数が極端に減少し、漁獲が制限されている大西洋と地中海のクロマグロを、欧州諸国が昨年から今年にかけ、国際規制に違反して過剰に漁獲していたことが、世界自然保護基金(WWF)など環境保護団体の調査で23日、分かった。こうしたマグロのほとんどは蓄養施設で大きく育てられた後、高級トロが高値で売れる日本の市場に出荷されるという。 この地域のマグロ漁管理機関、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)に加盟する日本など44カ国と欧州連合(EU)はこの3月、厳格な漁業規制の順守を申し合わせたばかり。WWFはICCAT加盟国に、漁獲量の一層の削減と漁業規制の強化を求めた。 WWFとグリーンピースがスペイン政府の統計を分析したところ、2007年の同国のクロマグロ漁獲量は少なくとも7000トンに達し、ICCATの漁獲枠の5568トンを超えた。 クロアチアでは、今年に入って新たに10隻の大型マグロ巻き