佐賀県は10日、昨年6月に死亡した県北部の農業男性(60歳代)がマダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの感染者だったと発表した。 同県によると、国内のSFTS感染確認は11例目で、死者は7人目。県内での死者は初めて。 県によると、男性は、唐津保健福祉事務所管内(唐津市と玄海町)に居住。昨年6月中旬、発熱や筋肉痛などの症状を訴え、近くの病院で受診。その後、症状が悪化し、別の病院に搬送されたが、同下旬に死亡した。死亡直前には海外への渡航歴はなかった。 SFTSの特徴的な症状が見られたため、病院が3月に同事務所へ連絡。残っていた血液を国立感染症研究所で調べた結果、感染が確認されたという。