昨今の人工知能ブームの中心にある「ディープラーニング」。その発展によって、画像認識や音声認識、機械翻訳などの多くのタスクの性能が飛躍的に向上した。 そもそも、ディープラーニングがこれほどまでに有名になったきっかけは、2012年に開催された画像認識コンテスト(ImageNet Large ScaleVisual Recognition Challenge)だと言われている。カナダ・トロント大学のチームが約1200万画像・1000カテゴリの画像認識に対して初めてディープラーニングを適用し、圧倒的な精度を実証したのだ。彼らのチームは他に大きく差をつけ優勝。以来、同コンテストは毎年行われており、世界中の一流大学や研究機関が参加し、独自のアルゴリズムを競っている。 それから数年、ディープラーニングは画像分野などで急速に拡大し、さまざまな革新を起こしている。米フェイスブックやマイクロソフト、中国バイド