工事現場はパイプだらけ。しかも、そのパイプ群は真っ白に凍っている。つららさえ下がっている。それを眺めて覚えるのは恐怖。なのに、なんだか笑えてくる。 なぜなのか。それは、ボクが過去にどこかでこのような風景を見たことがあり、そのときに恐ろしく、またおかしかったからに違いないのだが、はて、どこで見たのだろう。 凍るパイプ群にわななく1時間ほど前、ボクは今回の現場の最寄り駅、東武伊勢崎線の堀切駅に着いた。東京を流れる荒川と隅田川が、東京湾へ向けて南下する前の最後の再接近点が、この堀切駅あたりだ。そして、この地下深くに『なるたん(成毛眞の技術探検)』の第4回の現場がある。 今回の現場は東京・足立区 事前の調べによると、1日あたりの平均乗車人員は1000人台後半。東京にしては、のどかな雰囲気の駅だ。ホームからは東京未来大学の校舎が見える。この大学は廃校になった足立区立第二中学校の校舎を活用しているとい