はまさにオセロのような展開です。大阪屋より好条件を提案しえたとしたらそれはトーハンにとってかなりの負担になることが想像できます。今回の一本化が条件以外の何かを背景にしているのかどうかという点に、出版界の様々な憶測を呼び起こしそうな気がします。 +++ ◆9月10日16時現在。
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