フリーマーケットアプリ上で無断増殖とみられるサツマイモ苗が取引されている問題を踏まえ、農水省は購入者に注意を呼びかけるウェブサイトを公開した。来歴が不明な苗の利用は損害賠償請求の対象となったり、病害を拡大させたりする「リスク」があると指摘。「正規の種苗販売店での購入が好ましい」と明記した。 同省は、種苗法による育成者権の保護制度について、農家や種苗店などには認知が進んだ一方、農業関係者以外には「浸透していない」(知的財産課)とみる。家庭菜園向けなどで種苗を買う人も多いため、農業関係者以外にも制度を周知するのがサイトの狙いだ。 無断増殖と知らずに登録品種の苗を買って利用した場合は、種苗法違反で処罰はされないが、育成者権の侵害で損害賠償請求の対象となる可能性があると指摘。フリマアプリで販売する苗には無断増殖が疑われるものが見受けられ、サツマイモ基腐病などの病害を自身の農地だけでなく、近隣にも拡